ペット処分を減らす! ペットショップの新しい取り組みについて

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ペット処分を減らす! ペットショップの新しい取り組みについて

2016.06.20

提供元:マイナビ進学編集部

ペット処分を減らす! ペットショップの新しい取り組みについて

ニュースで時折報じられるペット飼育放棄や捨て犬・猫の問題。
保健所での処分はここ数年減少傾向に進んでおり、これらの背景にはペットショップでの様々な取り組みが効果を発揮していると言われています。
今回は前回ペットショップの仕事について答えていただいたSさんに現在ペットショップで行われている取り組みについてお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • ペットを捨てることを減らす、新たなペットショップの取り組み
  • ペット処分を減らすための取り組みについて
  • 家族の一員としてペットを飼う前にはしっかりと下準備と慎重な判断が必要

ペットの飼育放棄を激減させたマイクロチップ制度

――現在、ペットショップされている取り組みについて教えてください。

Sさん:ペットショップでの取り組みですと、動物たちが家族として迎え入れられるまでと、迎え入れられてからの2つの取り組みがあります。
迎え入れられる前の取り組みですと、獣医による健康診断、感染症予防のワクチン接種、健康診断カルテ、マイクロチップ装着などが代表として挙げられます。

――マイクロチップ装着とはどういったものなのでしょうか?

Sさん:マイクロチップとは、動物用に作られた大きさ直径2mm、長さ11mmの個体識別が可能なカプセル状電子型迷子札のことを指します。
このマイクロチップには個体を識別するための15ケタのIDナンバーが書き込まれています。ワンちゃんやネコちゃんたちの体内に装着されたマイクロチップに専用読み取り機器を近づけることで、その動物たちが誰の家で飼われているのかということが確認できるシステムになっています。

――動物の体内にマイクロチップを埋め込むのでしょうか?

Sさん:はい。非常に小さいとはいえ、ワンちゃんネコちゃんの体内に挿入するのは心苦しくはありますが、体内にて行っています。
マイクロチップは動物管理医療機器であるため、動物病院でのみで皮下挿入を行っていまして成長や運動の妨げにならない箇所に挿入されています。
この制度は2006年6月に改正された動物愛護管理法により、「動物の所有者は、その動物が自己の所有に係わるものであることを明らかにするための措置として、環境大臣が定めるものを講ずるように努めなければならない」ということが規定されたことで取入れが推奨されるようになりました。
マイクロチップ装着により、捨て犬・捨て猫の防止、迷子・災害・盗難時の所有者特定が簡単にできるようになり、特に飼育放棄を減らすことにも大きく貢献しているそうです。

――家族に迎え入れられた際にはどのような取り組みをされているのでしょうか?

Sさん:先ほど少しお話ししましたが、迎え入れる際にお渡しした健康診断カルテをもとに定期検診やダニやノミといった害虫検診などを案内しております。
また、生活環境に合わせた訓練なども併せて行っています。とくに住宅地ではワンちゃんの無駄吠えなどはトラブルのもとになりかねますので、生活環境を少しでも快適にする取り組みが行われています。

また、子犬・子猫の時期は病気やケガも起こりうるため、救急病院の手配や案内なども併せて行っていまして、飼い主の方に向けたアフターケアを大切にしています。

参照元:http://nichiju.lin.gr.jp/aigo/index02.html

ペット処分を減らす取り組み

――ペットショップで巡り合いがなかった動物たちはどうなってしまうのでしょうか?

Sさん:以前、ペットショップで引き取られなかった動物たちが殺処分されるという非常に悲しいニュースが報道されたかと思います。
悪質な業者によりそのような行いがされてしまった反省を踏まえ、2013年9月に施行された改正動物愛護法により、ペット関連業者に提出が義務付けられた「犬猫等販売業者定期報告届出書」というものがあります。
それでも2014年には流通死亡数約18000頭、殺処分が約28000頭いるという事実を受け止めなければなりません。

犬猫等販売業者定期報告届出書には死因については報告義務がないため、詳細は不明ですが、まず私たちペットショップができることとしては安易に動物たちを販売しないということです。
本当に大切に飼っていただける方、迎え入れる環境が整っている方のみに販売をするということをしっかりと伺うというのが大前提になります。

――ペットを物として捉えてしまっている人たちがいるということですね。

Sさん:もちろん飼育する人たちの問題として一言で片付けられないところも大きいと思います。利益だけを求めて動物たちを販売してしまう悪質な業者もいないとは言い切れないのも事実としてあり、迎え入れた後のアフターケアも不十分で買いきれなくなってしまうケースもあるかと思います。
個人や企業の問題ではなく、ペット産業として社会的に問題を解決することが大切であると思います。

――何かその点で対策の取り組みはあったりするのでしょうか?

Sさん:最近では、様々なペットショップで保護された動物たちのケアを行い無償で飼い主さんを探す取り組みなどが行われています。保護された犬や猫たちの健康状態をチェックし、健康的な状態で引き取ってもらえる新たな家族を手配したり、ネットで呼びかけたりなどの取り組みがあります。
しかし、動物たちの中には人間に捨てられた心の傷を抱えた子たちも多く、まだまだ問題や課題が多いのが現状です。

しかし、少しずつこういった取り組みが全国で盛んになれば、今後はマイクロチップ装着の制度と合わせて捨て犬・猫の殺処分も減少させられると言われています。
一人でも多くこの事実を知ってもらうのと、動物を飼う際に本当に最後までお世話ができるのかを考えるということを忘れないでいただけたらと思います。

参照元:http://www.koinuno-heya.com/syobun/

命があるからこそ、飼う際は慎重な判断を

――現状を含め、高校生に伝えたいメッセージはありますか?

Sさん:先ほどお話しした動物たちの殺処分は紛れもない事実です。
ペットとして迎えられても、物のように扱われてしまったり、飼い主の理不尽な理由で捨てられたり返却されてしまうケースもいまだに絶えません。
もしこの先の将来、動物たちと暮らしたいと考えたときに、本当に最後まで面倒を見てあげられるのか、このことを思い出してもらえたら嬉しいです。


Sさんはお話をするときはいつも、動物たちを「ペット」と呼ぶことはしませんでした。
それだけ深い愛情があり、大切に思っているからこその言葉だったのだと思います。
命を扱うペットショップのお仕事だからこそ、その命に向き合う覚悟が必要なのだと感じました。
犬や猫、動物が好きな方、動物を助けたいと思う方は「獣医学」や「生物学」などを学べる学校に進学して専門的な勉強の道を進んでみてはいかがでしょうか。

この記事のテーマ
農学・水産学・生物」を解説

私たちはほかの生物から栄養をもらって生活をしています。しかも、採集や狩猟だけではなく、食物を生産するという手段を得て、今日のように繁栄しました。人口増加や環境悪化などに対応し、将来的に安定した食料の確保を維持するためには、農業、林業、水産業などの生産技術の向上が必要です。さらに突き詰めて考えれば、動植物や微生物などの多様な生物に対する研究も重要です。自然との共生が大きなテーマになる学問です。

「農学・水産学・生物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「獣医学」
はこんな学問です

ペットや家畜の病気を予防し、けがや病気を治療するスペシャリストを養成するための学問である。もともとは豚や牛などの家畜や畜産物の生産性を高める目的で発達した。現在は、最新の生物学や獣医学の知識とハイレベルな獣医療の技術を身に付けることができる。専門分野には、主に動物のけがや病気の予防と治療法、交配や出産について学ぶ「臨床獣医学」、動物の環境や食品などから病気のメカニズムを探る「獣医病理学」などがある。

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