誰も住んでいない家が個性的に生まれ変わる!? 広島県で、空き家“再生”が注目されている!

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誰も住んでいない家が個性的に生まれ変わる!? 広島県で、空き家“再生”が注目されている!

2016.06.16

提供元:マイナビ進学編集部

誰も住んでいない家が個性的に生まれ変わる!? 広島県で、空き家“再生”が注目されている!

瀬戸内海と山々に囲まれた風光明媚な街、広島県の尾道市。歴史と文化に彩られた町並みで、全国的に知られる人気の観光地です。2016年には文化庁「日本遺産」の認定地として選ばれています。

この記事をまとめると

  • 尾道の街を活性化している「尾道空き家再生プロジェクト」がある
  • 代表の豊田さんは個人的に空き家を購入して再生することからプロジェクトを始めた
  • 現在では100軒近い空き家が埋まり、毎月10人前後の移住希望者が来る

人気の観光スポット尾道で生まれた「尾道空き家再生プロジェクト」とは!?

春の見晴らし邸

春の見晴らし邸

瀬戸内海に面しているため新鮮で美味しい海の幸が楽しめるほか、近年ではラーメンブームに乗って「尾道ラーメン」が広まり、県外でも食べられるようになりました。行ったことはないけど尾道の名前はよく聞くという高校生の皆さんもいるかもしれませんね。

そんな人気観光スポット・尾道ですが、実は現在、人口の空洞化と高齢化が進んでおり、街には空き家が数多く存在しています。そこで、尾道固有の風情のある町並みや建物を活かすために生まれたのが、「尾道空き家再生プロジェクト」です。このプロジェクトはいったいどのようなものなのでしょうか? 代表を務める豊田雅子さんに「尾道空き家再生プロジェクト」についてお伺いしました。

代表の豊田さんは個人的に空き家を購入して再生することからプロジェクトを始めた

再生された路地を楽しむゲストハウス「あなごのねどこ」

再生された路地を楽しむゲストハウス「あなごのねどこ」

「尾道空き家再生プロジェクト」は、空き家の再生などの事業などを通して、古い町並みや景観の保全、移住者・定住者の促進による町の活性化、新しい文化やネットワーク、コミュニティの構築を活動の主旨として、2007年からスタートしたもの。

豊田さんは、増え続ける尾道の旧市街の空き家を一軒でもどうにかしたいという思いから、まずご自分で個人的に空き家を購入して再生し始めたとのことですから、いかに尾道の街を愛しているかが伝わってきます。

――現在、プロジェクトは尾道に住む20〜30代の若者を中心に活動しているとのことですが、みなさんはどのような思いを持って活動に参加しているのでしょうか?

「思いはそれぞれかと思いますが、現代社会に希薄になりつつある人のつながりや、顔の見えるコミュニティ、自分で手を動かしたことが実際目に見えるまちづくりにつながるリアリティなどに興味があるのではないでしょうか。」

みなさん、自分の力を何かに役立てたい、という気持ちが常日頃あったのかもしれません。まして、自分が生まれ育った地元のまちづくりとなると、心が動かされる若い人も多いのでしょうね。「尾道出身の方は港町気質で社交性があると思います」(豊田さん)とのことですから、コミュニケーションもバッチリなのかもしれませんね。

空き家を和の空間を生かした貸しスペースや子連れママの井戸端サロンとして再生

見晴らし邸

見晴らし邸

プロジェクトがスタートしてからは、昭和の古いアパート(旧楽山荘)をものづくりの発信拠点として再生させ活用している「三軒家アパートメント」や昭和30年代に建てられた元洋品店の建物を「子連れママの井戸端サロン・北村洋品店」として再生するなど、老朽化した空き家を個性的に生まれ変わらせています。

また、「空き地再生ピクニック」や「尾道建築塾」「空き家再生蚤の市」といったユニークな活動を行ったり、観光などで尾道を訪れる人たちへの取り組みとして、路地を楽しむ「あなごのねどこ」と坂を楽しむ「みはらし亭」の2軒のカフェ付きゲストハウスの運営もしているそうです。風光明媚な景観を眺めながらお茶を楽しむのは気持ち良さそうですね。

100軒近い空き家が埋まり、毎月10人前後の移住希望者が

また、尾道らしい坂の町や古い家に暮らしてみたいという人と空き家の大家さんとをマッチングするシステム「空き家バンク」といった事業を通して尾道への定住促進を図っているとのこと。

――実際に、他の地域から移住する人も出てきているのでしょうか?

「移住者は非常に多く、活動を始めて現在までに100軒近い空き家が埋まって行っています。尾道市と恊働でやっている空き家バンクの窓口には、毎月10人前後の移住希望者が来られているんです。」

すでに100軒近い空き家が埋まっているなんてすごいですね! さらに毎月10人前後の移住希望者が来るということは、いかに尾道の街並みが心落ち着く魅力ある街なのかが分かります。そして、その魅力を伝えて住環境を整えたのが尾道市と「尾道空き家再生プロジェクト」。「恊働」とは、共通の目的を達成してよりよい地域社会を実現するという意味の言葉ですから、文字通り心と力を合わせて街の活性化を進めてきたんですね。

――今後、「尾道空き家再生プロジェクト」として取り組んで行きたいことや全国の若い人に知ってほしいことはどのようなことがあるのでしょうか?

「50畳ほどある大広間の再生と西日本一長いと言われる土蔵の再生活用などを予定しています。全国の若い方には、都市部に一極集中するのではなく、地方にはまだまだ可能性のある資源がたくさん埋まっているので、地方地方のいいところに磨きをかけて、日本全体が豊かになるような将来を描いてほしいと思います。」

――ちなみに、地元の高校生でもプロジェクトに参加することはできるのでしょうか?

「『建築塾~たてもの探訪編~』などのまち歩きのイベントや、ボランティアでの作業参加
募集等随時ありますので、ご興味のある方はどうぞ。ボランティア会員に登録することも可能ですよ。」

とのことなので、興味のある高校生のみなさんは、「尾道空き家再生プロジェクト」のオフィシャル・ウェブサイト(http://www.onomichisaisei.com/)をチェックしてみてもいいかもしれませんね。

地域再生を果たしている街に実際に足を運んでみよう

こうした地域のまちづくりや社会について学び、研究する学問を「地域社会学」といいます。地域社会学は、国内外の都市部・農村部を問わず、地域社会の問題について調査・研究を行う学問です。

地域社会学に興味のある人は、尾道市をはじめとした地域再生を果たしている街の施策について、ぜひ調べてみてください。広島の街や地域ならではの魅力をもっと知ることができるはずですよ。


参考:
文化庁|平成28年度「日本遺産(Japan Heritage)」の認定結果の発表について
http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/2016042501.html

この記事のテーマ
社会学・マスコミ・観光」を解説

あまり共通性のないように思われる3分野ですが、じつは密接な関係があります。観光業界にとってマスコミは「広報」そのものです。マスコミの存在なくして観光業界の発展はないでしょう。もともとマスコミは商品を情報化するために社会学を重視しています。社会が求めている漠然としたニーズを精査し、わかりやすいイメージとして変換して提供するのです。今後、観光業などにおけるマスコミの存在はますます大きくなるはずです。

「社会学・マスコミ・観光」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「地域社会」
はこんな学問です

国内外の都市部・農村部を問わず、地域社会の問題にアプローチし、実証的な調査・研究を行う学問。大きく分けると、2つに分けられる。一つは、地域行政のあり方を問い直し、地域住民・地元企業との連携を図って問題を解決する方法を探る地域行政学。もう一つは、グローバル化による急激な変化から地域の文化遺産を意識的に守り継承していく方法について研究する地域文化学である。2つは別々の学問ではなく、同じ問題意識を行政と文化という別の視点から考察している。

「地域社会」について詳しく見る