忍者が元ってどういうこと!? 滋賀県でバイオ産業が盛んなワケ

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忍者が元ってどういうこと!? 滋賀県でバイオ産業が盛んなワケ

2016.06.07

提供元:マイナビ進学編集部

忍者が元ってどういうこと!? 滋賀県でバイオ産業が盛んなワケ

この記事をまとめると

  • 工業が盛んな滋賀県では、琵琶湖汚染が環境意識を高める火付け役となった
  • バイオ産業の一翼を担う製薬業。そのルーツは甲賀忍者にあり
  • バイオ産業に注力する滋賀県。環境への意識は、企業だけでなく市民も高い

琵琶湖をめぐる環境問題が、滋賀県を環境先進県に育てた!

滋賀県は大阪・京都といった大都市に近く、昔から農業(稲作)が盛んな土地でした。また、内陸県ではありますが、琵琶湖での漁業も盛ん。湖東地方では近江牛に代表される畜産業も行われています。なので、いわゆる一次産業(※農業、林業、漁業など)が中心かというと、実は工業も大規模に行われています。県内総生産に占める二次産業(※工業など加工生産を行うもの)はなんと全国1位。遠赤外線を使った自動ドアのセンサーを世界で初めて開発した「オプテックス株式会社」、スマホなどの液晶画面に使われるガラス基板で多大なシェアを誇る「日本電気硝子株式会社」などが滋賀県に本社を置いており、先進技術が生み出されています。

工業が盛んな土地では、工業廃水などによる水質汚染といった環境問題が挙げられます。滋賀県も例外ではなく、琵琶湖の汚染が問題となりましたが、こうした事態から環境問題に取り組む企業や研究機関が誕生し、いまでは環境先進県といわれるほどになりました。

薬の歴史は富山だけじゃない。製薬産業の基礎は忍者が築いていた!

近年、滋賀県で研究されているのが、いわゆるバイオテクノロジー(※生物や生命現象を生産に応用する技術)の分野です。もともと農業が盛んであったことから品種改良の研究などはなされてきましたが、バイオを発展させるもう一つの要素が、医薬品でした。薬というと富山県を連想するかもしれませんが、実は滋賀県も薬の歴史は古く、天智天皇が薬を使った猟をしたり、織田信長が薬草園を作ったという記録も残っているのです。

そんな滋賀県の薬が発展した裏には、実は忍者の存在がありました。忍者は伊賀流と甲賀流が有名ですが、甲賀流は現在の滋賀県甲賀市・湖南市周辺を本拠としていました。伊賀流が体術を得意とするのに対し、甲賀流が得意としたのは薬の扱い。独自の技術でさまざまな生薬などを生み出したと言われていて、それが滋賀県における製薬産業の基礎となったという考えもあります。

●参照URL
http://www.zenhaikyo.com/history/
http://www.kouka-ninjya.com/column/column_ara_6.html
http://www.kouka-ninjya.com/column/column_ara_7.html

いま、バイオがアツい! 環境意識が高いのは企業だけじゃない

ここ数年、バイオの世界で注目を浴びているのが、「iPS細胞」と呼ばれる細胞です。初めて聞いた人もいるかもしれませんね。「iPS細胞」とは人工的に誘導した多能性幹細胞のことを言います。滋賀県のバイオ関連企業であるタカラバイオはiPS細胞から心筋細胞に分化誘導する技術を活かして、心疾患に対する新薬開発のための研究を製薬会社などと進めています。

企業だけではありません。琵琶湖の汚染原因となっていた廃油の再利用法を考え、自然環境を守ろうと行動を起こしたのは市民団体でした。今では、廃油から精製されたバイオ・ディーゼルを燃料とするバスなど、環境に配慮した成果を生み出しています。このような、滋賀県でホットなバイオ産業を深く学べる学問が「生物工学」や「生物資源学」です。バイオ研究に興味があれば、学んでみてはいかがでしょうか。

●参照URL
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100326.html
http://www.amed.go.jp/content/files/jp/program/0102_pamph.pdf
http://www.nanohana.gr.jp/?page_id=2

この記事のテーマ
農学・水産学・生物」を解説

私たちはほかの生物から栄養をもらって生活をしています。しかも、採集や狩猟だけではなく、食物を生産するという手段を得て、今日のように繁栄しました。人口増加や環境悪化などに対応し、将来的に安定した食料の確保を維持するためには、農業、林業、水産業などの生産技術の向上が必要です。さらに突き詰めて考えれば、動植物や微生物などの多様な生物に対する研究も重要です。自然との共生が大きなテーマになる学問です。

「農学・水産学・生物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「生物工学」
はこんな学問です

農作物の品種改良や伝統食品の発酵技術に始まり、遺伝子組み換えや最新のクローン技術まで、バイオテクノロジーの研究成果を食料・医療・環境などの分野で活用する学問である。専門分野としては、生きている細胞のさまざまな反応を促す酵素などの可能性を追究する「分子生物工学」、微生物を有効活用するために細胞を人工的な方法で加工する「細胞工学」、有用な微生物などを利用し水質や土壌を改良する「環境生物工学」などがある。

「生物工学」について詳しく見る