【unrulyのディレクターに聞く!】オリジナル雑誌「ZINE」で広がるクリエイティブの世界

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【unrulyのディレクターに聞く!】オリジナル雑誌「ZINE」で広がるクリエイティブの世界

2016.07.04

提供元:マイナビ進学編集部

【unrulyのディレクターに聞く!】オリジナル雑誌「ZINE」で広がるクリエイティブの世界

写真撮影やイラスト製作が好きな皆さんの中には「表現したり発信したいことはあるけど、どうやって形にしたらいいか分からない……」とお悩みの方もいるのではないでしょうか? そんな方におすすめなのが、「ZINE」というオリジナル本の製作です。
そこで今回、『unruly』というZINE製作チームでディレクターを務めるナナさんに、そもそもZINEって何? という基本的なことから、製作経験で得たものなど、さまざまなお話を伺ってきました!

この記事をまとめると

  • ZINEは内容を問わず自分を表現できるオリジナルの本
  • ZINEは扱い方次第でさまざまなことを学ぶことができる
  • ZINEの発信は、同じカルチャーを持つ人に出会うきっかけになる

自分を自由に表現できる「ZINE(ジン)」

——まずはじめに、ZINEとはどういったものなのでしょうか?

簡単に言うと、「自由に、好きなように作ったオリジナルの本」のことです。由来は「MAGAZINE」からきています。
内容は人によってさまざまですね。写真集を作る人もいれば、イラスト集を作る人もいます。本当に使い方は多種多様で、私の周りには、自分の作品をまとめたポートフォリオ代わりにZINEを作っているカメラマンもいますね。

——ナナさんはどのようなZINEを作っていますか?

仲間と一緒に『unruly』という「女の子の写真」を中心に掲載しているZINEを製作しています。
私がディレクター兼編集長をしているのですが、他にもスタイリスト、ヘアメイク、フォトグラファー、エディターなどがいます。

——ナナさんが初めてZINEを作ったのはいつですか?

大学生のときです。当時は自分たちで製作費を出し、「見てもらいたいもの」「表現したいもの」をひたすら作っていました。
ZINEを作り始めた当初は、仕事ではなく単なる「表現するためのツール」として捉えていました。今でもその考え方は変わっていませんが、一緒に作りたいと声がかかったり、仕事として話をいただけるようになったことがきっかけで「本格的にZINE作りに力を注ごう」と思いはじめました。

ZINEの発信は「人との出会い」を生み出す

——ZINE作りの活動では、どのようにお金を生み出しているのでしょうか?

ZINEの売り上げや、グッズ販売などですね。毎回テーマを持ったZINEを作っているので、それに合わせて缶バッジやTシャツなどのグッズ製作を行っています。お金を生み出すには、ZINEの内容だけではなく「売り方」や「PR」にも力を入れることが大事ですね。

作り始めた当初に比べると、売上の増加だけでなく製作費の削減もできるようになりました。なぜかと言うと、知名度が上がったことによって服をリースしてもらえたり、カメラマンの方から逆オファーをしてもらえるようになったからです。
海外のフォトグラファーの方が「日本に行くから写真を撮らせてほしい」と、来日してくれたこともありました。

あとは、展示会の開催もお金を生み出す上で大事な要素になっています。自分たちだけで個展を開くとそれなりの金額がかかってしまうのですが、展示会に出させてもらう場合は少額ですむので、そうした環境も有効利用させてもらっています。
あるイベントでは実績が認められて『unruly』をゲスト扱いにしていただくことができ、出展費が不要になったこともありました。このように、知名度が上がったことで、製作費をかなり抑えることができるようになりました。

ただ、個展は自分たちの思いを100%出せる空間なので、お金をかけてでも開きたいと思っています。個展の費用はZINEから派生した依頼でいただくお金で補いたいと思います(笑)。

——「ZINEから派生した依頼」とは具体的にどのようなものがあるのでしょうか?

知名度が上がったことで、さまざまなオファーが来るようになったんです。内容としては、アーティスト写真の撮影や、洋服のルック撮影などですね。他にもいろいろとあるのですが、現在いただいている依頼の中で一番大きいのはなんと「町おこし」です。

——「町おこし」ですか!? どういった経緯で依頼がきたのでしょうか?

大阪府のとある市で地域活性活動を行っている方から、「女の子の観光客を増やす施策を作って欲しい」という依頼が来て、その市に特化したZINEを作ることになりました。現段階で決まっているのは、お店や撮影スポットなどをまとめたタウンマップの製作ですね。
「女の子」という一貫したテーマを持ってZINE作りをしてきたことが、こういった形で実を結ぶのはとても嬉しいです

ZINE製作で得た経験はさまざまな場所で活きる

——ZINE作りのやりがいを教えてください。

「ZINEにかけた思いがさまざまな形で返ってくる」という点ですかね。
知り合いやファンの方々が個展や展示会に来てくれたり、町おこしの例のように、ZINEがきかっけで別の仕事が生まれるのはとても嬉しいです。そうした「作品への反響」がZINE作りのやりがいです。

——ナナさんがZINEの製作経験を通して得たものはなんでしょうか?

「物を作り、発信し、売る」という一連のサイクルに関するノウハウです。
中でも一番勉強になったのは、「自分の作品に自分で値段をつける」という経験ですね。
『unruly』のファンは若い人が多いので可能な限り値段を下げていたのですが、あるとき「生み出した作品の価値を周りの環境に合わせていたらダメ。その感覚でいたらいつまでたっても価値は上がっていかないよ。値段は自信の裏返しなんだから、努力に見合う設定をするべき」とアドバイスをいただきました。
自分が作り出す物への自信や自負はあったので、その言葉をきっかけに値段を設定し直しました。当然リスクはありましたが、「買ってくれる人の思い」を以前より明確に感じ取れるようになりました。

物作りをする上で、「作品を手に取ってもらう」というのはとても大事ですが、それを重視するあまり作品の価値を低く見積もってしまうと、いつまでたってもステップアップしていくことができません。
「ZINE製作に力を入れていこう」と決意したタイミングだったこともあり、「お金と作品の関係性」についてしっかりと考えることができたのはとても良い経験になりました。

自分の思いから「受け取り手の思い」へ

——今後はどのようなZINEを作る予定ですか?
お客さんが自由に中身を決めることができる“選んで綴じれるあなただけのZINE”を販売しようと思っています。「作り手だけではなく、手にした人も喜べるようなZINEを作りたい」と思ったのがきっかけです。
ZINEに限らず、自分が手がけたものって愛着が湧きますよね。なので、お客さんにも「ZINEを作る」というに作業に参加してもらえたらいいなと思ったんです。
今後もZINEに関わってくれるのことを思いながら、どんどん新しい方法を取り入れていきたいです。

——最後に、高校生に向けてメッセージをお願いします!

ZINEはどんな人でも作ることができます。「発信したい」という気持ちがある人は、まず何かを作ってみてください!
作ることへのハードルが低く、かつ得られるものが大きいというのがZINEの素晴らしいところです。

もし、そのときは仕事に結びつかなかったとしても、続けていくことで成果が出たりと、得るものは必ず生まれます。
だから、大切なのはまずは思うままに作ってみること。好きだという気持ちが本物なら根気強く継続できるはずです。

また、作っている人同士の繋がりは大きな財産になります。同じカルチャーを持っている人に出会うことは、クリエイターにとって強い刺激になります。なので、フォトグラファーでもデザイナーでも、専門的な分野で活動していきたい人に、ZINE作りはおすすめです。
最初は「ポートフォリオとして作る」くらいの心持ちでいればいいと思います。それが評価されたら量産して売ってしまえば良いんです。
私自身、ZINEがきっかけで展示会に誘われたり撮影の依頼がきたりと、思わぬ出会いがたくさんありました。
なので、「好きなことを発信していきたい」という気持ちがある人は、まず行動を起こしてみてください!


——ありがとうございました!

「好きなものを世の中に発信したい」という気持ちがきっかけでZINE製作を始めたナナさん。継続することで蓄積されたノウハウは、次の活動や仕事の依頼など、さまざまなところで活かせる財産になるということが分かりました。

紙があればいつでも作り始めることができるZINE。「好きなものを形にしたい」という思いがある人は、ぜひ挑戦してみてください。

そうした活動を通して「デザイン」や「写真」などに興味を持った人は、表現の幅を更に広げることができる芸術系学校への進学を考えてみてもいいかもしれませんね。

【プロフィール】

 ナナ
『unruly』 director & photographer

unrulyのHP
ナナさんのTwitter

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

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「編集者」
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雑誌や書籍、漫画、パンフレットなどの内容を企画し、スタッフを采配してつくり上げる仕事。予算やスタッフ構成、発行日などの計画を立て、作家がいる場合は交渉やストーリー展開の相談も編集者の仕事の一つ。制作が始まったら各スタッフへ仕事を依頼し、集まった原稿や画像などを整理してデザイナーと一緒に紙面の構成を行う。進行管理と印刷所とのやり取りも編集者の領域で、やるべきことは非常に多い。担当した企画への反響があればやりがいは大きい。最近ではWebサイトの編集者も増えている。

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