経験者に聞いてみた! 海外留学で得られる3つのこと
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グローバル化が加速し、日本の企業はアジアのみならずアフリカ・ヨーロッパなどの海外へ積極的な事業展開を行っています。そのため、就職する際に「英語力」や「コミュニケーション能力」などの英会話スキルを求める企業も増えています。今回は、そんな将来を見据えて海外留学を考えている学生にみなさんに向け、留学経験者であり現役商社マンのBさんにお話しを伺いました。
この記事をまとめると
- 留学経験で得られる英会話スキルは、期間ではなく「環境」に左右される
- 日本のみならず、海外の価値観を身につけることができる
- 英語を用いてコミュニケーションを図る仕事に活きる
1つ、英会話スキルが身につく
――さっそくですが、留学しようと思った理由をお聞かせください。
Bさん:理由はシンプルで、「将来の仕事に英会話スキルが活かせたらいいのかな」と思いました。
――英会話スキルは、留学することで必然的に身につくのでしょうか?
Bさん:残念ながら、必ずしも「身につきます」とはいえません。なぜなら、多くの学校が実施している海外留学は「ホームステイ」という寄宿制度だからです。そのため、環境に大きく依存することはもちろん、自身の向上心によって、努力することも怠けることも簡単なんです。
――英会話スキルを身につけるには、どれくらいの期間が必要なのでしょうか?
Bさん:これも環境次第ですが、全く英語が喋れない人が1〜2カ月滞在したとしても、さほど効果は期待できません。というのは、「日本で口にする英語」と「海外で口にする英語」が0と1ほどの差があるからです。要するに、歴史・価値観などの環境が全く違う異国人との対話は“慣れ”が必要なんで。
2つ、価値観が多様化する
――では、滞在期間は半年間くらいを目安に考えていたほうがいいのでしょうか?
Bさん:いえ、必ずしもそうではありません。留学には「短期留学」と「長期留学」と2つの選択肢があると思うのですが、「長期留学」は1日でも早く英会話スキルを身につけたい人や海外移住を検討している人向けだと思っています。
そうではない場合、「短期留学」を経て、帰国後に自分に足りないと思ったことを身につける必要があると思いますね。
――反復して勉強していくことで、英会話スキルが身につくのですね。
Bさん:英会話スキルだけではなく、日本人と外国人の価値観の違いが分かってきます。こればかりは肌感なので説明し難いのですが。慣れてくると、「この国ではこういう人が住んでいる」という感覚を身につけることができますね。
「どうすれば伝わる」「こうすれば喜ぶ」、など、次第に自分の価値観もアップデートされていくのが分かることも、面白いですよ。
3つ、仕事にいきる
――最後に、海外留学を経験することでいきた事柄をお聞かせください。
Bさん:私の場合、留学の経験によってTOEICの点数が900点台に上がったことから、商社に就職することができました。海外へ出張することも多く、現地のビジネスマン達とお茶をすることもあれば、スポーツを楽しむこともあります。その際、相手の国の文化や価値観を尊重することができれば、友好関係を深めることができます。
まだ経験のない学生さんには難しい話かもしれませんが、将来グローバルな仕事がしたいと考えている方は、1日でも早く行動しておいたほうがいいと思います。
「自身の現在は全て留学経験が生んでくれた」と語るBさん。これまで築いてきたキャリアは、自信に溢れた姿勢や口調から容易に想像することができました。今後、英語を活かした仕事がしたい、外国人とコミュニケーションが図りたいと考えている方は、参考にしてみてはいかがでしょうか?