皮革の「なめし」って、一体何の意味があるの?

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皮革の「なめし」って、一体何の意味があるの?

2016.07.05

提供元:マイナビ進学編集部

皮革の「なめし」って、一体何の意味があるの?

皮革のジャケットやバッグ、ソファなど私たちの身の回りには「皮革」を使った製品が溢れています。みなさんの家にも一つくらいは皮革製品があるのではないでしょうか。そんな皮革ができるまでになくてはならない「なめし」という工程があるのを知っていますか? 今回は、皮革のなめし方やその種類などをご紹介します。

この記事をまとめると

  • なめす」という工程がなぜ必要なのか
  • 「クロムなめし」と「タンニンなめし」の違いとその特徴
  • なめしのエキスパート「タンナー」という職業

なめし=「皮」を「革」にする工程

そもそも、なめすという工程はなぜ必要なのでしょうか。
まず、皮革には「本皮」と呼ばれる天然皮革の他に、合成皮革や人工皮革などがあります。なめしとは、天然皮革にのみ施される工程です。
天然皮革は動物の皮を剥いだもの。そのままにしていると腐ってしまったり、乾燥して板のように硬くなってしまうため、製品に加工することができません。そうならないように薬品や樹液などを使って加工する技術のことを「なめし」といいます。 なめす前は「皮」、なめした後は「革」と区別して表現されているようです。

なめし方は大きく「クロムなめし」と「タンニンなめし」の2種類

なめし方は大きく2種類あります。 1つは「クロムなめし」、そして「タンニンなめし」です。

「クロムなめし」は、化学薬品を使用した近代的な加工方法です。仕上がりまでのスピードが速く、柔軟性、弾力性、耐久性などに優れているため、色々な製品に加工しやすいしなやかで丈夫な皮革になるそう。よって、近年ではクロムなめしによってなめされている革の方が多いといわれています。

一方、「タンニンなめし」は、古くから用いられていた伝統的な加工方法です。植物の樹皮から抽出したタンニン(木の渋)から作られた溶液で、歳月をかけてじっくりとなめします。 タンニンによってなめされた革は、使うほどになじみ、風合いが増していくのが特徴です。 手間と時間がかかるため最近減少傾向にありますが、味のある仕上がりや摩耗に強いなどの利点があるそうです。

皮革をなめす職人「タンナー」

これまで説明してきた「なめし」という工程。これを専門にしている「タンナー」という職業があります。英語でなめすことを指す「タン(tan)」が由来です。製革業者という場合もありますが、近年はタンナーという言葉が多く使われているようです。

なめしと一言で言っても、その中で数々の工程があります。剥いだそのままの「原皮」を塩漬けにして、余分な血液や組織を取り除いたり、石灰乳に浸けることで毛や脂肪などを除去したり、コラーゲン繊維をほぐしたり……「皮」を「革」にするためには、数々の工程が必要なのです。そして、それによって仕上がった皮革の風合いが大きく変わるため、どんな製品に加工するのかによって、そのなめし方を変えたり、工程を調整したりするのが、タンナーの役目だといえます。


私たちの身の回りに溢れている数々の皮革製品。その原材料である皮革が出来上がるまでに、まずなめしという作業があり、その工程に数多くの職人たちが関わっているのです。普段あまり注目されない職業ですが、皮革製品を作る上ではなくてはならない存在だといえますね。


出典
http://www.tcj.jibasan.or.jp/index.html

この記事のテーマ
生活・服飾・美容」を解説

生活・服飾・美容の分野には、生きていくために必要不可欠なものだけではなく、それによって生活がより豊かで快適になることを目的としているものもあります。たとえば生活学では、だれもが安全で快適に暮らせる空間を実現するために、ユニバーサル・デザインの研究を行います。服飾や美容は、トレンドや利用者によって多様化するニーズに対応するために、素材、色、デザイン、施術方法など、あらゆる角度から美を追究しています。

「生活・服飾・美容」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「服飾・被服学」
はこんな学問です

服飾について専門的に学び、より優れた服飾を追究する学問。世界各地の服飾文化について、歴史や存在意義、機能性などを分析し、科学的な視点から服飾文化の向上や創造に役立てるのが主な目的。デザイン、縫製など服飾造形の技能を追究し、習得する「プロダクトデザイン分野」、繊維の性質や加工、管理を学ぶ「テキスタイル化学分野」、商品流通や消費を研究する「消費科学分野」のほか、文化財となる服飾品の保存を学ぶこともあり、領域は幅広い。

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