実際の現場はどうなの!? 保育士さんに聞く「仕事のやりがい」って?

保育園や人手不足が問題視されている保育の現場。しかし、子どもと接する仕事は楽しいことやうれしい瞬間もたくさんありそうです。保育士さんに、今の仕事でのやりがいについて聞いてみました。
この記事をまとめると
- 子どもの成長を感じた瞬間にやりがいを感じる
- 忙しいときにはつらいと感じることも
- 子どもの成長をそばで見られるのは大きい
子どもの成長の早さに感動する
――「保育士になってよかった」と思う場面はどんなときですか。
「以前、友達ともうまく話せず一人で遊んでいることが多かった子がいたんです。だけど、お遊戯会に向けてみんなで練習しているうちに、『こんなふうにやったらいいよ』と周りの子に教えてあげたり、自分の意見を言うようになってどんどん積極的になっていったんです。やっぱり運動会やお遊戯会といった行事では、日に日に子どもたちが成長しているのを実感するんですよね。本当に子どもの成長の早さに驚かされることも多くて、感動します。保護者の方にも、お子さんの頑張りが伝わるので、それもうれしいですね」
忙しくてつらいと感じることも
――仕事をしている中で「つらい」と感じる場面はありますか?
「子どもと一緒にいる時間以外にも、掃除や会議、行事の準備などやらなければならないことでいっぱいです。それに追われるようになってしまうと、ピリピリしてしまって子どもたちにもよくない影響を与えかねないので……。それでも、やっぱり子どもが好きだから保育士を続けています。ふっとひと息ついたときに子どもの笑顔があるとそれだけで元気をもらえることも多いです」
子どもの成長をそばで見られるのは大きい
――保育士になりたい人に向けてアドバイスがあればお願いします。
「働き始めると、思いもよらない問題がしょっちゅう起こったりします。『子どもが好きだから』という理由で働き始めたのに、辞めていった同期も少なからずいます。たしかに、子どもが好きなだけでは乗り越えられないと思うこともあるかもしれません。それでも、子どもの成長をそばで見られることは本当に大きいです。子どものことを一番に考えられる人にとっては天職なのではないでしょうか」
子どもに関わる仕事はたいへんなこともありますが、成長を身近で感じられて喜びも大きいものです。また「子どもから気づかされることも多いんです」とも。たしかに、素直な感性の子どもたちから学ぶこともたくさんありそうですね。保育士を志している人は悪い面だけでなく、本来の仕事のやりがいにも目を向けてみるといいかもしれませんね。
この記事のテーマ
「保育・こども」を解説
乳幼児から小学生までの子どもの生活を見守り、成長を促す仕事です。子どもの心身の発達や行動、保健・衛生、基本的な読み書きや情操教育、体操といった体力向上教育など、学ぶべき分野は多岐にわたります。保育士の資格取得者の職場は保育園だけでなく、企業内の保育施設などにも広がりつつあります。
この記事で取り上げた
「保育士」
はこんな仕事です
仕事などで保育ができない保護者に代わって、乳児から小学校就学前の子どもを預かる仕事。食事、排せつ、睡眠の世話や健康管理の他、遊びや集団生活を通して心身の成長を援助する。保育所や乳児院、児童養護施設に加え、企業内の保育所やベビーシッター業を行う企業でも、大きな役割を果たすなど就職先は多様化。子どもの数は減っているものの共働きの保護者が多くなったため、今後ますますニーズは高まっていくだろう。また、パート勤務など、勤務時間の調整ができる場合も多い。
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