また来る台風の季節……台風ってどのように発生する?
メイン
テーマ

最近では、異常気象の影響もあり、長期間にわたって、台風が頻繁に発生しますよね。あいにくの天気に見舞われると残念な気持ちになってしまうものですが、何よりも深刻な被害を生み出すこともあります。そもそも台風がどのようにして発生するのか、そして年間でどれくらいの台風が発生しているのかをまとめていきます。
この記事をまとめると
- 台風の発生の仕組み
- 昔と今の台風の発生件数
- 台風の被害の状況について
台風はどうやって発生するの?
真夏の暑い時期になると、強い日光の影響で海水の温度が上昇し、水蒸気が発生します。その水蒸気が集まると雲になり、非常に強い熱を発しながらさらなる上昇気流を生みます。そして最後は積乱雲になり、台風を発生させるのです。
「海水の蒸発」がそもそもの発生原因なので、日差しが強い時期にたくさんの台風が発生するのも頷けます。
参考サイト:
http://www.jma-net.go.jp/nara/knowledge/saijiki2/14typhoon.htm
台風の発生件数(1951〜1953年)
・1951年 21件
・1952年 27件
・1953年 23件
参考サイト:
http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/typhoon/statistics/generation/generation.html
今から60年以上前は、1年間で20件以上の台風が発生していました。とくに1951年は「ルース台風」と呼ばれる大型台風が発生し、九州地方に大きな被害をもたらしました。
さて、現在の台風の発生件数はどれくらいなのでしょうか?
台風の発生件数(2013〜2015年)
・2013年 31件
・2014年 23件
・2015年 27件
参考サイト:
http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/typhoon/statistics/generation/generation.html
2013~2015年は1年間で20件以上の台風が発生し、2013年は30件を超えています。2013年の台風18号は、小笠原諸島の近くで発生した大型で、愛知県、長野県、山梨県、群馬県、栃木県、福島県などを通過し、最後は岩手県を抜けて行きました。
広域で浸水被害をもたらした台風として記録されています。
大きな被害をもたらした台風
多くの死傷者を出し、被害が大きかった台風の被害例は下記になります。
平成に入り、台風による被害対策で死者を大幅に減少させているとはいえ、決して皆無とはいえません。負傷者が1,000人を超える深刻な被害がたびたび出ております。
昭和
・1934年 室戸台風(死者2,702人/負傷者14,994人)
・1959年 伊勢湾台風(死者4,697人/負傷者38,921人)
平成
・1991年 台風第19号(死者62人/負傷者1,499人)
・2004年 台風第18号(死者43人/負傷者1,399人)
参考サイト:
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/6-1.html
台風予報や避難所の整備が進んでいる現代でも、多数の負傷者を出すことがあります。台風の季節にはくれぐれも注意しましょう。
台風を含めた気象については「気象学」で勉強することができます。気象予報士への道が開けますので、興味がある人は専攻してみてはいかがでしょうか。
この記事のテーマ
「地球・環境・エネルギー」を解説
私たちの暮らす地球では、火山噴火、地震、台風、干ばつなど、人類にとっては有害な現象がいまも続いています。こうした現象を研究・解明し、うまく折り合いをつけていくことが必要です。また、豊かな生活を求めるあまり、限りある地球資源を枯渇させてしまったり、自然環境を破壊してしまうことは、人類の絶滅を意味します。こうしたことを防ぐためには、技術系の学問だけではなく、政治や行政などに関する幅広い知識も必要な分野です。
この記事で取り上げた
「宇宙・地球学」
はこんな学問です
地球の構造から入り、太陽系の惑星、太陽、そしてその先の宇宙へと広がる世界を研究する学問である。あらゆる観察技術を使い、地球誕生までさかのぼり、さらに宇宙の始まりと進化まで探る。研究する分野も広大であり、宇宙からやってくるさまざまな光線や電波をキャッチし、分析している。また、観測技術においても常に新しい技術を取り入れながら前進を続けている。