海外風デザインの陶器も!? 佐賀県の有田焼がイタリア・ミラノで話題を集めてるらしい!

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海外風デザインの陶器も!? 佐賀県の有田焼がイタリア・ミラノで話題を集めてるらしい!

2016.06.16

提供元:マイナビ進学編集部

海外風デザインの陶器も!? 佐賀県の有田焼がイタリア・ミラノで話題を集めてるらしい!

皆さんは、家でご飯を食べるときにどんな器を使っていますか? 最近は電子レンジやオーブンに対応したプラスチックの器やシリコーン製のキッチン用品などが安く買えるので、陶磁器の器を使っている家庭は少なくなっているかもしれません。

この記事をまとめると

  • 日本の伝統工芸品、有田焼が創業400年を迎えたことを記念して「2016/」というプロジェクトが発足した
  • 「2016/」は、海外デザイナーと窯元・商社が協力して有田焼を国内外に広めることを目的にしたプロジェクト
  • 世界最大のデザインイベント「ミラノサローネ」で発表された「2016/」はたちまち話題に

陶磁器産業がピンチ! 伝統工芸品が消えてしまう!?

2016 collection Kueng Caputo Photography Takumi Ota

2016 collection Kueng Caputo Photography Takumi Ota

しかし、安いプラスチック製のものや、海外から入ってきたお手ごろな値段の器を使う人が増えることで、古くからある日本の伝統工芸品が窮地に立たされていることは知っているでしょうか。1991年のバブル崩壊をきっかけに陶磁器産業は衰退する一方で、このままでは伝統工芸品の素晴らしい技術が失われてしまうおそれもあります。

有田焼で有名な佐賀県有田町でも、深刻な状況が続きなんとかその状況を打破する必要がありました。そこで、あるプロジェクトを発足し、有田焼を日本国内だけでなく世界に発信することを決めたのです。

有田焼を世界に広める「2016/」プロジェクトって?

Detail 2016 edition collection Teruhiro Yanagihara_Photography Takumi Ota

Detail 2016 edition collection Teruhiro Yanagihara_Photography Takumi Ota

2013年に佐賀県とオランダが協力して立ち上げた「2016/(ニーゼロイチロク)」は、有田焼創業400年を記念して世界で活躍するデザイナーと有田焼の窯元・商社が共同ではじめたプロジェクト。伝統的な技術と現代的なデザインを集結し、有田焼の魅力を多くの人に伝えるためにはじまったものです。オランダは、かつて多くの有田焼をヨーロッパに輸入していました。長い時間をかけて築いてきた信頼関係を元に、「2016/」は誕生しました。

「2016/」に携わっているデザイナーは16組。そのうち14組が外国人デザイナーです。あまり耳馴染みはないかもしれませんが、ショルテン&バーイングスやステファン・ディーツなど、世界的に有名なデザイナーがこのプロジェクトに参加しています。彼らは有田焼の歴史や産地の特性、職人の技術について理解を深めるため、実際に一週間ほど有田に滞在。さらに、窯元や商社に自分自身が行ってきた活動やこのプロジェクトに対する思想をプレゼンし、お互いに理解を深めたそうです。

伝統工芸品というと「古い」というイメージを持っている人も多いでしょう。特に、皆さんのような若い世代にとっては「おじいちゃんおばあちゃんが使うもの」「かっこよくない」という印象もあるかもしれませんね。しかし外国人デザイナーを起用したことで、従来の日本風の器とは異なる、海外の感性を取り入れたモダンな器を生み出すことができたようです。

「2016/」は、機能的で低価格な「スタンダードシリーズ」と、熟練の技術と工程によってつくられる最上級の「エディションシリーズ」の2つのシリーズがあります。色やサイズ展開を含めると、その数は300にものぼります。一つひとつの商品にそれぞれの窯元の特徴が出ていて、技術の高さも一目瞭然。自信を持って世に送り出せるこの商品は、2016年に世界最大規模のデザインイベント「ミラノサローネ」で発表され、たちまち話題になったのです。

ミラノサローネで発表された「2016/」はたちまち話題に

「2016/」のPRは、実は2015年からはじまっていました。まだ商品はなかったのですが、「『2016/』というプロジェクトを来年発表します」と告知するプレビューを行ったところ、海外のプレスやバイヤー、デザイナーたちから「ARITAってなんだ?」とすでに反応があったそう。そして今年、満を持して商品を発表すると、さまざまなショップやギャラリーから取り扱いたいとオファーがありました。

海外の陶磁器は、今ではほとんどが機械で作られています。彼らからすると、人の手による高度な技術でつくられる有田焼は、賞賛に値するものでした。技術の高いものづくりを行っているメーカーと一緒に仕事をしたいと思っているデザイナーからも「ぜひ参加したい」というオファーがたくさんあったそうです。

プロダクトデザイナーは、基本的にはメーカーやブランドから「こういうデザインをしてほしい」という依頼があり、その要望に合わせてデザインをします。しかし、「2016/」に携わるデザイナーは、有田焼の歴史や産業、関わっている人、文化を理解し、この産業を残すことを意識する必要があったといいます。「2016/」に携わったデザイナーたちにとって、窯元や商社と一体になって取り組むことができたことはとても新鮮だったようで、「このプロジェクトに参加できたことに本当に感謝している」と口々に言っていたそうです。

「2016/」の商品は、2016年の秋に発売されます。今後も世界中のいろいろな生活や食文化で使ってもらえる器を提案できるよう、さまざまな国に発信していく予定とのこと。みなさんが将来、海外旅行に行ったとき、レストランで有田焼の器に盛られた料理を食べる日も遠くないでしょう。有田焼という日本が誇る伝統工芸品が世界的に認められ、国内外の家庭で日常的に使われるようになると思うと楽しみですね。

プロダクトデザイナーの仕事に興味が湧いた人は、まずはインターネットなどを通じて、職人が生み出す商品や技術を見て学ぶことで、ものづくりの仕事について知識を深めることができるでしょう。気になるプロダクトデザイナーや企業を見つけたなら、デザインのことを勉強するのがきっと楽しくなるはずですよ。


【取材協力】2016/ 広報担当

メイン画像: 2016 collection BIG-GAME_Photography Takumi Ota

参考:
2016/
http://www.2016arita.com/
佐賀県
https://www.pref.saga.lg.jp/web/kisha/_95626/_96366.html

この記事のテーマ
サービス・インフラ」を解説

多くの人に便利、快適、感動などをもたらす業界です。人が何を望んでいるかというニーズを先取りし、サービスとして提供します。サービス業は「飲食、宿泊」「医療・福祉」「教育」「情報」や、それらを組み合わせた「複合サービス」があります。インフラはインフラストラクチャーの略で、電気やガスを供給する「エネルギー」、ヒトやモノを移動させる「交通・物流」など生活基盤を支える産業です。

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この記事で取り上げた
「アミューズメント・レジャー」
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アミューズメント・レジャー業界は、余暇を充実させる娯楽を提供するサービス業で、テーマパーク、ゲームセンター、博物館、映画館、カラオケ、スポーツ施設などその種類は多種多様である。今後は少子高齢化のため、子どもに向けたサービスだけでは来場者の減少は避けられない。そのため、幅広い年齢層が楽しめる施設と集客アップをめざし、新サービスの企画立案や来場者をより楽しませるための従業員教育などを行う動きが見られる。

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