馬と一緒に街を練り歩く!? 熊本県には、牛追い祭りじゃなくて、”馬追い”祭りがある?

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馬と一緒に街を練り歩く!? 熊本県には、牛追い祭りじゃなくて、”馬追い”祭りがある?

2016.07.01

提供元:マイナビ進学編集部

馬と一緒に街を練り歩く!? 熊本県には、牛追い祭りじゃなくて、”馬追い”祭りがある?

日本では、全国47都道府県でさまざまな祭りが行われています。その中には、スペインの「牛追い祭り」のように、動物を扱う威勢のよい祭りもいくつか存在します。

この記事をまとめると

  • 熊本県の“馬追い祭り”は1,000年以上の歴史を誇る
  • 熊本藩主・加藤清正は馬肉が大好物だったという
  • 馬肉に対する「桜肉」という呼び名は、世間の目を忍ぶための名前だったといわれている

“馬追い祭り”は、5日間を通して開催されるスケールの大きな祭り

熊本県熊本市で毎年9月に行われる「藤崎八幡宮秋季例大祭」もその一つ。馬を引き連れ市内を練り歩く盛大な祭りは、5日間におよぶ熊本随一の祭りとしてにぎわいを見せているのです。

藤崎八幡宮秋季例大祭は長い歴史を持つ由緒ある祭りです。祭りの初日にさまざまな神事を済ませたあと、3基の神輿(みこし)が甲冑を身にまとった武士や槍を持った兵士などを従え藤崎宮を出発します。「随兵(ずいひょう)」と呼ばれるこの武士や兵士たちによる壮大な武者行列を見ようと、沿道は大勢の観光客で埋めつくされます。

そして最終日となる敬老の日に、この祭りのクライマックスと言える「馬追い」がはじまります。毎年地元の学校、職場のサークル、そして愛好家たちによる約60にもおよぶ団体が参加し、装飾品やしめ縄で着飾られた「飾り馬」を引き連れた勢子(せこ・馬追い人の意)たちが、「ドーカイ! ドーカイ!」というかけ声を発しながら市内道路を練り歩きます。おそろいのハッピをまとい、笛や太鼓などの囃子(はやし)の音色に誘われれば自然と気分は高まってきます。そんな熱気あふれるムードゆえ中には暴れる馬も出てきて、興奮した馬を手綱で力づくで引っ張る様子は迫力に満ちています。

神聖な生き物として崇められている馬

このような催しが行われることから、藤崎八幡宮秋季例大祭は「随兵祭り」「馬追い祭り」といった通称で親しまれています。ここで祭りの起源について藤崎八幡宮に聞いてみました。

「藤崎八幡宮秋季例大祭は『放生会(ほうじょうえ)』と呼ばれ実に1,000年以上もの歴史を誇る祭りなんです。その後熊本藩主となり朝鮮出兵を命じられた加藤清正が自らの無事を祈念して祭りに参加し、また凱旋帰国した際に馬を従えて祭りに参加したことから、清正にゆかりの深い祭りと思われている方も多いのですが、それよりもはるかに古い歴史を誇る祭りなのです」(藤崎八幡宮社務所)

加藤清正は朝鮮出兵時に食糧が尽きた際、同行していた馬を食用にしたことがきっかけで、帰国後も清正は好んで馬刺し(馬肉の刺し身)を食べていたようです。日本では古来より、豊作祈願などで神殿へさまざまな物を奉納する風習がありますが、奉納された馬もやはり食用だったのでしょうか?

「奉納といっても、当時は戦国時代ですから軍馬が大量に必要だったわけです。なので食用として奉納していたわけではありません。古来より『神馬(しんめ)』と呼ばれるとおり馬は神聖な生き物として全国各地で祀られています。放生会も例外でなく、現在の馬追いもその時代からの名残なのです」(同)

馬肉は栄養満点、人気の食材

このように、馬にとって九州とは実に縁深い土地といえるのです。

日本にはその土地ならではの、あまり知られていない文化が根付いている場所もあります。国土が狭い日本でさえ、まだ多くの人に知られていない文化がたくさん存在しているのです。

そのような文化を知ることに役立つのが「文化人類学」という学問です。文化人類学では、世界や日本各地のさまざまな地域で日常的に行われている文化を、細かく調査し、研究する学問です。熊本県と馬のつながりに興味が湧いた人は、日本各地のその土地ならではの文化について、文化人類学の視点で掘り下げてみてはいかがでしょうか。

この記事のテーマ
文学・歴史・地理」を解説

文学は、長い歴史のなかで変遷してきた人間の生活や社会、人々の考え方や感情の変化などを、文章表現をもとに考える学問です。文献を読み解いて比較検討し、過去から現在、さらには未来に至る人間のあり方や社会について研究します。地理学や歴史学は、今日の私たちの生活や文化、経済活動などについて、基盤となった地形や気候、史実やさまざまな事象、最新の研究結果や歴史的な遺構をもとに、その成り立ちから考える分野です。

「文学・歴史・地理」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「文化人類学」
はこんな学問です

世界各地のさまざまな社会や地域で日常的に行われている文化的な活動を、実際にその社会や地域に入っていき、一緒に生活してみたり、インタビューすることなどを通じて細かく調査し、研究する学問。調査の対象は、伝統的な風習を守る部族社会から、現代的な地域社会まで、非常に多岐にわたる。また、国内の文化も調査の対象として重要である。学問的な特徴としては、文献による研究よりもフィールドワーク(現地調査)に重きを置く傾向がある。

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