エクストリーム出社協会代表・天谷さんが考える「やりたいことを仕事につなげる方法」

エクストリーム出社協会代表・天谷窓大さん。その奇想天外な発想力と行動力は一体どこから来るのでしょうか? そしてその発想を仕事につなげる秘訣とは? 天谷さんにお聞きしました。
この記事をまとめると
- エレベーターを自分で作った!? 独創性の原点
- 妄想と現実の溝を埋める努力をすべき
- 自分の手で「やりたいこと」を仕事につなげればいい
エレベーターを自分で作った幼少期!?
――天谷さんの高校生のときの夢は何でしたか?
僕はラジオDJになりたかったんです。ラジオは人の気持ちを言い当ててくれたり、人を動かす力があるんですよね。結局DJにはなれませんでしたが、エクストリーム出社がきっかけでラジオに出ることもできました。「DJにならなくても番組で取り上げたくなることをやっている人になればいいんだ!」と気付きました。高校生のときは想像もしていなかったことですね。
――夢を叶える方法は一つじゃないんですね
そうそう。少し話は脱線するかもしれないけど、僕は小さいころエレベーターが大好きだったんです。ボタン一つで違う場所に行けちゃうことが楽しかったんですよね。それで親に「エレベーター買って!」ってせがんだんですが、やっぱりダメで(笑)。そのとき、親が買ってくれないなら自分で作ればいいんだって気付いたんです。エレベーターはロープと箱と滑車があれば作れると子供ながらに考えて、体がすっぽり入るみかん箱を八百屋さんからもらって、ロープと滑車はお父さんに買ってもらいました。天井のフックにロープと滑車をセットして箱の中の自分がロープを引いてみたら30cmくらい浮いたんですよ! あのときはすごく感動したなぁ。だからあのときからすでに「ないなら自分で作る」が習慣になっていたんだと思います。ないなら自分で作るし、ラジオDJになれなくても違う方法でラジオに出るとか、理想までの溝を自分でどんどん埋めて行くことに夢中でした。それを繰り返していくうちに組み合わせのレパートリーも生まれてくるし。エクストリーム出社もモヤモヤした自分から全く新しく生まれ変わるために作ったものですからね。
不可能だとめげずに妄想する
――天谷さんの発想力と行動力はどこから来るのでしょうか?
多分それは「こち亀」(=『こちら葛飾区亀有公園前派出所』)のおかげだと思います。僕にとっての教科書でした。こち亀って、両さんが妄想でビジネスを立ち上げるときの説明が企画書並みに具体的なんです。「そうか! こうすれば自分にもできちゃうかもしれない!」と思わせてくれるんですよね。コンセプトと絵が一コマに詰められているので、妄想が実現された様子が真っ先に目に飛び込んで来るんです。そんなこともあって僕もまずは絵から想像して、それを具体的に落とし込んで行くようになりました。あの光景を再現しよう! になるんです。
「やりたいこと」を仕事につなげていく方法とは?
――エクストリーム出社もさまざまな企業とコラボしていますが…世間を巻き込むのがとてもうまいですよね
イベントをやる場合は、基本的に広く告知するのですが、その際に「誰がどうなるイベントです」というのを明確にするように心がけています。この間開催した『早朝コスメバイキング』というイベントは「スッピンのOLさんが集まって、出社途中にきれいになって会社に行けるイベントです」みたいな。こんな人がここに来ればこういうふうに変身できますということを想像してもらえるように心がけています。そうすると企業とコラボするときも「こういった人に、この商品がこういうふうに行き渡ります」と説明できますしね。よりそこを明確にすることよって世間を巻き込みやすくなります。
――では最後に、これから社会に出る高校生にアドバイスをお願いします!
社会人になっても楽しめるし、自分の仕事によって人を変化させることを想像して働くのはすごくやりがいがあります。自分がこれをすることによって誰がどんな気持ちになるのかなと想像して仕事をして行くと、どんどん楽しいことや人とつながっていけると思うんです。つらいときでも自分がこれをやり遂げることで誰かが幸せになってくれるんだと思うと頑張れちゃうし。そんな実感を持って働けたらいいですね!
「楽しんでできる仕事は何だろう?」と考えてしまいがちですが、「やりたいことを自分の手で仕事につなげていく」……天谷さんのその姿勢には、その考え方があったか! と気付かされましたね。進路の先に見える“はたらく”ということ。いろいろなワークスタイルが生まれてきた今、皆さんはどんなふうに働きたいですか?
《取材協力》
天谷窓大
エクストリーム出社協会代表、株式会社タノシナルのクリエイター。朝の出勤前の憂鬱さを克服するため、会社の始業前に楽しむことをモットーとする「エクストリーム出社」の第一人者。奇想天外な発想と行動力で世間を巻き込む、オモシロい社会人。
この記事のテーマ
「ビジネス・経営」を解説
法律などの専門知識を学び、文書作成などの技能を磨くほか、資格取得や検定合格を目指すカリキュラムもあります。小売業や不動産売買、経営コンサルタントや税理士など、各ビジネス分野におけるスペシャリストも育成します。国家試験の合格が求められる高度な資格を必要とする仕事もありますが、専門学校の中には受験指導に実績を誇る学校もあります。
この記事で取り上げた
「人事・労務」
はこんな仕事です
人事の仕事は、社員の採用に関わる業務や、社員研修の企画・実施、人事異動や配属、給与の計算など、人に関わる業務を全般的に行う。一方、労務の仕事は日々の勤怠管理の他、社会保険や雇用保険の手続き、労働組合との交渉など専門的な知識が必要になるが、人事と労務を兼務する会社もある。いずれにしても、個人情報を取り扱う重要な仕事のため、社会人としての倫理観と責任ある行動が必要だ。また、社員の質は、業績アップにもダウンにもつながるため、経営的な視点で業務を行うことが求められる。
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