実は踊りながら挨拶をしている!? 徳島県の阿波踊りのかけ声には、どんな意味があるの?

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実は踊りながら挨拶をしている!? 徳島県の阿波踊りのかけ声には、どんな意味があるの?

2016.05.02

提供元:マイナビ進学編集部

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実は踊りながら挨拶をしている!? 徳島県の阿波踊りのかけ声には、どんな意味があるの?

日本で有名な祭りといえば、毎年8月のお盆期間に行われている、徳島県の「阿波おどり」ですが、阿波おどりを踊る際に発するかけ声についてご存知でしょうか?

この記事をまとめると

  • 阿波踊りのかけ声は、「久しぶりに踊れる喜び」を表現している
  • 徳島では、小学校高学年の体育の授業で阿波踊りを導入している学校もある
  • 「阿波尾鶏(あわおどり)」という地鶏がいる

踊らにゃそんそん! 阿波踊りのかけ声の秘密とは?

徳島の阿波おどりの様子

徳島の阿波おどりの様子

阿波踊りは、400年の歴史を持っており、日本の伝統芸能として世界にもその名を知られています。その起源についてはいろいろな説がありますが、盛んになったのは、徳島藩祖・蜂須賀家政が天正14年(1586年)に徳島入りしたころからといわれています。その後、時代とともに踊りは盛り上がっていき、特に戦後には復興の象徴となり市民が楽しめる大衆娯楽として発展していきました。

現在では、毎年、徳島県内で行われるのはもちろんのこと、昭和32年から東京・高円寺の商店街で行われている「高円寺阿波踊り」をはじめ、全国各地へ広がり、盛り上がりを見せています。阿波踊りは、「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃそんそん」という歌でも有名ですが、踊る際に使われるかけ声「ヤットサー」と「エライヤッチャ」も特徴的です。このかけ声、もともとは挨拶の意味があったのだそうです。いったいどんな意味があるのでしょう? 

「これは地元の人に聞くしかない!」ということで、徳島県「財団法人 徳島県観光協会」の田鍋悟史さんにお答え頂きました。

「『ヤットサー』と『エライヤッチャ』というかけ声は、普段のあいさつでは使われませんが、阿波おどりの掛け声として使われています。掛け声の意味としては『久しぶりに踊れる』という喜びを掛け声で表現しているといわれているようです」(田鍋さん)

徳島では、体育の授業で阿波踊りを導入しているところも!

徳島の阿波おどりの様子

徳島の阿波おどりの様子

なるほど、久しぶりの踊れる喜びを踊りながらかけ声にするなんて、徳島の人は本当に阿波踊りが大好きなんですね。「ヤットサー」の「ヤット」とは徳島の方言で「久しい間」をという意味で、名古屋弁の「やっとかめ」に通じるとも言われています。「お久しぶり。元気ですか?」という意味です。阿波踊りのとき再会する人たちもいるのかもしれません。

また、「エライヤッチャ」は“偉いやつだ”という意味ではなく、関西の人が何かあったときに“エライコッチャ”というのに似ており、「大変なことだが、大丈夫」という意味なんだとか。とてもポジティブな言葉ですね。思わず一緒になって声を出してしまいたくなる、元気なかけ声が街中に広がって行くのは、まさに阿波踊りの醍醐味です。踊りはもちろんのこと、かけ声にも注目してみると阿波踊りのより深い魅力を知ることができるかもしれません。

そんな阿波踊りが地域の文化として定着している徳島県では、なんと体育の授業や体育祭などに阿波踊りを採用している学校もあるのだとか。本当なのでしょうか? 

「はい、小学校高学年で実施する傾向があります。運動会で阿波踊りがプログラムとして入っていることが多いですね。運動会前の体育の授業で阿波踊りの練習が組み込まれている学校もあり、運動会に向けて練習しています」(田鍋さん)

「阿波尾鶏(あわおどり)」という地鶏がいる

運動会で阿波踊りを踊れる、しかも授業でも阿波踊りを練習できるなんて、なんだか楽しそうでうらやましいですね。こうして小学生のことから阿波踊りに親しむことで、大人になっても楽しんで踊りに参加する人が多いのでしょう。こうした文化があるのはとても素敵なことです。できることなら一度でいいから阿波踊りに参加してみたい……。地元の方だけでなく、県外からの観光客でも参加させてもらうことはできるのでしょうか?

「県外の方でも、参加して頂くことはできますよ。徳島市の“阿波おどり”(※)では、「にわか連」というものがあり、飛び入り参加できるんです。また、「阿波おどり会館」では、毎日阿波踊りを観覧でき、一緒に踊ることもできます」(田鍋さん)

連(れん)とは、踊り手のグループのことで、阿波踊りは連ごとに集団になって踊り歩きます。徳島県には有名連と呼ばれる連が多数あるようです。観光に行ったときはそうした有名連の踊りに注目して観るもよし、「にわか連」に飛び入り参加して踊るものよし、どちらにしても大いに楽しめそうです。これだけ全国的に有名な阿波踊りですが、徳島県ならではの豆知識を知っておけば、ちょっと自慢できるかもしれません!

「阿波踊りの連員(グループの一員)さんは、専属の踊り子さんではなくて、普段は昼間に仕事をしている人が多く、夕方から休日はほとんど毎日練習しています。また、足袋の消費量が多いこと、三味線の数が多いことも阿波踊りが有名な徳島県ならではですね」(田鍋さん)

さらに、徳島県には「阿波尾鶏(あわおどり)」という地鶏もいるのだとか! 田鍋さんによると、阿波踊りが有名な東京・高円寺では、JR高円寺駅の発車ベルが「阿波踊り」の音楽「よしこの」が使われているそうです。東京都内の高校生のみなさん、ご存じでしたか?

地域に足を運んで文化を深く理解してみよう

徳島の阿波おどりの様子

徳島の阿波おどりの様子

こうした地域社会や文化についてより詳しく知りたい人は、「文化人類学」を学んでみてください。文化人類学は、世界各地のさまざまな社会や地域で行われている生活を知り、実際にその地域に足を運んで調査して研究する学問です。「阿波踊りは、夏のイメージですが、現在は春、夏、秋とイベントを設け、迫力ある阿波おどりを体感いただける機会が増えています」(田鍋さん)ということなので、徳島を訪れる機会があった人は、ぜひ地域の方と一緒に阿波踊りを踊ってみてください。きっと歴史ある文化を深く理解することができるはずですよ。

【取材協力】財団法人 徳島県観光協会
※8月12日(金)~15日(月)に開催

この記事のテーマ
文学・歴史・地理」を解説

文学は、長い歴史のなかで変遷してきた人間の生活や社会、人々の考え方や感情の変化などを、文章表現をもとに考える学問です。文献を読み解いて比較検討し、過去から現在、さらには未来に至る人間のあり方や社会について研究します。地理学や歴史学は、今日の私たちの生活や文化、経済活動などについて、基盤となった地形や気候、史実やさまざまな事象、最新の研究結果や歴史的な遺構をもとに、その成り立ちから考える分野です。

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この記事で取り上げた
「歴史学」
はこんな学問です

歴史学とは、対象とする大陸・国・地域などにおいて、過去に起こった物事を取り上げ、当時それがどのような意味を持っていたのかを、残された物や建造物、文章などから研究する学問である。ただ、資料を正確に読み取るだけではなく、事実かどうかを疑い、踏み込んで検証する批判的視点も重要である。歴史学の基本的なラインナップには、日本史、東洋史、西洋史、考古学がある。また、政治制度・経済活動・芸術文化・信仰宗教などに特化した考察も行う。

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