鍵盤の色が反対なだけ? 「チェンバロ」と「ピアノ」の違い

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

鍵盤の色が反対なだけ? 「チェンバロ」と「ピアノ」の違い

2016.05.09

提供元:マイナビ進学編集部

メイン
テーマ

鍵盤の色が反対なだけ? 「チェンバロ」と「ピアノ」の違い

皆さんはチェンバロという楽器を知っていますか? 鍵盤楽器でありピアノとも似ているようですが、今も健在のピアノと違って、チェンバロはほとんど見かけませんよね。どうしてなのでしょうか。

この記事をまとめると

  • いつ、どうやって製作されたのか。チェンバロの歴史について
  • チェンバロとピアノの音色の違いについて
  • 今も演奏されているのか? チェンバロの今

ピアノとは別物? チェンバロの歴史

チェンバロが愛好された歴史は、15世紀から18世紀末までとたいへん長く、そのため外観や仕様、音色などもさまざまです。チェンバロという言葉自体はドイツ語ですが、英語ではハープシコード、フランス語ではクラヴサン、イタリア語ではクラヴィチェンバロとそれぞれ呼称があり、いかに当時のヨーロッパ全域で人気の高い楽器であったかを物語っていますね。
16世紀末から17世紀にかけ、イタリアを中心に発展したバロック文化では宮廷音楽にも用いられ、その豪奢な装飾もあいまって、貴族の生活をよりいっそう華やかなものにしました。しかし、18世紀末、中産階級の台頭とともに発展していったピアノにとって変わられるようになり、その人気は衰退していきます。貴族文化の衰退と民衆の躍進がリンクしているのが面白いですね。

チェンバロの鍵盤はなぜピアノと逆なのか?

ピアノもチェンバロも黒鍵と白鍵で構成されています。しかし、配置が全く逆なんです! ピアノが黒鍵を挟むように白鍵が並んでいるのに対して、チェンバロは黒鍵がメインとなります。さて、なぜだと思いますか? 諸説があるようですが、そのうちの一説として、貴族の女性たちのたしなみとしてチェンバロが流行していたことと深く関係しているようです。当時は、肌が白ければ白いほど美しいとされていました。そのため、その白い肌をより映えさせるために黒をメインとした配色になったという説があります。
また、どちらも大胆に湾曲したデザインと、座って演奏するというスタイルは同じですが、音色は大きく異なります。ピアノはハンマーで弦を叩く打鍵楽器、チェンバロは爪で弾いて弦を振動させる撥弦楽器。ピアノの音は「ポーン」と柔らかく拡張し、チェンバロは「チャーン」と直線的に伸びていきます。さらに、その構造からチェンバロは爪が落ちて戻るときの音が混じってしまう、音の強弱がつけられないなどの欠点もありました。

今も演奏されているの? チェンバロの今

前述のように、中産階級文化の発展、ピアノがポピュラーな楽器となるににつれて徐々にその姿を消していったチェンバロですが、19世紀末に再び関心を集めることとなり、その地位を復興させようという動きがありました。20世紀前半には、ポーランドの女性音楽家・作曲家であるワンダ・ランドフスカのチェンバロ演奏が人気を博します。また、当時の作曲家たちによる新たなチェンバロを用いた新曲も生まれました。現在は職人たちが製作した伝統的なものや、1950年以降には愛好家たちが自主制作したマニア精神あふれるものなども誕生していますが、残念ながら演奏の場では、僅かな場を除き、ほぼ使用されていません。栄枯盛衰の四字熟語が表す通り、かつて栄華を極めた文化がやがてひっそりと沈黙するのは必然なのかもしれません。

実はこれはチェンバロや音楽に限った話ではなく、あらゆる芸術や文学や風俗など、文化はその時代を反映する鏡。なぜ発展したのか、なぜ廃れていったのかと疑問に思うことが「歴史文化学」を学ぶいいきっかけになるはずです。


出典:http://www.gakkinosekai.com/

この記事のテーマ
芸術・表現・音楽」を解説

絵画や造形、声楽や楽器演奏、演劇や芝居、マンガやアニメーションなど、さまざまな芸術分野で、表現者としての感性や技術を磨きます。近年では、活躍の場を広く海外に求め、高い評価を受けている人たちも多くいるようです。作品の制作や演習などの実技はもちろんのこと、それを裏打ちするために専門分野の歴史や理論の授業も行われます。そのため、アーティストとして作品を発表する以外に、指導者や研究者としての道もあります。

「芸術・表現・音楽」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「音楽」
はこんな学問です

器楽、声楽、作曲、指揮など音楽についての深い専門知識と高い技能を身に付ける学問。専攻する分野ごとにコースや学科が分かれている場合が多く、理論を学びつつも実技を主体としたカリキュラムが中心となる。学校によって音楽理論と音楽史を専門に学べるコースもある。器楽であれば鍵盤楽器、弦楽器、管楽器、打楽器などから一つの楽器を選んで専門的に学び、声楽であればオペラ、独唱、合唱などを専攻して学ぶ。

「音楽」について詳しく見る