相手は言葉が通じない患者さん。獣医師の仕事とは?

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相手は言葉が通じない患者さん。獣医師の仕事とは?

2016.07.06

提供元:マイナビ進学編集部

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相手は言葉が通じない患者さん。獣医師の仕事とは?

獣医師と聞くと、犬や猫などペットの治療をする「動物病院のお医者さん」をイメージされる人が多いかもしれませんが、実はそれ以外にもさまざまな現場で活躍しています。例えば畜産業では、牛、馬、豚、鶏など家畜の健康を守るために、診療や病気の予防を行っています。また、食肉の安全性を確保するための検査に携わったり、動物園ではそこで暮らす動物の診療をしたり、あるいは野生動物の保護や管理に関わるなど、活動領域は多岐にわたっています。今回は、筆者の父である狩集努氏に、獣医師の仕事についてインタビューしました。

この記事をまとめると

  • 獣医師を志そうと思ったきっかけは牛の妊娠鑑定!?
  • 畜産動物は農家の財産、命を救うことだけではなくその先が大事。
  • 都会では決して得られない、大自然と動物と共に生きること。

少年時代の好奇心がきっかけ

――獣医師を志そうと思ったエピソードはありますか?

両親の実家がある鹿児島に帰省したときに、衝撃的な光景を目にしたことです。子どもの頃僕が目にしたその光景は、知らないおじさんがやってきて牛のお尻に腕を突っ込み何やらもぞもぞ……何をしているのかさっぱり理解できないながらにも、なんだかおもしろそうに見えて、いつか大人になったらこれをやろうと思っていました。それが牛の人工授精や妊娠鑑定をするための直腸検査で、獣医師の仕事の一つだとわかったのはかなり後のことですが(笑)。

大事なのは動物の命を救うことだけではない

――獣医師になってみて感じるやりがいと大変なことを教えてください。

畜産動物はペットではなく、農家さんの財産であり生活の糧となるものだから、命を助けるだけでは意味がない、むしろ逆になる場合もあります。病気で弱っていた牛を治療して、元気になりたくさん子牛を産んでたくさん牛乳を搾れたりすると、とても嬉しくやりがいを感じるものです。また、弱っていた子牛が約10か月間で180kgにも成長し、肉牛として無事出荷できましたって聞くと、あの時あきらめないでよかったって思いますね。

大自然の中で動物と触れ合える贅沢さ

――北海道各地で勤務された経験のある狩集さん。北海道ならではのエピソードはありますか?

僕はもともと大阪出身で、積雪とは無縁の地域で育ちました。初めての勤務地である紋別郡雄武町(おうむちょう)にいた頃に、真冬の早朝仕事を終えて海岸線にたどり着くと、目の前に広がる広大なオホーツク海、一面に広がる流氷から浮かび上がる日の出。こんな光景を目にすると疲れも苦労も吹っ飛びました。でも、マイナス20度を下回ると別世界のようでホントに寒かったです。しょっちゅうなんですけどね(笑)。

次の勤務地は斜里郡小清水町で、どこからでも見える斜里岳の美しさや空一面に広がる星空、夏には風にそよぐ小麦の穂など、このような大自然の中で動物と触れ合える毎日に生きがいを感じていました。農家と農家の間を車で移動するんですが、もともと趣味だったカメラが手放せなくなり、移動中に車を停めては、目を奪われる素晴らしい景色を写真に収めています(笑)。

――ありがとうございました。

娘の私の携帯電話に、父からの景色の写真が送られて来たことは数知れず……(笑)。

そんな素晴らしい北海道の大自然の中で、声を発することのできない動物たちの治療だけではなく、畜産農家さんたちの生活の糧を支えるという側面もある獣医師という仕事に、改めて魅力を感じたのは言うまでもありません。動物看護師、獣医師を志す高校生のみなさんにとって、獣医師として20年以上の経験を積んできた狩集努さんのインタビューには、いろんなヒントが隠されているのではないでしょうか。

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「獣医師」
はこんな仕事です

「動物のお医者さん」として知られるが、実はその活動分野は広範囲にわたる。まず、ペットや畜産動物の診療を行う臨床獣医師。次に、公務員として家畜衛生や食肉などの食品の安全を監視する活動。そのほかにも、大学や研究所などで獣医学の研究を行ったり、野生動物を専門とする活動をしたり、医学分野で実験動物を管理したりするなど、さまざまな分野で活躍している。そのため、勤務先も動物病院から酪農を行う牧場、あるいは空港や港の検疫所など、従事する業務によって大きく異なることになる。

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