気になる社会人にインタビュー!  第24回:大工に聞いてみた10のコト!

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気になる社会人にインタビュー! 
第24回:大工に聞いてみた10のコト!

2016.06.01

提供元:マイナビ進学編集部

気になる社会人にインタビュー! 
第24回:大工に聞いてみた10のコト!

「ものづくり」が大好き! という人もいるでしょう。「もっと大きなものをつくってみたいな~」と思ったことがあるあなたは、建物を造る「大工」に向いているかもしれません。

今回は、東京都で大工をしているTさん(35歳・大工歴15年)に、仕事のやりがいや魅力について詳しくお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 大工の仕事では、道具の修理やメンテナンス、片付けは非常に大事
  • 大工を目指すなら、建築物への興味・関心を持つことが大切
  • 身の回りにある建築物を調べてみたり、自分の目で見に行ったりしてみよう

大工の仕事内容と、Tさんのこれまでの経歴

普段のお仕事の様子

普段のお仕事の様子

Q1. 普段のお仕事について教えてください。
「私は、住宅・マンションのリフォームの仕事をメインとしています。住宅は人間の身体と同じで、時間とともに痛んでしまうので、ほかの職人と一緒に直していくんです。具体的な業務としては、主に痛んでしまった床や屋根の修繕、天井のクロスの張り替えや外壁の塗装の業者手配などがあります。ほかにもまだまだ仕事はあります」


Q2. 1日のお仕事の大まかな流れを教えてください。

「大まかには、以下のような流れになります」

08:30 現場着・準備
09:00 仕事開始
12:00 昼食
13:00 仕事再開
17:30 清掃・片付け


Q3. 現在のお仕事に就くまで、どのような勉強や経験を積まれてきたのでしょうか。

「うちの家系は代々大工をやっていまして、私で4代目にあたります。家族の影響もあって、僕はすでに幼稚園のころから、『大工になりたい』と言っていたようです。中学校で進路選択をするときも、工業高校の建築科に進み、高校では大工についての専門的な勉強をしました」

「工業高校を卒業した後は、大工の専門学校に2年間通いました。その後、富山県の工務店に6年間勤めさせていただき、現在は東京で父と2人で大工をやっています」

「ものづくり」のやりがいが感じられる大工の仕事

Tさん

Tさん

Q4. お仕事の中で、魅力ややりがいを感じるのはどんなときですか?

「お客さまの要望にお応えして工事をした後、満足していただけたときです。以前、お風呂の改修工事を担当した際、年配の方が使われていたので、手すりを設置し、段差をなくしました。完成してから、後日、その方の家を訪ねたとき、『今までお風呂が入るのがイヤだったのに、工事してからは安心して入れるようになりました』と言われたときはうれしかったですね」

「あとは、工務店に勤めていたときに、プレカット(あらかじめ切断された木材)ではなく、一本一本の木を手で刻んで建てた新築の現場を経験しました。そのときに、自分が刻んだ材料がきれいに継がれていたり、組み込まれていたときは、とてもうれしく、やりがいを感じました」


Q5. お仕事に取り組む中で、大切にしていることがあれば教えてください。

「まず、『道具あっての仕事』だと思っているので、修理やメンテナンスには気を使います。道具は粗末に扱わないようにして、万全の体制で仕事に挑んでいます。また、ケガや事故防止のために、足元や身の回りを、作業しやすいようにきれいにしておくことも大事ですね。さらに、普段から、言葉遣いや身だしなみをきちんとするように心がけています。近所の人やお客さまにも失礼のないように気をつけているんです」


Q6. お仕事の中で、一番の思い出や達成感のあったエピソードはなんですか?

「私が富山県の工務店に勤めていた24、5歳のとき、同期の大工と一緒に2人で、一軒の家をつくりました。何もない更地に建物が建ち、家具が中に入り、人々が暮らしはじめて……、一つの『生活空間』ができるんですよね。今でこそリフォームメインで仕事をしていますが、やっぱり新築の家をつくる仕事は達成感が大きかったです。仕事を通して、兄弟子や設計士さんはもちろん、僕よりずっと年上の50~60代の板金屋さん、水道屋さん、左官屋さんといった外部の業者さんからも、いろいろなことを教わることができたのも、ありがたかったですね。社長に大きな仕事を任せてもらえた、といううれしさも大きかったです」


Q7. 失敗談や、今後につながる教訓となった出来事があれば教えてください。

「仕事中、何度かけがをしてしまったことがあります。経験が浅いうちは、たとえ注意しながら工具を使っていても『どう使うとけがをするか』を理解できていないので、けがを防ぎきれないんです。場数を踏むことにより、けがの防止策を考えられるようになりました」

「資材の寸法を間違えて切ってしまうこともあります。長めに切った場合はいいんですけど、短く切ってしまうと取り返しがつきません……。特に、すぐに注文しなおすことができない素材の場合、慎重に加工するようにしています。心配なときは、長めに切るようにしていますね」

身近な建物に興味・関心を持つことが大切

Q8. 息抜きや趣味において、普段のお仕事とリンクすることがあれば教えてください。

「出かけた先で、気になる建物があったら、興味を持ってじっくり見るようにしています。木を見て、『この木は木材として、あの部分に使えそうだな』と思うこともあったり。工事現場で足場がかかってたら、『風が強いのに大丈夫かな』って思ったり。どうしても仕事に関連づけちゃうんですよ(笑)」


Q9. 高校時代はどのように過ごしていましたか?

「僕は建築科の先生と仲がよかったんです。先生とはいろいろな話をしましたし、授業では先生が独自の教え方で教えてくれるので、興味を持って建築について学ぶことができました。先生が、『大工への道』をつくってくれたのだと思います。もし、先生がいなければ、勉強に飽きて、大工についての興味が薄れてしまい、別の道に進んでいたかもしれませんね。その先生とは、大人になった今でも交流があります」


Q10. 「大工」を目指している高校生へ向けて、一言メッセージをお願いします。

「『ものづくりを楽しむ気持ち』を大切にしてください。また、建物、橋、道路に関心を持つようにしてみるのもお勧めです。建造物はいろいろな人の関わりによってつくられています。興味を持った建造物があれば、どんな職人・会社が関わっているのかといったことや、建築形態について調べてみると、土木に関する理解を深めることができます」

「また、実際の建築現場を見学することや、大工さんに話を聞いてみることも大事。直接、自分の目で見てみないと分からないことがあるからです。例えば、建物は街並みに合わせた造りになっていることもあるんですよ。そういうことは、実際に現地に行かないと分からないことですよね。ぜひたくさんのことを調べて、たくさんの現場に足を運んでみてください」


目標とする仕事を見つけるときには、仕事内容への理解は必要不可欠です。たくさんのことを知れば、その分、自分が実際に働いたときのイメージをつかむことができます。大工の仕事に興味を持った人は、まずは身の回りの建築物について調べることからはじめてみてはいかがでしょうか。

【取材協力】
東京都建設組合
http://tokyo-kensetsu.net/

この記事のテーマ
建築・土木・インテリア」を解説

建築や土木に関する技術を中心に学ぶ分野と、インテリアコーディネイトなどデザインを中心に学ぶ分野の2つに大きく分かれます。資格取得のために学ぶことは、建築やインテリアの設計やプランニングに必要な専門知識、CADの使い方などが中心です。どちらの分野も依頼主の要望を具体化できる幅広い知識とコミュニケーション能力も求められます。

「建築・土木・インテリア」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「大工」
はこんな仕事です

主に木造住宅の建築・修理を行ういわゆる「大工さん」。勤務先が小さな工務店の場合は木材加工も大工自身で行うが、住宅メーカーなどの場合は木材加工は機械化されており、建築現場での施工が主な仕事となる。基本的には住宅の骨組みや外壁、室内の床・壁・天井をつくることが役割で、内装や電気工事などは専門業者と協力するケースもある。経験がものをいう仕事であるため、一人前になるには最低でも5年程度の修業が必要となる。

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