県民とハイタッチで交流!? 佐賀県には、LINEを使って観光を楽しむことができる?

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

県民とハイタッチで交流!? 佐賀県には、LINEを使って観光を楽しむことができる?

2016.07.19

提供元:マイナビ進学編集部

県民とハイタッチで交流!? 佐賀県には、LINEを使って観光を楽しむことができる?

近年、スマホが普及したことで、出かけるときにはスマホアプリで目的地までの行き方や電車の時間を調べたりするのが日常的になりました。旅行に行くときにも、とても頼りになりアプリが多いですよね。みなさんもきっと、スマホアプリの種類や使い方に詳しいのではないでしょうか。

この記事をまとめると

  • 佐賀県では、スマホアプリ「LINE」を観光誘致に役立てている
  • 佐賀の人の魅力に触れてもらう「SAGA MONOGATARI」というサービスを開始
  • 利用者からは好評の声が続々と上がっている

佐賀県では、「LINE」を観光誘致に役立てているらしい!

旅行雑誌と連動したグルメや観光スポットのアプリもよく使われているようですが、最近では各都道府県が観光客の獲得のためにスマホアプリを用いた誘致を行うことが増えてきました。

そんな中、注目されているのが、2016年2月にスマホアプリ「LINE」上のサービス「LINE BUSINESS CONNECT」を利用した観光周遊ツール「SAGA MONOGATARI(さがものがたり)」の開発を発表した佐賀県です。

最初はRPG(ロールプレイングゲーム)みたいなサービスを考えていた!?

「抱く県、佐賀」というユニークなキャンペーン

「抱く県、佐賀」というユニークなキャンペーン

「SAGA MONOGATARI」は、観光客に「熱い思いを抱く佐賀の人」の魅力に触れてもらおうという企画で、連動する地図アプリを使って“人に会いに行ける”サービスなのだそうです。

アプリを使って人に会いに行けるサービスとはどんなものなのでしょう? そこで今回は、「佐賀県観光課」の鈴木さんに、「SAGA MONOGATARI」について詳しいお話を伺いました。

――まず、「SAGA MONOGATARI」はどのような経緯で開発されたのでしょうか?

「『LINEアプリを観光施策に利用する』こと自体については、2年ほど前から検討が始まっていました。特にLINE BC(BCはBusiness Connectの略)という、Google Mapと連動し位置情報を照合する機能を利用することで、何か新しい観光施策ができないかと考え、プロジェクトがスタートしたんです。実際に仕様が固まりだしたのは2015年の暮れです。それまでは、ちょうどRPG(ロールプレイングゲーム)のように、決められたシナリオに従って佐賀県を巡るというものだったのですが、肝心のシナリオ作りが難航して、なかなか面白いものになりませんでした」(鈴木さん)

ゲーム好きのみなさんなら、RPGという言葉に思わず反応してしまったのではないでしょうか。シナリオに従って佐賀県を巡る、それだけでもなんとなくワクワクしちゃいそうですが、やっぱり現実とゲームは違うもの。より旅行者の気持ちを考えた結果、路線変更となったようです。

――今の形になった経緯を教えてください。

「決められたシナリオに沿って旅をさせるのは旅行者の自由な旅を阻害する、との懸念もあったんです。それで、思い切って『シナリオなし』とし、『佐賀県民自身の魅力』を中心に据えたものに再構成し直して現在の仕組みが出来上がりました。県内協力者(抱く人)の選定にあたっては、佐賀県内の全市町役所・役場に照会をかけ、『わが市』『わが町』自慢の、熱い想いを抱く人々を推薦いただきました」(鈴木さん)

「佐賀県民自身の魅力」を中心とした“人に会いに行ける”サービスが完成

県内協力者(抱く人)に会いに行って、ハグ、ハイタッチ、握手等で交流し写真を撮る

県内協力者(抱く人)に会いに行って、ハグ、ハイタッチ、握手等で交流し写真を撮る

なるほど、そこにあるモノやコトよりも、佐賀県民の方々、つまり「人」に焦点を当てた結果、生まれたサービスなんですね。県内協力者(抱く人)とは、「抱く県、佐賀」というこのキャンペーンにおけるネーミングから来ています。このネーミングも斬新で面白いですね。

――「抱く人」というネーミングはどんな想いを込めて名付けられたのでしょうか。

「ハグや握手、ハイタッチといった身体接触を伴うコミュニケーションという意味での『抱く』と、観光や地域振興に対する熱い想いを『抱く』という意味の、ダブルミーニングと(2つの意味)なっております。ハグという手法の突飛さが注目を集めることもありますが、基本的には佐賀県民の魅力を前面に押し出した施策となっています」(鈴木さん)

「抱く」と聞くと思わず頬を赤らめてしまいそうですが、そういう意味が込められていたんですね。ちなみに、LINE BCの機能をこのような形で観光施策に生かしているのは、全国の自治体の中で佐賀県が初めてなのだそうです。

――このような機能にしたのは、どのような狙いがあったのですか?

「これは、実際の取り組みが始まってから気が付いたことでもありますが、本事業はスマートフォンというデジタル機器を使用することが前提ながら、使用方法は実際に県内協力者(抱く人)に会いに行って、ハグ、ハイタッチ、握手等で交流し写真を撮る、という、極めてアナログ的なものとなっています。さらにその写真データを公式アカウントに送ることで、LINE上にアルバムが自動的に整理され、さらにFacebookやTwitterで思い出をシェアするという、またデジタルな世界へと回収されるものとなります。つまり、デジタル→アナログ→デジタルという往復運動がこの施策のおもしろいところでもあると思います」(鈴木)

確かに、デジタルなスマホを使ったサービスでありながら、人と触れ合うというアナログな行為がまたデジタルな世界に戻って広まる、というのは今の時代ならではのコミュニケーション方法かもしれませんね。

「人間版スタンプラリー」という言葉でアプリを地域の人に説明した

実際のサービスでは、有田焼や佐賀牛、有明海など佐賀の名産品や名所に関わる約150人が登録されており、会ってみたい人を選ぶと、その人がいる場所やルートが表示されるとのこと。

――地元の方の理解・協力を得ることは大変ではなかったのでしょうか? きっと年配の方なども多いと思うのですが。

「普段スマホやLINEを利用されていない方々に、実際にアプリがどのように動くのか説明をするのは、確かにそれなりの労力を要しましたね。観光課(当時の『おもてなし課』)のスタッフが手分けをして県内150名に実際に会いに行き、丁寧に説明を行うことによって、最終的に立ち上げることが出来ました。分かりやすく説明するために『人間版スタンプラリー』という言葉を使ったところ、おおよその中身は理解していただけました」(鈴木さん)

「人間版スタンプラリー」! なかなか大胆な言葉で説明したんですね。言われてみれば、確かにその場を訪れて記念にスタンプを押す行為と似ているところがあるような気がします。こういうところにもアナログとの親和性があったのかもしれないですね。

佐賀県に、こんなに楽しい人たちがたくさんいたなんて知らなかった”という利用者の声

――こうした取り組みを知ると、佐賀県民のみなさんは人懐っこい方が多いなという印象を受けます。実際のところはどうなのでしょう?

「佐賀県民は人懐っこい方が多いことは間違いありません。県が開発した別の無料観光アプリで『DOGANSHITATO?』(どがんしたと?)というものがありますが、これは『どうしたの?』という意味の佐賀弁が基になっています。佐賀県民は、困っている人がいたらすぐに声をかけてくれる、人情味にあふれた優しい方々が多いです。前々知事時代に、佐賀の観光キャッチフレーズで『人情産地・佐賀』というものがあったそうですが、今回の取組も、県民の魅力を前面に出したという意味では、ある意味先祖返り的なところもあります」(鈴木さん)

【参考】「DOGANSHITATO?」(どがんしたと?)佐賀トラベルサポート
http://saga-travelsupport.com/

「DOGANSHITATO?」というアプリもあったんですね。旅行先で困ったときに頼りにできそうです。

――こうした施策を始めてから佐賀県を訪れる人も増えたのではないでしょうか。

「この施策がきっかけとなって佐賀県を訪れた方の数は不明ですが、すでに2,173人の方に登録・利用いただいております(6月3日時点)。今回の記事がきっかけとなり、さらに多くの方々に登録・利用いただけたらな、と期待しております」(鈴木さん)

そして、実際に「SAGA MONOGATARI」を利用した人たちを対象に話を聞いたところ、以下のような反響があったのだそうです。

・実際に使ってみたら、思っていたよりも簡単で使いやすかった
・写真を集めだしたら、楽しくなってどんどん集めたくなった
・佐賀県にこんなに楽しい人たちがたくさんいたなんて知らなかった
・外国人でも出来るように、英語版も作成してほしい etc……

――かなり好評のようですね。今後も新しい取り組みを考えていらっしゃるのでしょうか?

「はい、佐賀県民を地域資源として捉えた、新しい取り組みを行いたいです(内容は検討中)。また、スマホを使わない人たちに向けた取り組みも行いたいと思います」(鈴木さん)

最後に、佐賀県を訪れたことのない高校生のみなさんに知ってもらいたい佐賀県の魅力について伺いました。

――佐賀県ってどんなところなんですか?

「佐賀県は、九州で一番小さな県で、人口も一番少ないですが、佐賀牛や呼子のイカ、竹崎カニといったおいしい食材のほか、嬉野、武雄といった美肌・美人の湯で知られる温泉もあります。そして何より、人情味にあふれた優しい佐賀県民がいます。佐賀県に遊びに来たら『抱く県』アプリを使って、ぜひ佐賀県民との交流を楽しんでください」(鈴木さん)

おいしいものや温泉、なにより「SAGA MONOGATARI」が誕生した理由でもある、優しい人たちとのふれあいが佐賀県の魅力なんですね。

こうした地域の魅力を県外に発信するプロモーションを行うのは主に「都道府県職員」の仕事です。都道府県職員は、いろいろなアイデアを練って、地域独自の施策を打ち出して他地域との差別化を図り、観光客や居住者の誘致につなげています。都道府県職員の仕事に興味が湧いた人は、佐賀県の画期的な取り組みのように、みなさんの地域でも地元の特色を生かしてどんなおもしろいことができるのか考えてみると楽しいかもしれませんね。

【取材協力】佐賀県観光課

この記事のテーマ
公務員・政治・法律」を解説

公務員採用試験などの対策や司法書士など法律関係の資格取得のための学びが中心で、官公庁や行政機関の採用試験科目を段階的に学び、各種試験の合格を目指します。将来は公務員として行政に携わるほか、政治活動を支える政党職員などの仕事が考えられます。弁護士や検察官など法曹の道へ進みたい場合は、大学や法科大学院への進学が必須です。

「公務員・政治・法律」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「都道府県職員」
はこんな仕事です

都道府県の役所をはじめ、公的機関で働く人々のこと。国家公務員の仕事に比べると住民に接する機会が多いといえる。住民が快適に過ごせるよう公園をつくったり、地域の法令である条例を制定したりする。ほかにも住民票や税金の管理、道路や河川などの整備を行うなど、広い範囲で人々の暮らしを守る役目を担う。市区町村の役割が、国がつくった制度や法律を住民に直接運営することがあるのに対し、市区町村の運営のサポートや国とのパイプ役も担う。地域の工業や農業などを支援して盛り上げるのも重要な役割の一つだ。

「都道府県職員」について詳しく見る