気になる社会人にインタビュー! 第46回:扇子職人に聞いてみた10のコト!

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気になる社会人にインタビュー!
第46回:扇子職人に聞いてみた10のコト!

2016.07.14

提供元:マイナビ進学編集部

気になる社会人にインタビュー!
第46回:扇子職人に聞いてみた10のコト!

カバンからさっと扇子を取り出して、涼をとっている人を見ると、なんだかこちらまで涼しげな気分になります。もともと扇子は、職人が手作業でつくる工芸品。今も東京(江戸)や京都で扇子職人が活躍しています。日常使いやお土産の扇子のほかに、冠婚葬祭用や日本舞踊のときにつかう扇子など、用途もさまざまあるんです!

そこで今回は、京都で扇子の製造・販売を行う舞扇堂さんで扇子職人として活躍する30代の男性にお仕事内容について伺いしました。

この記事をまとめると

  • 京扇子は、職人の手によってほぼ手作業でつくられる
  • 細かな作業が多いため、集中力と根気は必須
  • 外国人のお土産用の購入も増え、新たな需要も高まっている

お客様の手元に届くことを思うと、この仕事にやりがいを感じる

普段の扇子づくりの様子

普段の扇子づくりの様子

Q1. 普段のお仕事について教えてください。

「私は京都の扇子専門店で、京扇子の製造をしています。京扇子は大きく20以上の工程があり、細かく分けると80以上もの工程があります。大まかにいうと、竹を加工して骨組みをつくり、紙を貼って扇子をつくります。竹でできた骨組みに金属製の要(かなめ)を打ち込む『要打ち』、骨組みのなかの親骨を火であぶって曲げる加工をする『先づめ』など、さまざまで、ほとんど手作業で扇子をつくっています」

Q2. 1日のお仕事の大まかな流れを教えてください。

「ある1日の流れですが、大まかにはこのような流れです」

07:00 起床
08:45 出勤
09:00 仕事開始、要打ち作業
11:00 先づめ作業
12:00 昼食
13:00 先づめ作業
15:00 づけ(骨と紙を合わせる)作業
19:00 退社
24:00 就寝

Q3. 扇子づくりのやりがいを実感するのは、どのようなときでしょうか。

「私は大学に通ったあとに専門学校にも通い、そして卒業後にこの会社に就職したのですが、今こうして自分がつくった扇子を見ていると、『この扇子がお客様の手元に届くんだ』という思いになり、とてもうれしくなります」

商品ごとの細かな違いを感じながら制作に取り組む

Q4. お仕事に取り組む中で、大切にしていることがあれば教えてください。

「毎日同じことのくり返しのようでいて、商品によって少しずつ違いがあるので、その小さな違いを感じとっていくように気を付けています」

Q5. お仕事の中で、一番の思い出や達成感のあったエピソードはなんですか?

「納期が非常に短期間だった注文商品を、頑張って仕上げて納品し、お客様に喜んでもらえたことです。お客様に喜んでもらえると、とても達成感があります。時には遅い時間まで頑張ることもありますが、その甲斐があったと思います」

Q6. 逆に、今後につながる教訓となったできごとがあれば教えてください。

「自分の思い込みで、仕様の違う商品を勝手につくってしまったことがありました。それ以降は、間違ったものをつくらないように、仕様の確認は徹底するようにしています」

地道にコツコツと作業に取り組んでいく

Q7. 扇子職人に向いている人や、扇子職人になる際に必要な知識について教えて下さい。

「同じ作業をコツコツと続けられる人、また同じ作業の中にそれぞれ違いを
見出せることのできる人なら、きっと扇子職人に向いていると思います」

Q8. 今後はこういったものをつくりたいなど展望があれば教えてください。

「これからもお客様が長く愛用して下さるような扇子をつくり続けたいです。お客さまにとって、愛着のある扇子になればいいなと思います」

Q9. 高校時代にもっと勉強しておきたかった、勉強しておけばよかったと思う科目があれば教えてください。

「英語はもっと勉強しておけばよかったなと思っています。自分の中の世界観が広まるので。今、外国観光客の方が増えていて、扇子をお土産に買っていただく機会が非常に多いんです。英語ができれば、自分でつくった扇子を説明することもできるのに……と思っています」

Q10. 扇子職人を目指している高校生へ向けて、一言メッセージをお願いします。

「自分が何に向いているかということより、自分は何をするのが好きなのかということを見つけることが大事かと思います。自分が好きなことが分かり、それを仕事とする、もしくは仕事に生かすことができれば、楽しく仕事ができるのではないでしょうか」

伝統的な京扇子というのは、ほとんどすべてを手作業でつくっているのですね! 細かな手作業が必要で、技能も根気も必要とされる仕事です。伝統的な技法の扇子のほかに、レーザープリンタで印刷したりなど、新しい商品もたくさん販売されています。扇子づくりに興味を持った人は、新しい感性で扇子をつくり、世界に広めていく……そんな扇子職人を目指してみてもいいかもしれませんね。


【取材協力】舞扇堂
http://www.maisendo.co.jp

この記事のテーマ
デザイン・芸術・写真」を解説

デザインは、本や雑誌、広告など印刷物のデザイン、雑貨、玩具、パッケージなどの商品デザイン、伝統工芸や日用品などの装飾デザインといった分野があり、学校では専門知識や道具、機器を使いこなす技術を学びます。アートや写真を仕事にする場合、学校で基礎的な知識や技術を身につけ、学外での実践を通して経験やセンスを磨きます。

「デザイン・芸術・写真」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「和傘・提灯(ちょうちん)・うちわ・扇子職人」
はこんな仕事です

室町・江戸時代より現在に受け継がれてきた伝統の技を発揮し、和傘・提灯・うちわ・扇子をつくる仕事。いずれも、日本ならではの美意識が感じられる工芸品で、和紙と竹を素材にしてカタチづくられているのが特徴。古くから実用品だけではなく、歌舞伎や芝居の小道具、装飾・インテリアに使用されることも多い。繊細さの求められる手作業であり、たとえば和傘の場合は、「骨組み」「和紙張り」「色・漆塗り」「仕上げ」といった工程を一人で担う。この職を志望するのなら、それぞれの生産地の工房やメーカーを探すのが早道だ。

「和傘・提灯(ちょうちん)・うちわ・扇子職人」について詳しく見る