意外と知らない……大学事務職員さんって何してるの?

「事務職」というと、どんな仕事をしていると思いますか。ひとくちに事務といっても、業界や企業によってもやっている内容はさまざまです。今回は大学の事務職員の仕事にスポットを当て、実際に働いている職員Rさんに仕事の内容を聞いてみました。
この記事をまとめると
- 大学事務員の仕事内容はさまざま
- 研究事務課で働いているRさんは講座の運営を担当
- 仕事に対するやりがいとは
広報から研究支援まで……かなりのマルチプレーヤー!
広報や教務といった仕事から、会計や財務等の管理、学生や研究支援などのサポートなど、大学事務職員の仕事はさまざま。もちろん、大学によっても仕事内容は変わってきます。今回お話をお聞きした私立大学の事務職員であるRさんの場合、職員は各学部ごとに担当が決められているといいます。さらに、そのなかでいくつかの課で分かれており、各課によって仕事内容も大きく変わってきます。また、入学式やオープンキャンパス、入学試験といった全体で行われる行事は配属先の課とは関係なく全員が協力して働くそう。
ちなみに事務の場合全ての課に配属される可能性があるため、どの業務を担当するかはわかりません。仕事の幅が広い分、想像以上にやることが多い仕事なのです。
研究に最適な環境を作ることが必要に
Rさんが現在所属しているのは生物系の学部の研究事務課。教授の研究支援や地域の人を対象にした公開講座の運営を主に担当しています。公開講座の運営では、広報をはじめテキストの作成や音響の手配など講座にまつわる業務のほとんどをこなしているのだとか。ときには通訳や行政など外部と連携しながら仕事をすることもあるそうです。もちろん、研究内容の情報収集や申請書の確認等の事務的な作業もありますが、デスクワーク以外の業務も多いようです。
「先生方が少しでも研究しやすい環境を作ることが大切です。そのために自分ができることを考えるようにしています」(Rさん)
たしかに研究を行うためにはいろいろな要素が必要になってきます。事務員さんのサポートがあって研究に最適な環境を作るためには仕事が必要ということですね。
大変な分、やりがいをたくさん感じられる職業
ただ、いろいろな業務があるとやることが多くて大変そうな印象も。Rさんはどんなことにやりがいを感じているのでしょうか。
「さまざまな人と仕事できるのがこの仕事の魅力だと思います。たとえば公開講座で使用するポスターやテキストは、印刷会社の方とアイディアを出し合いながら作成します。業界の違う人と仕事をすることで学ぶことも多く、自分自身の成長にもつながります」(Rさん)
多くの人と関わることで責任や負担は大きく感じるそうですが、その分喜びもひとしおなのだとか。
「イベントが無事に終了し、関わった人から『ありがとう』と言われたときは、全ての苦労を忘れてしまうくらいうれしくてたまりません。誰かのために役に立てるので、仕事はやっていてやっぱり楽しいですね」(Rさん)
事務というとサポート的な役割というイメージですが、主体性が求められるよう。「サポートするためにどんなことが必要なのか」というのを考えられる人や、多くの人と関わりあうことが好きな人に向いているのかもしれません。もしかすると、みなさんが想像していたよりずっと大学職員の仕事の幅は広く感じたのではないでしょうか。教育関係の仕事に興味がある人は選択肢の一つとして考えても良いかもしれませんね。
この記事のテーマ
「教育」を解説
教育機関や子ども向けの施設で、教育指導に関わる仕事を目指します。小・中学校や高等学校の教員を目指す場合、大学や短期大学の教職課程で学ぶ必要がありますが、専門学校の中にも、提携する大学や短期大学の通信教育を受けて、教員免許状を取得できる学校もあります。語学教師や臨床心理士など希望する職種により、必要な資格や免許が異なります。
この記事で取り上げた
「学校職員」
はこんな仕事です
総務・人事・財務など学校事務全般に携わる仕事。仕事内容は受付業務をはじめ、予算に沿った物品購入や教職員の給与・福利厚生の管理、役所との調整など多岐にわたる。学校生活を支える縁の下の力持ちといえる。都道府県や市町村、私立の小学校・中学校・高等学校・大学に配置され、公立の学校の場合は公務員となるなど身分はそれぞれ異なる。公立小・中学校では1校あたり1~2名、高校で3~4名の事務職員が在籍している。子どもや教職員、保護者と関わる機会も多く、他校の職員と連携を取り合うこともある。
-
PICK UP! 「学校職員」について学べる学校
-
教育について学べる学校

