野生生物と人間が共存できる社会が「知床」から始まる!?

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野生生物と人間が共存できる社会が「知床」から始まる!?

2016.06.01

提供元:マイナビ進学編集部

野生生物と人間が共存できる社会が「知床」から始まる!?

近年、野生動物が山から里に下りてきて、人間と遭遇するトラブルが多くなっています。つい最近も、釧路市の公園でチューリップ500本が食い荒らされれる被害がありましたが、公園を管理する団体はエゾシカが侵入して食べたものとみているようです。果たして、こうしたトラブルへの有効な解決策はあるのでしょうか?

この記事をまとめると

  • 野生生物と人間との深刻なトラブルが各地で頻発
  • 「環境保全」と「野生生物との共生」は本当に可能か?
  • 野生生物や環境に関する専門職「ワイルドライフマネジャー」に注目!

なぜ、野生生物は山から里に下りてくるようになったのか?

なぜ、野生生物は山から里に下りてくるようになったのでしょうか? その原因には次のようなことが考えられます。

①無計画な森林伐採や異常気象のため、山に餌がなくなった 
②山と里の緩衝地帯だった里山が消滅し、人間と遭遇する機会が増え人間への警戒心がなくなった
③過剰な保護政策や天敵の絶滅で野生生物の個体数が増えた 
④人間が捨てた食糧や生ゴミを食べたり畑を荒らすことで、楽に餌を得る方法を学んだ

このようにいくつもの複雑な要素が絡んでいるため、根本的な解決策が見いだせず各自治体も困り果てているのが正直なところのようです。

人間と動物との共生の歴史は終わってしまうのか!?

根本的な解決策が見い出せないからといって、黙って見ているだけでは環境はますます破壊されてしまいますし、人類が始まって以来育んできた野生生物との共生の歴史も終わってしまいます。また、人間側の考え方もさまざまで、「人間に危害を加える危険な生物は殺してしまえ」という人もいれば、「人間の都合で生物を殺すのはいけないことだ」と主張する人もいます。また、野生生物を見かけると何の悪気もなく餌を与える人もいます。野生生物の立場に立てば、自分の縄張りの山に餌がなくなり、やむを得ず餌を求めて里に下りてみたら、人間が耕作する畑があり、そこには豊富な餌があった。だから本能のおもむくままに行動しただけで、「何がいけないの? 迷惑なのはこっちだよ」と思っているかも知れません。しかし、このまま放置しておけば事態はますます悪化するだけです。何とか抜本的な解決策を講じなければいけません。

野生動物の保護・管理の専門職「ワイルドライフマネジャー」

知床では地方自治体や研究者、地域住民、関係諸団体などが一丸となって、長い期間にわたり自然保護の対策や研究に取り組んできました。例えば原生の森を守る「しれとこ100平方m運動」、爆発的に増えているエゾシカの科学的な個体調整、エコツーリズムの推進活動、ヒグマへの餌槍禁止キャンペーン活動などです。その知床で今、新たな取り組みが始まろうとしています。「ワイルドライフマネジャー(野生生物保護管理士)」という新たな資格をもつエキスパートを養成して、国や地方自治体の野生動物対策担当や、企業・団体などの環境マネジメント部門、環境NGOやNPOの職員として働いてもらい、「人間と野生生物との共生」の抜本的解決を図ろうという取り組みです。

自然を守る仕事に直結する資格にはこの他にも、ビオトープ管理士、森林インストラクター、レンジャー(自然保護官)、環境アセスメント調査員、樹木医などがあり、環境関連の学科を持つ大学や専門学校で取得することができます。この方面の仕事に興味のある人は調べてみてはいかがでしょうか。

●参考URL
http://100m2.shiretoko.or.jp
http://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/hozen/sika/sika.html
http://dc.shiretoko-whc.com/esakin/
http://shiretoko-eco.net
http://www.wmo.co.jp

●参考資料
村落開発と環境保全―住民の目線で考える 草野孝久著
森林環境保全マニュアル 木平 勇吉著
山・川・海の流域社会学 大野晃 著

この記事のテーマ
地球・環境・エネルギー」を解説

私たちの暮らす地球では、火山噴火、地震、台風、干ばつなど、人類にとっては有害な現象がいまも続いています。こうした現象を研究・解明し、うまく折り合いをつけていくことが必要です。また、豊かな生活を求めるあまり、限りある地球資源を枯渇させてしまったり、自然環境を破壊してしまうことは、人類の絶滅を意味します。こうしたことを防ぐためには、技術系の学問だけではなく、政治や行政などに関する幅広い知識も必要な分野です。

「地球・環境・エネルギー」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「宇宙・地球学」
はこんな学問です

地球の構造から入り、太陽系の惑星、太陽、そしてその先の宇宙へと広がる世界を研究する学問である。あらゆる観察技術を使い、地球誕生までさかのぼり、さらに宇宙の始まりと進化まで探る。研究する分野も広大であり、宇宙からやってくるさまざまな光線や電波をキャッチし、分析している。また、観測技術においても常に新しい技術を取り入れながら前進を続けている。

「宇宙・地球学」について詳しく見る