バンドマンに聞く──関西のバンドマンに高学歴が多いのはなぜ?

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バンドマンに聞く──関西のバンドマンに高学歴が多いのはなぜ?

2016.07.05

提供元:マイナビ進学編集部

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バンドマンに聞く──関西のバンドマンに高学歴が多いのはなぜ?

キュウソネコカミ、THE ORAL CIGALETTSをはじめ、なぜか国立大学卒、有名私大卒など、高学歴のミュージシャンが多い関西。神戸の国立大学を卒業し、現在はロックバンド・セックスマシーンのボーカリストとして、そして高校生を対象とした進学塾の講師としても活躍する森田剛史さん(Vo&Key)と共にその謎を考えてみました。

この記事をまとめると

  • 超有名進学校で挫折し、ミュージシャンの道へ
  • 兵庫の高校、大学の文化事情
  • 大学は視野を広げるために見晴らしのいい丘の上に立つようなもの

肥大した自尊心を満たすため、独自の分野を開拓した

“ロック=不良の音楽”なんて言われたのも今となっては昔の話。近年、高学歴のバンドマンが増えており、兵庫県、神戸周辺でも高学歴のバンドマンが多いようです。なぜ、関西のバンドマンに高学歴が多いのでしょうか? その謎をひも解くべく、日本でも有数の進学校といわれる私立中学~高校に通い、神戸の国立大学へと進学した、セックスマシーンの森田さんに自身の経歴を語ってもらいました。

「勉強は小学校のときが一番できて。塾の先生には“眠れる獅子”と言われていました(笑)。でも中学校に入ると、心から勉強が好きで、いくら勉強しても苦にならない人たちに出会うんですよね。『上には上がいるな』と思わされました。」

超有名進学校へと進んだ森田さんは、勉強では規格外といえる同級生たちに出会い、中学生にして初めての挫折を味わいました。そこで考えたのが、“勉強以外の分野で勝負する”ということ。

「自尊心や自己愛が肥大していたんでしょうね。『だったら独自の分野を開拓して、そこで一番になったらいいんじゃないか?』と思ったんです。そこで高1のとき、文化祭に向けてロックバンドをやり始めて。そのころから学校の外でも自分と似たような友達がだんだん増え始めました。」

自分より勉強のできる人たちに囲まれ、自尊心や自己愛を満たすために選んだ手段がロックバンド。ちょっと凡人には考えられない発想ですね(笑)。

関西は独特の文化を持つ学校が多く、オモロいやつが集まりやすい

ロックバンドを始めたことで、同じ趣味を持つ友達が増えた森田さん。その行動範囲は学校外へと広がり、さらに広い範囲で友達を増やしていったようです。

「関西の私立高校って男子校が多くて、場所が阪神間(大阪~神戸)に固まっているんです。大阪から通う子はそのまま帰っちゃうんですけど、神戸・明石方面から通う子で、勉強やスポーツでドロップアウトした子たちは自然と三宮に集まってきて。そこで男子校同士の交流が生まれるんです。そこにはイケてない男子校生ならではの悲哀というか、女子とは相容れない雰囲気があって。そこから独自の“カッコいい”の価値基準が生まれてくるんです(笑)。」

当時、森田さんが仲間同士で競っていたのは“ロックの知識”。ロックのルーツや歴史をより詳しく知っている人が「カッコいい」とされる価値基準の中で、どんどんロックにハマっていったそうです。

「バイト代をつぎ込んでCDを買って、何かと戦うようにロックを掘り漁って。そんな中、近所の男子校のヤツらとバンドをやったり、一緒にライブをやるようになるんです。神戸はライブハウスも多くて、カッコいいバンドが多いから、刺激がありましたね。大学に入ったころにはすでに今のバンドで全国ツアーを回っていたので、“軽音楽部でサークル活動”という感じではなくて。僕は“見聞を広める”という意味で大学に進学して、何か違うものを得たいと思っていたので“映画研究部”に入ったんです。今まで出会ったことのない、変わった人たちとたくさん出会えたのが財産ですね。」

学問を学ぶだけではなく、さまざまなタイプの人との出会いも、大学で得られる財産のひとつ。「京都の国立大学は変わった人が多いと聞きますし。関西は独特の文化をもった学校が多いから、オモロいやつが集まりやすい。」(森田)というのは、関西のバンドマンに高学歴が多い理由の一つといえるのではないでしょうか。

大学は視野を広げるために見晴らしのいい丘の上に立つようなもの

塾の講師もしているという森田さんが、大学進学を目指す高校生に普段から与えているというアドバイスにも、バンドマンに高学歴が多い理由を導くヒントが隠されていました。僕は『大学の学問は君たちが考えているよりも細かく分かれているから、どの学部にも自分の適性に合ったところがあります』と答えています。例えば経済学や経営学などは、その先にたくさん専門が分かれていますよね。まずは入学できる一番いい大学に入って、それから自分の行く道を決めたらいい。大学というのはゴールではなくて、視野を広げるために見晴らしのいい丘の上に立つようなもの。丘の上に立ってから、本当に自分に適したルートを探すのが一番なんです。で、いい大学ほど見晴らしがいい。東京には教養課程を設けている学校もありますよね。」

つまり、いい大学に行くほど、自分に適した分野、自分のやりたいことを見つけやすい。それまで必死で勉強を続けてきた子が改めて自分が本当にやりたいことを考えるとき、“ロックバンド”という選択肢を見つけることもあるのだろう。

「関西の大学のサークルって、演劇や音楽に気合いの入ってるところが多いから、それを見て触発されることはあると思います。関西の大学は、場所が街中から離れていることが多くて、授業に出る以外にやることがないんですね。だから何か行動を起こさないと、何もないまま大学生活が終わってしまう焦りもあると思うんです。それが文化サークルのレベルが高い理由かもしれないですね。大学受験を控えた高校生は、ロックバンドに限らず、大学で自分のやりたいことをしっかり見つけてもらって。セックスマシーンの新曲『新世界へ』を聴いて、新たな世界へと足を進めてほしいですね。」

ということで、“いい大学ほど見晴らしがよく、やりたいことが見つけやすい”。そして、“関西の大学は文化サークルのレベルが高い”ということが、関西のバンドマンに高学歴が多い理由の一つなのかもしれませんね。

将来、音楽の仕事に就きたいと考えている人も、見聞を広めるためにも進学して知識を得、さまざまな人たちと出会ってみてはどうでしょうか。

Information
セックスマシーン
最新シングル「新世界へ」
PWR-011/¥1,800(税込)
セックスマシーン オフィシャルHP:http://powerrecords.sakura.ne.jp/

ライター:フジジュン
おもしろライター&バカ社長。音楽やお笑いを中心としたライター、漫画原作、ラジオDJなど、幅広く活動する、なんでも屋。