【シゴトを知ろう】高校教師 編

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【シゴトを知ろう】高校教師 編

2016.06.10

提供元:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】高校教師 編

やぁ、今を生きる高校生のみんな、りんご飴マンだよ。今日は青森県五所川原市にある五所川原農林高校の加藤先生を呼び出し、教師に仕事について聞いてみることにしたよ。

この記事をまとめると

  • 就職か、進学か。将来に揺れる高校生に先生が出来るのは、後押しをすること。
  • 卒業した生徒の成長を見た時が、教師としてやりがいを感じる時。
  • 誰かが言ったから動くのではなく、『自分で決断する』力を身につけてほしい。

就職と進学。将来に揺れる生徒と向き合う

――早速ですが、校内の生徒はどれくらいカップルがいるんですか?

いきなりそこ!? いや、把握している訳ではありませんが帰り道に二人で歩いているところを見かけたりはするので、そこそこいるんじゃないかな。って、仕事の話でしたよね?


――あぁ、そうでした。先生、仕事内容について教えていただけますか。

担任教師として1つクラスを受け持っており、今は食品科学科の主任もやらせていただいています。例えば製造実習の全体への指導や、学年ごとにカリキュラムを考えたり、学科で行われる行事を取り仕切っていたり、学校の運営にも携わっております。また、部活は卓球部の顧問をしております。


――結構やることありますね……。一日のスケジュールはどんな感じなのでしょう。

まずは職員朝会があり、その後学科の打ち合わせ、最後に学年の打ち合わせがあります。その後ホームルームに行って、いくつかの授業を受け持ち、放課後は部活ですね。その後デスクワークというか、授業の準備をしたり生徒の提出物の確認をしたりします。


――めちゃめちゃ忙しいじゃないですか!

いえいえ。でも今は部活の大きな大会が控えていたり、担当しているクラスが3年生なので、進路に関する情報なども調べたりで、普段より忙しいかもしれません。


――それこそ進路なんてクラスの生徒一人一人に合わせた情報を仕入れたりする訳ですけど……大変ですよね?

まぁ、大変は大変ですね。ただ、学科が1クラスなのでクラス替えしないというメリットがあって、既に2年間一緒にいるということもあり、その子の人となりは分かっているつもりです。例えばこの情報はあの子に有益かもしれない、こういう情報あるけどどう思う、のようなやり取りの部分はすごくスムーズだと思います。


――東京だと1年でクラスが替わるなんて当たり前だったので、それは確かにメリットかもしれませんね。さっきの生徒たちと先生の仲の良さも納得です。
ちょっと聞きたいのですが、東京の高校だと大学か専門学校に進学するのが、まぁ一般的だと思いますが、多分こちらでは違いますよね。就職と進学、どれくらいの割合なのでしょうか。


大体6割くらいが就職ですね。


――6割も! じゃあ尚更大変じゃないですか。就職を希望している生徒に関してはどんな話をしているのですか?

うーん、『何がしたいか』ということが定まらない子が多いので、個人面談はもちろんしますが、それ以外にも雑談みたいな感じで『どす?』(津軽弁で『どうする?』の意味)と声をかけて、だんだんやりたいことを絞り込んでいくことも多いです。家庭の事情で県内で働きたい子もいれば、本人は県外で働きたいのだけど、保護者の方は県内にいてほしい、ということもあります。『こうしなさい』と言うことはできないので、そこはもう時間はかかりますが話し合って決めていくしかないですよね。


――就職にしても進学にしても、東京など県外に出ることを考えている生徒は多いと思いますが、実際のところはいかがですか?

うちのクラスに関して言えば半分くらいじゃないですかね。確かに憧れを持つ子もいれば、『怖い』と県外に出たがらない子もいる。りんご飴マンさんも弘前にやってきて、実際に暮らしてみて知ることもあったと思いますが、それと同じで外に出ないと分からないこともあるのだから、行きたいのであれば行ってみなさい、と後押しはします。


――でも、県外に教え子が行ってしまうのは寂しくないですか。やっぱりいつか帰ってきてほしい、という想いはあるのでしょうか。

あるにはありますが、行くのであればすぐに仕事を辞めて戻ってくることにはならないでほしいなと。『やることもやらずに半端な気持ちで帰ってくるように、俺はお前たちと接してきた覚えはない』と。困ったらいつでも相談には乗るから、とにかく一度やってみろと言います。先生がやることは『決めてあげること』ではなく、やりたいと思う気持ちを『後押ししてあげること』かなと思うので。

大学卒業後に青森へ帰郷。臨時講師時代から芽生えた感情

――加藤先生にとって、先生になるということは前からの夢だったのですか?

いえ、実はそういう訳ではないんです。大学時代、私は東京の農業大学に通っていたのですが、当時は何をやればいいか分からず、就職に悩んでいました。そんな状態で青森に帰ってきたとき、たまたま今の高校で臨時講師をすることになり、やってみたのがキッカケですね。そこから、転勤なども含めて約9年間仕事をさせていただき、周りの方々にも応援いただき、職業としてやることを決意しました。


――なるほど。ちなみに、臨時講師と教諭の違いって何だったのですか?

やることはほぼ変わらないのですが、私の場合クラスを持つか持たないかの違いですね。臨時講師時代から、生徒も『先生、先生』と接してくれたのですが、やはりクラスを持って楽しそうに仕事をしている先生を見ていると羨ましくて……。『クラス、持ちたいな』と日に日に想いが強くなって、本気になっていきました。


――そして教諭になられた訳ですが、どういう時が一番やりがいを感じますか?

うーん、もちろん今の生徒が笑顔でいる時とかも感じますが、意外と卒業してからの方が、そういうものを感じるかもしれませんね。


――と、いうと?

卒業した生徒と話をする機会がたまにあると、『今自分はこう考えていて、こうやろうと思っている』ということを話してくれるんですよ。その時に、ああ、俺が教えた事全てではないけど、高校生の時に何かを感じとってくれて社会人になったんだなと思うととても嬉しくなりますね。


――なるほど。では逆に、凹む時というのはありますか?

一緒に悩んで解決ができない時ですかね。進路でいえば良いアドバイスができない。部活でいえば本当に練習を頑張っているのに、大会で勝たせてあげられない。あと一押しができない、というのは本当に苦しいですよね。

『先生になりたい』と思ってもらうことも仕事の一つ

――少し固い話をしますが、今、教師の高齢化や人手不足が話題に上がる中で、実際に教師をしている立場として思うところはありますか?

うーん、個人的に感じているのは『教師』という職業に夢を持たせられていないんじゃないのかな、と。細かいことですけど、僕は今スーツですよね。本当は実習があるので作業着の方が楽なのですが、スーツの方が憧れを持ってもらえるんじゃないかな、とか(笑)。高校を卒業して、大学生が就職を考えたときに、学校の先生という職業があまり選択肢に入っていない気がするのです。だからこそ、『学校の先生って楽しいんだぜ』っていうことを分かってもらいたいですね。それも仕事のうちだと思っています。


――最後に、高校生に向けてのメッセージはありますか?

加藤:メッセージというか、僕が思うことですが、『自分で決断してほしい』ということですかね。誰かが言ったからそうする、だと『君はどう思うのさ?』と聞いた時に、『いや……』となってしまう。学校に行かなきゃいけないから行く、じゃなくて、学校に行かなきゃ将来どうなるんだろう、ということを考えてほしい。そして自分で『やる』という決断をした上で将来の夢なり、物事に立ち向かってほしい、と思います。



学校の先生という、人が成長していく中で必ず出会う職業の裏側では、色々な仕事があり、葛藤があり、そして楽しいことが多いのだと思った。 反発したり、面倒になったり、心が折れてしまいそうになった時は、ぜひその裏で、君のために頑張っている先生の姿を思い浮かべてみてほしい。そして、いつかその姿が、誰かの将来の選択肢になることを願います。


【profile】加藤 佑也
五所川原農林高校教諭。食品科学科主任。
1978年青森県生まれ。大学を卒業後、臨時講師を経て教諭として2011年より現職。

この記事のテーマ
教育」を解説

教育機関や子ども向けの施設で、教育指導に関わる仕事を目指します。小・中学校や高等学校の教員を目指す場合、大学や短期大学の教職課程で学ぶ必要がありますが、専門学校の中にも、提携する大学や短期大学の通信教育を受けて、教員免許状を取得できる学校もあります。語学教師や臨床心理士など希望する職種により、必要な資格や免許が異なります。

「教育」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「高校教師」
はこんな仕事です

高校教師は、中学校教師同様に専門科目ごとに授業を受け持つ。ただ高校は科目が中学校よりさらに細かくなるため、授業内容はより専門的になる。常に勉強することを心がけ、専門知識を高めていかなければならない。また、大学受験を控えた生徒たちへの進路指導も高校教師の仕事。それぞれの生徒の興味・関心事をヒアリングしながら適性を見極め、的確にアドバイスしなければならない。将来についての意識付けを行いながら、生徒のモチベーションを高めることも役目だ。

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