九州の料理なのに、名前は海外の国名? 長崎県にある不思議な料理“いぎりす”ってなに?

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九州の料理なのに、名前は海外の国名? 長崎県にある不思議な料理“いぎりす”ってなに?

2016.06.13

提供元:マイナビ進学編集部

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九州の料理なのに、名前は海外の国名? 長崎県にある不思議な料理“いぎりす”ってなに?

日本テレビ系列で放送されているバラエティ番組「秘密のケンミンSHOW」。毎回、全国の都道府県の知られざる文化を面白おかしく紹介してくれることで人気となっています。みなさんの中にも、放送を楽しみにしている人は多いのではないでしょうか。

この記事をまとめると

  • 長崎県島の原市には、変わった名前の郷土料理「いぎりす」がある
  • 「いぎりす」のルーツは「いぎす豆腐」といわれている
  • 島原市には「いぎりす」を食べられる郷土料理店がある

「秘密のケンミンSHOW」で話題になった郷土料理「いぎりす」ってなに?

長崎県の有明海

長崎県の有明海

以前、この番組で紹介されたことで大きな話題になったのが、長崎県にある「いぎりす」という一風変わった名称の食べ物です。郷土料理なのに外国の名前がついているこの食べ物、一体どんなものなのでしょうか?

「いぎりす」は、長崎県の東南部にある島原半島の中心都市、島原市で親しまれている郷土料理です。冠婚葬祭など、大勢の人が集まる席で出されることが多く、年配の人を中心に地元の人に喜ばれている料理なんだとか。長崎県民なら知らない人はいない食べ物のようです。

いぎす藻でつくった料理がなまってできた名称「いぎりす」

では、どうして長崎県島原市の郷土料理が海外の国と同じ名称になっているのでしょうか? 実はこれ、有明海で採れる“いぎす藻”という海藻の名前がなまったもの。「いぎりす」は、寒天の原料となるテングサに似た海藻であるいぎす藻を使っている食べ物で、乾燥させたいぎす藻を米のぬか汁や大豆のゆで汁などで煮て溶かし、人参や魚、ピーナッツなどの具を練りこんで固めたものです。見た目は寒天やかようかんのようにも見えます。

「いぎりす」のルーツは四国の今治地方に伝わる「いぎす豆腐」だと言われています。江戸時代初期、「島原の乱」で人口が激減してしまった島原は、江戸幕府によって復興のために移住政策が行われました。その結果、四国地方から大勢の人が島原に移住し、その際、食文化も一緒に運ばれてきたことで、瀬戸内海周辺で食べられていた「いぎす豆腐」が島原に定着したそう。やがてそれが省略、なまってできたのが「いぎりす」という呼び名のようです。長い歴史のある料理なんですね。

もともと、家庭でもつくられていた「いぎりす」ですが、現在、島原市内では、「いぎりす」を食べることができる郷土料理店「中屋商店」でこの味を楽しむことができます。島原市を訪れる機会があったときには、実際に足を運んで食べてみるといいでしょう。また、スーパーの惣菜売り場でも買えることがあるようです。

その土地の食文化を知ることは暮らしを知ることになる

このように全国津々浦々、いろいろな土地によって食べ物の文化は異なります。こうした食文化についてもっと学び、研究してみたい人は「食物学」という学問を勉強してみましょう。食物学は、日常生活の中にある食べ物の調理や食生活の問題を総合的に研究する学問です。

長崎県島原市の「いぎりす」のように、全国に住んでいる人には意外と知られていない食文化に触れることは、その土地の人々の暮らしを知ることでもあります。みなさんもこれから修学旅行や家族旅行などでいろいろな土地に出かけるときは、その地方ならではの食文化を感じてみてはいかがでしょうか。

この記事のテーマ
栄養・食物」を解説

食べることから健康な生活にアプローチすることを目的としています。ただ生きるために食べるのではなく、より良く生きるために食べるという考え方です。栄養学は食物に含まれる栄養素について学び、生理学の知識を踏まえ、適切な栄養指導を行います。そのためには栄養学や病理学などの広範な知識も必要です。食物学では人によっては摂取しにくい食材を食べやすくしたり、よりおいしく食べるための調理方法の研究なども行います。

「栄養・食物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「食物学」
はこんな学問です

栄養や食品について専門知識を学び、科学的な視点から食の問題を解決するための学問。食品学、栄養学、調理学を総合的に用いて研究を行う。食品学の視点からは、成分や加工についての専門知識を学び、栄養学の視点からは食品が人の身体にもたらす影響について学ぶ。また、調理学からは加熱や冷凍など食品成分の変化や味について学び、総合的な専門性を身に付ける。生活との関連性が強いことから、家政学、生活科学を併せて学ぶことも多い。

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