猫好きにとっては夢のよう!? 愛媛県にある、“猫だらけ”の島ってなに?

雑誌やテレビでよく見かける「猫」特集。Instagramの写真がきっかけで、人気のアイドル猫の本が大ヒットしたり、『世界から猫が消えたなら』という映画が公開されたりと、今、世間では猫ブームが巻き起こっていると言っても過言ではないかもしれません。雑貨屋さんで猫グッズを見るとつい買ってしまう!という猫好きの人も多いのでは?
この記事をまとめると
- 愛媛県にある青島は、「猫の島」として注目されている
- 青島は、島民より猫の数のほうが多く、あちこちでかわいい猫に出会える
- もともとはネズミ退治のために飼っていた猫が増え、今ではエサ不足になることもあるという
島民より猫の数のほうが多い!? 愛媛県の青島とは?
そんな猫好きの人にとって、人気の観光地があることをご存じでしょうか。そこは、愛媛県の瀬戸内海にある「青島」。青島は「猫の島」と呼ばれるほど、猫好きにとってひそかな観光スポットになっているようです。
青島がなぜ猫の島と呼ばれているのかというと、100匹以上の猫が暮らしている島だから。島民はわずか15人ですから、なんと人間より猫のほうがたくさん住んでいるんです!
人懐っこい猫たちと触れ合える猫の島
青島へ行くには、一日往復2便しか運行していない定期旅客船「あおしま」を利用します。船の定員はたったの34人。休日になると多くの観光客が訪れますが、あまりに人気のため船に乗れず青島へ渡れないということもよくあります。島には宿泊施設やコンビニ・お土産屋さんなどはなく、自動販売機すらないので島に渡る前に食べ物などは買っておかなくてはいけません。
青島に到着すると、たくさんの猫たちがお出迎えしてくれます。青島の猫たちは人懐っこく人間に慣れているので、飛びかかってきたりすることもあまりないそうです。あちこちでのんびりとお昼寝をしていたり、猫同士で遊んでいたり、自由気ままに暮らしている猫たちと触れ合うことができるかもしれません。猫が膝の上で眠ってしまうという、猫好きにとってはこの上ない幸せなこともあるんだとか。
ただし、猫の健康を守るため、そして島の環境を守るために、観光客の猫への餌やりは禁止されています。島民の暮らしを脅かさないためにも、ルールだけはきちんと守らなくてはいけません。
青島の猫たちのため、全国からキャットフードが届いた
青島の猫のお世話は、ボランティアの人たちが行っています。先ほどご紹介した通り、青島と本土を結ぶのは1日2往復の定期船だけ。この船が悪天候などで欠航してしまうと、島民の生活に必要な物資や猫たちの餌を買いに行くことができません。
2016年2月に、悪天候で定期船の欠航が相次ぎ猫たちの餌が不足し、ボランティアの方が「キャットフードを青島に送ってください」とTwitterで呼びかけたところ、保管場所が埋まってしまうくらいのキャットフードが全国から届いたのだとか。青島の猫たちが愛されているのがよく分かりますね。
青島に猫が増えたのは、漁業を営む島民が漁網をかじってしまうねずみを退治するために猫を飼い始めたのがきっかけだといわれています。これら青島の猫の生態系について、生物学の視点で考えることで、きっと猫に対する新たな発見があるはずですよ。
●参照サイト
http://www.city.ozu.ehime.jp/soshiki/nagahamash/0375.html
http://news.livedoor.com/article/detail/11228539/
この記事のテーマ
「農学・水産学・生物」を解説
私たちはほかの生物から栄養をもらって生活をしています。しかも、採集や狩猟だけではなく、食物を生産するという手段を得て、今日のように繁栄しました。人口増加や環境悪化などに対応し、将来的に安定した食料の確保を維持するためには、農業、林業、水産業などの生産技術の向上が必要です。さらに突き詰めて考えれば、動植物や微生物などの多様な生物に対する研究も重要です。自然との共生が大きなテーマになる学問です。
この記事で取り上げた
「生物学」
はこんな学問です
マクロな地球の生態系からミクロな細胞の世界まで、さまざまなレベルで起きている生命現象を実験・観察することによって研究する学問である。人間を含めた動物・植物・微生物など、あらゆる生命体が研究対象となる。主な研究分野としては、タンパク質を中心にした生体内の高分子の機能をその構造から研究する「構造生物学」、生態系の構成要素である生物と環境の関わりを研究する「環境生態学」などがある。
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