【保護者のミカタ】5歳で英検2級に合格! 親子一丸となって取り組んだ勉強法とは?
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英検2級を史上最年少の5歳で合格した加藤博人くん・久美子さん親子。英検2級というと、高校卒業レベルの範囲の内容。どのように勉強して合格することができたのでしょうか。母親である久美子さんに伺いました。
この記事をまとめると
- 英検は満点をとる必要はない
- 英検2級以上は単語力も必要に
- 楽しく勉強する工夫をすることが大事
英検は満点を取らなくても受かる
―英検の勉強というと、どんな対策が必要になってくるのでしょうか。
英検というのは満点を取る必要はありません。合格点にさえ達してれば受かるんです。試験の合格のラインはだいたい6割程度なんですが、たとえばリーディングが苦手でもリスニングが得意ならば受かる可能性はあります。
ただ、5級レベルならば、リスニングの問題の比率が半分近いので、子どもでも英語に耳が慣れていれば点数が取りやすいです。ただ、級が上がるにつれてリスニングの問題は少なくなっていくので単語力も必要になってきますね。2級以上はとにかく単語を覚えるようにしていました。
レベルがあがるごとに単語力が必要に
―2級レベルの単語は子どもにとっては相当難しいと思いますが、どうやって覚えていったのでしょうか。
難しい単語は、絵を書いたりしてイメージで覚えるようにしていきました。たとえば、「圧倒する」という意味の「overwhelm」という単語。子どもにとっては「圧倒する」という日本語もわからないですよね。そこで、絵に描いてイメージで覚えるようにしていました。英検の単語の問題は、空欄に当てはまる単語を選べればいいので正確な日本語訳はわからなくてもいいんです。イメージさえつかんでいれば、正解まで持っていくことができます。ただ、中学生のときに取得した1級は、何度も受験してやっと合格したくらい難しかったですね。
―2級の勉強と比べて、1級のときはどんなことをしていたのでしょうか。
何度受けても不合格が続いて、嫌だとは言わなかったものの、見ていてすごくしんどそうな様子だったんです。英語に対する自信もすっかりなくしてしまって。そこで思いきって、英検は1年間受けないで漢検や数検といったほかの資格を受けていました。英検のことばかりだとつらくなってしまうので、視野を広げてほしいなと思って。そうやっていろいろ苦労して、やっと受かったときは本当にうれしかったですね。
楽しく勉強する工夫をすることが大事
―精神的にも英検がしんどく感じていたなかで、どうやってモチベーションを保っていたのでしょうか。
親が「無理に勉強させている」という意識があると、それが子どもにも伝わると思います。何回も不合格になったときは、「かわいそう」という気持ちはありましたが、そこでチャレンジするのを止めるのではなく楽しく勉強するための工夫を考えました。ポイントカードを作ったり、「この単語覚えたらミニカー一台ね」なんて、ごほうびを設定したり。親ができることは、勉強がつらいものにならないようにしてあげることが大切なのではないでしょうか。
子どもには難しいと思えるような内容でも、楽しく学ぶ工夫をしたことで英検に合格できたという加藤さん親子。とはいえ、ひとりで勉強するとなるとくじけてしまいそうになる瞬間もあるもの。勉強法以外にも、親子一丸となって目標に向かって取り組んだことが合格の秘訣なのかもしれません。