気になる社会人にインタビュー!  第30回:社会福祉士に聞いてみた10のコト!

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気になる社会人にインタビュー! 
第30回:社会福祉士に聞いてみた10のコト!

2016.06.01

提供元:マイナビ進学編集部

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気になる社会人にインタビュー! 
第30回:社会福祉士に聞いてみた10のコト!

みなさんは「社会福祉士」という職業をご存じですか? 社会福祉士は、社会や福祉と大きく関わりのある、病気や障がい、加齢、困窮(こんきゅう)などの理由によって、生活を送ることが難しくなった人の相談を受け、安定した生活ができるようにお手伝いをする仕事。高齢者が増えている現代社会においては、非常に注目されている職業なのです。

今回は、埼玉県さいたま市で社会福祉士として、高齢者の相談に乗っていらっしゃる、八文字大貴さん(やつもんじ・ひろきさん)に、仕事内容ややりがいについて詳しくお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 社会福祉士は、さまざまな福祉の分野で活躍できる仕事
  • まずは相手との信頼関係を築き上げていく
  • 社会福祉士は、「人の役に立ちたい」と考えている人にとっては適職かもしれない

社会福祉士ってどんな仕事?

社会福祉士の八文字大貴さん

社会福祉士の八文字大貴さん

Q1. 普段のお仕事について教えてください。

「私は社会福祉士として、さいたま市の地域包括支援センターで、高齢者の総合相談に乗っています。具体的には『足腰が弱くなってきたので、運動ができる場所はありませんか?』『家族が認知症になってしまったので、介護保険の申請をしたいのですが』といった相談が寄せられます。あとは、地域の教室やサロンにおける活動ですね。介護保険制度の説明や、簡単な『脳トレ』、振り込め詐欺への注意喚起などを行っています」


Q2. 1日のお仕事の大まかな流れを教えてください。

8:30     勤務開始・ミーティング(看護師・保健師・主任ケアマネージャーを交えて)
9:00(9:30) 高齢者のいるサロンや自宅の訪問活動・デスクワーク
12:30     昼食
13:30     高齢者のいるサロンや自宅の訪問活動・デスクワーク
17:30   終業


Q3. 現在のお仕事に就くまで、どのような勉強や経験を積まれてきたのでしょうか。

「私は、大学では心理学部に入学することになりました。通っていた大学のキャンパス内には、専門学校が併設されており、卒業後、1年間通いました。そこで、社会福祉士の受験資格を得た後、国家試験に合格し、今に至ります」

「社会福祉士を目指したのは、母がヘルパーをやっているのを見ていて、『人の役に立つ仕事がしたい』と感じたのがきっかけですね。あと、社会福祉士は法律の知識が必要不可欠なので、もともと法律に興味があった自分には向いていると思ったからです」

「ちなみに、専門学校では1年間に128単位取得しました。でも、大学(4年制)を卒業するのに必要な単位も128単位だったんですよ。だから、専門学校時代はかなり勉強したと思います。授業を受けた後に2~3時間残って勉強するのは当たり前で、土日も学校に行っていました。一般的に、社会福祉士の資格を取得するために必要な勉強時間は300時間といわれているそうですが、そのくらいは勉強したかもしれません」

高齢者の言葉に耳を傾け、不安や悩みをやわらげるサポートをする

八文字さんの職場の風景

八文字さんの職場の風景

Q4. お仕事の中で、魅力ややりがいを感じるのはどんなときですか?

「不安や悩みを抱えている方の気持ちを、相談を受けることで、少しでも和らげることができたのではないかというときです。以前、『足腰がつらく、買い物に行けないのよ』と話していたおばあさんがいました。買い物を代行してくれるヘルパーさんも紹介しましたが、それだけではその人の足腰はよくなりません。ですので、『デイサービス』(『通所介護』ともいう。送迎付きで食事や入浴、レクリエーションなどを受ける施設へ通うことができる)について案内をしたんです」

「デイサービスに行くと、高齢者同士で一緒に運動をすることもありますし、一人で閉じこもるよりは精神的にも前向きになれるんです。おばあちゃんに『そういうサービスもあるのね』といわれて、新しいことを知ってもらえたんだなと実感したとき、やりがいを感じましたね」


Q5. お仕事に取り組む中で、大切にしていること、心がけている姿勢があれば教えてください。

「相手の気持ちや不安を『傾聴(熱心にきくこと)』するよう心がけています。まずはどんな話でも、共感するように努める。相手のいうことに耳を傾けて共感しなければ、信用してもらうことはできませんし、心の内にあることも話してもらえないと思っています」

「また、法律制度はどんどん変化していくので、日々勉強しています。受けた相談に的確に応じるには、法律関係の知識が必要になります。例えば、『介護保険の制度は、今後こういうふうに変わっていって……』と説明できるようにしなければいけません。新しい情報は常に得ていかなければいけないなと感じています」


Q6. お仕事の中で、一番の思い出や達成感のあったエピソードは何でしょうか?

「テレビでも話題になることがある、ゴミが溜まったお家のお片づけの仕事を、半年に1度行うことがあります。ゴミを大量に貯めてしまうのは、普通の人からすればおかしなことですが、貯めているご本人はおかしいとは思っていらっしゃらないんですね。ですから、まずは何回も家を訪問して、家主の話をじっくり聞いて、気持ちを解きほぐすところからはじめました」

「清掃を行った後、家主の方は『ありがとう』と言ってくださいました。今でも片付けた状態の家で生活していらっしゃいます。地域の方にも『においが減りました』と感謝されて、たいへん仕事でしたが達成感を感じることができました」


Q7. 逆に、今となっては笑えるエピソードがあれば教えてください。

「運動教室・体操教室で運動をすることがあるんですが、私は体がとっても硬いので、高齢者の方より運動ができないことがあるんです(笑)。そういったときは、周りの方から笑われるんですけど、『○○さんの方が、体が柔らかいんですね』などと話しかけて、コミュニケーションのきっかけにしていますね」

困っている人を助け、困っている人と一緒に悩む、珍しい仕事

Q8. 高校時代はどのように過ごしていましたか?

「中学、高校、大学、社会人とずっと吹奏楽をやってきました。チームで楽器を演奏することによって、人と連携する力やコミュニケーション力を磨くことができました。特に高校からは、部活と並行して、一般の楽団にも所属したので、幅広い年代の方と男女分け隔てなく会話していましたね。そのことは、今の仕事につながっていると思います」

「認知症の方とは会話でコミュニケーションをとるのが難しいのも確かです。でも、認知症の方が取る行動には意味があるといわれています。態度や仕草を観察していれば、『お腹がすいているのかも』『トイレに行きたいのかな?』と何を考えていらっしゃるかが分かるんですよ。吹奏楽で楽器を吹いているときも、他の人の目配せや仕草で気持ちを推し量っていました。その経験は今も生きていますね」


Q9. 高校時代にもっと勉強しておきたかったことがあれば教えてください。

「『現代社会』を学んで、今の日本社会についてもっと理解を深めたかったです。また、『倫理』を勉強して、社会福祉士の仕事をする上で基礎となるルールやモラルを学んだり、自分の考え方を深めるきっかけをつかみたかったなと思います。大学では、『民法』『憲法』といった法律関係は、もう少し勉強しておきたかったです」


Q10. 「社会福祉士」を目指している高校生へ向けて、一言メッセージをお願いします。

「私自身は高齢者分野で働いていますが、社会福祉士は、子ども、障がい者、司法、生活に困窮している方といったさまざまな方々を対象とした分野で活躍できる資格です。身体だけでなく、頭を使うことも意外と多いです。『人の役に立ちたい』と思う高校生であれば、適職かもしれません。困っている人を助けることができて、困っている人と一緒に悩むことができる珍しい資格だと思っています。皆さんの持っている価値観だったり、勉強されている知識や技術をフル活用して、社会福祉士として働いてみませんか?」


社会福祉士の仕事においては、人とのコミュニケーションが不可欠。そして、自分の言いたいことを的確に伝えるには、まずは相手の気持ちをしっかりとくみ取ることが大事だ、ということが八文字さんのお話から分かりました。社会福祉士になりたいと考えている人は、そのことをしっかりと心に刻んでおけば、きっと将来の仕事に役立つはずですよ。


【取材協力】
公益社団法人 日本社会福祉士会
http://www.jacsw.or.jp/

この記事のテーマ
福祉・介護」を解説

現場で福祉を担う介護福祉士などのスペシャリストや、福祉サービスの企画・提案ができる人材を育成します。通常の生活を営むことが困難な人の生活を助けるための専門知識、技術を身につけ、職種により就業に必要な資格取得を目指します。高齢化が進む中、精神的なケアや寝たきりを防ぐための運動指導など、必要な専門知識や技術も幅広くなっています。

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この記事で取り上げた
「社会福祉士」
はこんな仕事です

専門的な知識と技術を持ち、高齢や障がい、環境による理由で生活に支障がある人の相談・援助をする仕事。社会福祉士とは国家資格の名称で、児童相談所や役所で地方公務員として働く人もいれば、福祉や介護サービスを提供する民間企業で働く人もいる。また病院のソーシャルワーカーもこの資格があると仕事の幅が広がる。相談者が抱えている問題をヒアリングし、その人に合った福祉制度や福祉サービスを提案。医師や介護士などほかの専門職と連携を取りながら業務を行うこともある。

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