いつもの給食が豪盛に!? 宮崎県の小学校では、給食で宮崎牛を食べることがある?

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いつもの給食が豪盛に!? 宮崎県の小学校では、給食で宮崎牛を食べることがある?

2016.05.02

提供元:マイナビ進学編集部

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いつもの給食が豪盛に!? 宮崎県の小学校では、給食で宮崎牛を食べることがある?

日々、部活などで体力を使う高校生のみなさんにとって、食卓に並ぶお肉の料理は大切なエネルギー。牛肉を使った料理が大好きな人もいるのではないでしょうか。近年、各地方ごとのブランド牛がテレビのグルメ特集で取り上げられることも多くなりました。それぞれの土地の気候や土壌等、さまざまな条件で育てられるブランド牛はとても高級で、人気が高いことで知られています。

この記事をまとめると

  • 宮崎県の小中学校では、“宮崎牛”が給食に出される日がある
  • 宮崎県では、ほぼ9割の学校が「弁当の日」を実施している
  • チキン南蛮、冷や汁をはじめ、宮崎県にはおいしい料理がいっぱい

宮崎県の小中学校では、給食に“宮崎牛”が出る!?

ところが、そんなおいしい牛肉を小中学校の給食に出している県があるのだとか。それは「宮崎牛」で全国的に知られる宮崎県です。宮崎牛といえば、「全国和牛能力共進会」で2年連続日本一の評価を獲得するなど、大人でもなかなか普段は食べる機会がない高級な牛肉ですが、どうして小中学校の給食で食べることができるのでしょうか?

宮崎牛が給食に提供されているのは、宮崎県の南西部、宮崎市から約60kmの場所に位置する小林市にある小中学校です。小林市では、「宮崎牛学校給食プロジェクト」として、宮崎牛を使った給食が出されることがあるのです。これは、宮崎県の「地産地消」の考えがもとになっているようです。地産地消とは、地域で生産された農産物や水産品をその地域の中で消費することをいいます。

給食は「生きた教材」といわれるほど、教育的価値・効果が極めて高い

県教育委員会での「弁当の日」

県教育委員会での「弁当の日」

小林市を含む宮崎県西部は「西諸地方」と呼ばれており、「西諸牛」という地元の牛肉が有名です。給食では、文部科学省が定めた「学校給食週間」に地元の畜産農家から学校給食で食べてほしいとのことで、西諸牛が小林市の全小中学校に届けられて西諸牛とゴボウでつくられた牛丼「こすモ~丼」が出されました。う~ん、生徒たちがうらやましいですね。

自分が小中学生のころにこんな豪勢な給食が出たら、きっともっと勉強をがんばったに違いない……なんて思ってしまった人も多いのでは? ところで、宮崎県小林市ではなぜ給食を通して地産地消を学ぶという取り組みを始めたのでしょうか。そこで、「宮崎県教育庁スポーツ振興課」の小林さんに宮崎県の取組についてお答え頂きました。

「地産地消を進める動きは全国的なものですが、学校において毎日提供される給食は、食に関する指導を行う上で「生きた教材」といわれるほど、教育的価値・効果が極めて高く、食材の豊富な宮崎県でも学校給食を通した取組みを積極的に進めているところです」(小林さん)

給食は「生きた教材」。とてもいい言葉ですね。では、実際に給食を食べた子どもたちからはどんな声が上がっているのでしょう。

「食材豊富な宮崎県ですが、身近で生産されていても、子どもたちは案外そのことを知らなかったり、直接触れる機会がなかったりするので、学校給食や食に関する指導を通してこれらについて学ぶことは、地域でつくられる作物などを知るきっかけになっていると同時に、地域の産業に目を向けたり、生産者に対する感謝の心を育んだり、ひいては自分が生まれ育った郷土に誇りやより深い愛着をもったりすることにもつながっているようです」(小林さん)

約9割の学校が「弁当の日」を実施している

「弁当の日」の朝の様子:小中一貫校での実践

「弁当の日」の朝の様子:小中一貫校での実践

なるほど、宮崎県の豊富な食材をおいしく食べつつ地元の土地でどんなものが獲れるのか知るには一番の方法かもしれませんね。子どもたちにとっては“これも宮崎でつくられたものなんだ!?”と新鮮な驚きがあったりもするのかもしれませんね。

宮崎牛を使った給食だけでなく、宮崎県教育委員会では、「みやざき地産地消学校給食献立コンクール」という、児童生徒からレシピを募集するコンクールが行われています。受賞した献立のレシピを見ると、どれもとてもおいしそう。全部子どもたちが考えたなんてすごい! この取組みからは、どのような成果が得られたのでしょうか。

「『みやざき地産地消学校給食献立コンクール』は、平成17年度から20年度まで実施した取組みですが、この取組みが学校給食への地場産物の活用を更に進める一つのきっかけになったと考えています」(小林さん)

地元の食材を知って、それをどう料理するかも自分たちで考える。給食と地産地消の関係を考えることでどんどん地元への興味や愛着も湧いてきそうですね。さらに、平成22年から始まった取組みとして、児童生徒自身が材料を準備して調理したお弁当を学校で食べるという「弁当の日」が実施されているのだとか。この取組みは、宮崎県では、平成21年度までは数校のみの実施に過ぎなかったものの、平成22年度には全公立学校の3割程度が取組みを始め、平成24年度以降は約9割の学校が実施しているそうです。平成27年度の実施状況として、全公立学校の89%が「弁当の日」を実施しており、市町村立小学校の97%、市町村立中学校の95%、県立全日制高等学校の65%が取り組んだほか、定時制通信制高等学校や特別支援学校でも実施されているとのことです。

「弁当の日」は、食への関心・意欲、食に対する感謝の気持ちや実践力を高めるために、家庭や地域等との連携によって行われており、「笑顔つながる『みやざき弁当の日』写真展」も開催されるなど、すっかり定着しています。お弁当をつくった小中学校の子どもたちからは、「料理は下ごしらえが大変だと思った」「かまぼこを板から離すときに、お母さんが「包丁を横にするんじゃなくて斜めにすると切りやすいよ」と教えてくれました」「自分で作った弁当はおいしかったです」「とてもおいしかったです。熱があったのにお弁当をつくってくれたお母さんに感謝しないといけないなと思いました」「今まで自分で料理をすることはなかったので、今年初めて自分の弁当を作り大変さと楽しさがわかったのでよかった」といった、自分でつくることの大変さ、お母さんがお弁当をつくってくれることへの感謝の気持ちが聞こえてきています。

また、保護者の方からは「今回は3日前から弁当に入れるメニューを考えました。下準備から手伝ってもらい、お互い計画的にお弁当づくりができて、とても楽しかったです」「子どもと初めてお弁当づくりをしました。悩みながらおかずを詰める姿を見て、思わず『ぷっ』と笑ってしまいました」「卵焼きは完全に私よりも上手になりました」と、親子でそろってお弁当づくりをすることから得られるコミュニケーションがとても楽しいことが伝わってきます。

チキン南蛮、冷や汁をはじめ、宮崎県には郷土のおいしいものがいっぱい

高等学校での「弁当の日」

高等学校での「弁当の日」

こうして訊いてみると、宮崎県の食材や料理をもっと知りたいという気持になってきますよね。ほかの県の人が知らない、宮崎県ならではの郷土料理ってどのようなものがあるのでしょうか?

「地場産物を生かした料理であれば、チキン南蛮(鶏胸肉を揚げて甘酢に漬け、タルタルソースをかけたもの)、魚うどん(魚のすり身を主原料とし、うどん状にしたもの)、がね(さつま芋を拍子木切りにし、かき揚げのように揚げる。見た目がかに(方言でがね)に似ていることから「がね」と呼ばれる)、おび天(魚のすり身を主原料とし、揚げたもの)、めひかりの唐揚げ、冷や汁(冷たいみそ汁のようなもの。温かい麦ご飯にかけて食べる)、ヤマメの唐揚げ、しいたけの南蛮などがあります」(小林さん)

魚うどん、がねというのは初めて知りました。どれも聞いただけでおいしそうですね。きっと、こうした郷土料理も宮崎県の子どもたちは少しずつ覚えて、継承していくのでしょうね。

給食の献立にどんな栄養があり、体を成長させる上でどのような役割を持っているのか
みなさんも自分の土地ならではの食材や料理をいろいろ調べてみてはいかがでしょうか? このような食事に関する研究の一つに「栄養学」があります。栄養学を学ぶことで、給食に出た献立がどんな栄養があり、体を成長させる上でどのような役割を持っているのか、知ることができます。栄養学に学んでみたい人は、宮崎県のおいしい給食の取り組みを参考にしてみてはいかがでしょうか。

【取材協力】宮崎県教育庁スポーツ振興課


参考:
宮崎県|自分で作る「みやざき弁当の日」
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/ky-sports-shinko/kurashi/kyoiku/page00090.html

この記事のテーマ
栄養・食物」を解説

食べることから健康な生活にアプローチすることを目的としています。ただ生きるために食べるのではなく、より良く生きるために食べるという考え方です。栄養学は食物に含まれる栄養素について学び、生理学の知識を踏まえ、適切な栄養指導を行います。そのためには栄養学や病理学などの広範な知識も必要です。食物学では人によっては摂取しにくい食材を食べやすくしたり、よりおいしく食べるための調理方法の研究なども行います。

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この記事で取り上げた
「栄養学」
はこんな学問です

栄養と健康との関わりや調理、加工方法などについて研究する学問。食を通じて人々の健康維持や医療分野に役立てることを主な目的としている。学ぶ分野には、解剖学や病理学を用いて研究を行う「医学・科学分野」、医療現場での栄養指導など臨床的な視点から栄養を学ぶ「臨床栄養学分野」、公衆衛生学など社会と栄養との関わりを学ぶ「社会環境分野」、材料化学や調理学、加工学などを学ぶ「食品品質分野」などがある。

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