大学の先生に突撃! 授業内容って誰が決めているの?

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大学の先生に突撃! 授業内容って誰が決めているの?

2016.06.01

提供元:マイナビ進学編集部

大学の先生に突撃! 授業内容って誰が決めているの?

「授業って聞いただけでワクワクする!」……そんな人はきっとあんまりいない。むしろ授業って苦手だったり、なかなか興味を持てないものというのが多数派ですよね。小中学校や高校では、教科書に沿って教えられることが大枠で決まっていますが、大学は別世界。大学の授業って誰が、どんな風に決めているんだろう?という素朴な疑問、そして「人に教える」という仕事について、高校教員の経験もあり、現在は大学で特任准教授をされている高橋南海子さんに聞いてみました。

この記事をまとめると

  • 毎年ブラッシュアップ。学生の声も聞きながら、教え方・内容は変化していく
  • 学生を見て感じるコミュニケーションツールとしてのSNSの活用法
  • 人に教えることを選ぶことで、高橋さんは苦手だった話すことを克服できた

学生の声も聞きながら、教え方は変わっていく。

――大学の授業には、いろいろなものがあると思うんですが、どのような流れで内容が決まるものなのでしょうか?

高橋さん(以下敬称略):大学によっても違うとは思うのですが、「カリキュラムポリシー」と言われるような大学全体の教育方針が決められる委員会があります。その方針に沿った形でどんな授業を行うか? ということを教授や講師が組み立てていくというのが一つの流れになります。
一人で年間を通して受け持つ講義の場合は、全て一人で授業の内容を考えることになりますし、複数のチームで講義受け持つ場合には教員同士で話し合って内容を詰めていきますね。


――高橋さんは現在どのようなことを学生に教えていらっしゃるのですか?

高橋:心理学が専門で、初年次教育やキャリアについての講義を担当しています。1年生が必修で受ける学部や学科を横断しての授業なのですが、グループワークなどを通して人とのコミュニケーションについても学びますし、そこから自分自身をより深く知っていくというような内容ですね。
学生からもっと理論的な部分も学びたいという声も寄せられたことを受けて、キャリアに関わる部分の知識を得てそれを自身の生活に活かしていきましょうという内容の講義も行っています。


――毎年の授業内容は見直しが入るのですか?

高橋:そうですね。良かれと思っていたものが、学生が欲している部分とマッチしてないとか、実際に講義しないと分からない部分ももちろんあります。授業に対するアンケートもするので、そこから改善点が見えたら「ここは次からは変えよう」となることも当然あるんです。

人間関係はSNSでリサーチするのが今の主流?

――日常的に接する中で、最近の学生さんの特徴はどのようなふうに思われますか。

高橋:ちょっと笑ってしまったのが、ペアで一つのテーマについてスピーチをして7点の持ち点を取り合う形の授業があったんです。「私のほうが論理的なことを言えていたから5点」とか「あなたのスピーチにはこういう部分が欠けていたから3~4じゃない?」とかそんなふうに交渉させたいっていう狙いだったんですが、ふと私が目を離した隙にみんな「3.5点ずつ」……。どうしてもぶつかったり、相手を批判することをスルっと避けてしまう傾向があるようです。


――SNSによって、学生間の関係性は変わっていると思われますか?

高橋:授業のグループLINEがすぐにできたりするので、コミュニケーションのハードルは下がっているみたいですね。以前、学生から聞いたのは、SNSのやり取りを通して相手の性格を知る。そこから、現実のコミュニケーションでどんなリアクションをするのかというのを想定していく。現実の人間関係での失敗を恐れてしまう人が多いから、SNSとかを上手に使ってリサーチかけるんだなと思いました。

「仕事にある不思議な力」が、自分を変えてくれた

――高橋さんご自身はどのような学生時代を送っていたのですか?

高橋:話すことは得意ではなかったですね。自分が思ったことをきちんと伝えられなかったり、学生のころは話す内容がスカスカだなって自覚もどこかにはあって……そんな自分を変えたいという思いは抱えていました。話さなくてはいけない状況に、自分を追い込まなきゃ変われないかなって。仕事は不思議な力を与えてくれるもので、仕事として教えることを選んだからこそ、話すことや人とのコミュニケーションというものが円滑にできるようになった気はします。そういう意味ではいろいろなことに自信のなかった高校生の自分がいたからこそ、今の自分があるとも思いますね。


――人に教えるという仕事の喜びはどんなところにあるんでしょうか?

高橋:高校で国語の教師をしていたとき、わざわざ授業の後に「短歌を聞いた瞬間、あの情景が浮かびました」と話してくれた子がいたんです。その瞬間「あっ。今、この生徒の心に火がついたな」と思いました。一遍の短歌がその子には確実に大きなインパクトを与えていたんだなと思うと、すごく大きな喜びを感じました。


――これからの進路に迷っている高校生も多くいると思います。メッセージをいただけますか。

高橋:勉強は高校や大学で終わるものでは決してないです。学べば学ぶほどそれは自分自身の資源になるものなので、自分自身にインプットすることはやめないほうがいいですね。あと、役に立たないことや、正解がないことってちょっと嫌だなと思うかもしれないですが、そこから学べることもたくさんあります。嫌がらずに取り組むことで、自分の役に立つときが来ると思うので、頑張っていろんなことに向き合ってみてほしいです。


教える側もどんなふうにすれば、学生のニーズに応えられるのか? という部分も意識しながら試行錯誤をされていることが分かりましたね。教師・教授・講師など「人に教える」という仕事はさまざま存在します。「先生になりたい!」と思っている人にとっては、教えることで自分自身も成長できる、とても魅力的な職業かもしれません。


【Profile】
高橋南海子さん 大学卒業後、高校教員に。その後、一般企業でキャリアの研修や教育などを担当。大学講師などを経て現在は、大学で特任准教授を務める。

この記事のテーマ
教育」を解説

教育機関や子ども向けの施設で、教育指導に関わる仕事を目指します。小・中学校や高等学校の教員を目指す場合、大学や短期大学の教職課程で学ぶ必要がありますが、専門学校の中にも、提携する大学や短期大学の通信教育を受けて、教員免許状を取得できる学校もあります。語学教師や臨床心理士など希望する職種により、必要な資格や免許が異なります。

「教育」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「大学教授・准教授・講師」
はこんな仕事です

大学教員の仕事は、実は学生への教育指導だけではない。担当する学問分野についての研究が第一の仕事とされ、その成果を社会に役立てることが使命といえる。学問分野によって方法は異なるが、調査、分析、実験、開発、創作などによって研究を進め、結果について学会などで発表する。こうして得られた成果を教材にしたり、一緒に研究活動に携わることで学生への指導を行う。知識や技能を身に付けさせ、その分野に貢献する人材を育成することも大学教員の指導者としての大切な役割の一つである。

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