助産師の仕事とやりがいって何?

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助産師の仕事とやりがいって何?

2016.04.22

提供元:マイナビ進学編集部

助産師の仕事とやりがいって何?

今回インタビューさせてもらったのは、助産師の佐藤さん(仮名)27歳。助産師を目指したきっかけやお仕事のたいへんさ、命が誕生する感動など、現場からのリアルな声をお伺いしました。
高校生のころは、英語科という助産師とは関係ない道を一度は進んでいたそうですが、そこから今に至るまでの経緯は一体どのようなものだったのでしょうか?

この記事をまとめると

  • 看護の道を選択した理由は、手に職がほしかったから
  • 命がけの出産を実習で目の当たりにし、命の偉大さを痛感。助産師を目指した
  • 助産師の仕事は体力勝負、人が好きでなければできない

はじめは手に職がほしいと思って進んだ看護の道

――高校の学科は、英語科という進路を選択されていたとのことですが、看護の大学に進むキッカケはなんだったのでしょうか?

はじめは英語を使う職業に就きたかったので英語が学べる高校に入りました。しかし、両親にそれで将来食べていけるのかと聞かれたときに、明確なビジョンが見えるわけでもなかったんですよね。それで、親も医療系の仕事に就いていましたし、姉も看護師だったので、自分の将来を見据えた上で手に職があったほうが強いなと思い、看護師の道に進もうと決めました。当時は、すごくその仕事がやりたいかといったら、そういうわけでもなかったのですが、興味は多少ありましたし、資格があったほうがいいなと思い進路を選択しました。


――大学では看護学科に進学されていますが、過去を振り返っていかがでしたか?

実習が本当につらかったですね(笑)。覚えることが多いのはもちろん、本当に精神的に鍛えられました。コミュニケーション能力が養われる感じです。患者さんとのコミュニケーションはもちろん、自分が投げかける一言によって患者さんに嫌われることもありますし、実習に行くたびに人との関わり方についてすごく考えました。


――実習はどのようなところに行くのですか?

看護学科の中でも領域はたくさんあるのですが、例えば老人ホームや精神病棟に行ったり、急性期といって、今の症状がすごく変化している病棟に行ったり、慢性期といって糖尿病で症状は変わらないけれど通院し続ける人などに分かれています。私は、全領域に実習に行った中でも、特に母性という領域に興味を持つようになりました。
実際にお産するところも実習中に見ることができたのですが、受け持った妊婦さんがガンだったんですよね。実は、産むまで分からなくて、産後に下血が続いていたので調べたら、大腸ガンの結構末期のほうで。
そのときに生まれる命と死ぬ命についてとても考えされられて、出産て素晴らしいことなんだなと感じることができました。「私は、もしかしたら死んでしまうかもしれないけど、この子を生むことができてすごく幸せです」というような話をその方がしてくれて、そういう女性にとって何度とない経験をお手伝いしたいなと思ったから助産師を目指しました。


――佐藤さんは大学卒業後、助産師の資格を取るために専門学校へ進学されていますが、看護学科では助産師の資格は取れないんですか?

4年生の国立大学に行けば、看護師免許と助産師免許と保健師免許が取れるところがあるのですが、私が通っていた大学は看護師と保健師の資格しか取れなくて……。(※現在では助産師か保健師の免許を選択する大学もあるとのこと)助産師を目指すと決めた大学3年の実習後、勉強し直して1年制の助産師の専門学校に入りました。そこが自分の人生のターニングポイントでしたね。それまでは、なんとなくなりたいな、と思う程度でしたが、そのときは「絶対に助産師になりたい!」と燃えてました。合格する枠が狭かったので猛勉強しなければならなかったのですが、本気の目標が見つかれば、人は頑張れるんだなと思いました(笑)。


――助産師の仕事は、実際にどのような内容なのでしょうか?

助産師といえど、働く場所によって仕事内容は変わってきます。病院や助産所、保健所といって、お産はとらず赤ちゃんの1カ月検診をやっている場所や妊婦健診だけする病院もあります。
私が働いているのは総合病院の産婦人科なので、お産はもちろん、妊婦さんの様子や、産後のお母さんのおっぱいの調子も見ます。
担当は日によって分かれていて、分娩係、生まれたばかりの赤ちゃんの様子を見るベビー係、産後のお母さんの様子も見ます。そういった仕事が助産師が働く産科の仕事ですね。
でも、総合病院って産科1つだけの単科だけではやっていけないんです。お産がすごく忙しい時期とそうではないときがあるので、忙しくないときは病床を埋めるために整形外科や循環器内科などの他科、自分の専門とするところではない科が入ってくるんです。
助産師の仕事は、看護師の知識がベースにないとできないので、そういったことも請け負います。だから赤ちゃんだけに関わるわけではないですし、すごく大変ですよ(笑)。
他の病院を見ても、産科を単科だけでやっている病院はそうないと思いますがNICUなどがある、大きい病院だと1つの科だけで成り立ちます。私が所属しているようなNICUがない小さい病院は、やはりそれだけだとベットが埋まらないと思います。
この春から転職をしてクリニックで働くのですが、そこは産科しかやっていません。


――クリニックは総合病院とどう違うんですか?

やはりリスクが少ないです。病院というのは、一次急、二次急、三次急に分かれています。三次急がいわゆるドラマに出てくる日赤病院のようなハイリスク妊婦を多く見ている病院です。二次急は、リスクはあるのですが、赤ちゃんがNICUに入らないレベルならうちで見られますという感じで、私が所属している総合病院もこの位置です。一次急がクリニックや助産所を指し、本当に何もリスクがありませんよというお母さんたちが出産に来るので、生まれた赤ちゃんもリスクがないことが前提です。

助産師は、人が好きじゃないとできない職業

――助産師を目指す高校生が、今のうちからしておいたほうがいいことはありますか?

勉強ですかね(笑)。勉強ができないとそれなりの看護大学に入れないので。


――助産師になるために、どこの大学に入るかということは大切ですか?

あまり関係ないのではないでしょうか? 実習は一人ではできないので、集まってくる人の環境は大切だと思いますし、意識の高さの違いこそあるかとは思いますが、資格さえ取ればあとは自分のモチベーション次第で変わってくるので。就職してどの大学をでていたかということはあまり大切ではなくて、やはり動けるかとか実践力になるかどうかが一番大切なので、資格がとれればどこでもいいと思います。


――助産師に向いている人はどんな人ですか?

人が好きじゃないとこの仕事はできないです。コミュニケーション力がマストですし、患者さやスタッフと話さない日はないので。どんなことでもめげないように鍛えられますよ(笑)。

あとは、アセスメント能力といって、その人がなぜその病気になってしまったのか、ライフスタイルや生きてきた過程を見て、どういう看護をするべきかを考えるので、やはり人が好きではないと難しいかもしれません。

家族が増える瞬間を感じられる瞬間は、本当にすてきです

――助産師になってみてたいへんだったことはありますか?

たいへんなことばかりです(笑)。神経がすり減ります。やはり命を扱いますし、お産は急変することも多く、大量出血で死が近くなってICUに行ってしまうお母さんもいます。生まれても胎盤が出なくて、フォローが必要な人もいますし。あとは、赤ちゃんが亡くなってしまうこともあるのですが、それでもお腹から出さなければなりませんので、そういった方のフォローも必要です。かたや、元気なお産の後にそういうことがあると気持ちの切り替えが必要になるんですよね。めったにないことなのですが、中期で赤ちゃんが亡くなってしまう方も年間に5人くらいはいるので。あとは、ドクターとの兼ね合いもあるので、本当に体力が必要な職業だと思います。


――それでも頑張れるのはなぜですか?

やっぱり、お産が好きなんですよね。生まれた赤ちゃんは、本当にかわいいですよ。命の誕生と、家族が増える瞬間を感じられることは、本当にすてきです。
そして、生まれてお母さんが自分の力で産んだなと思えるお産にしてあげたいということが、一番の根底にあります。「頑張ってよかったです」と言われると、一緒についてあげられてよかったなと思いますね。


――自分で産んだという感覚とは、どのようなものですか?

今のお母さんの中には、人任せといったら言い過ぎですが、「どうにかしてください」とういう人も多いんです。でも例えば「痛くて動けない」というところを、少しでも自分で動いてもらえるようにしたり、スクワットをしてもらうとお産が進みますよというように、“やってもらった”ではなく、“あのときこうしたからよかった”というような感覚をもってくれたほうが、産後の子育ても順調に行くことが多いので。その気持ちを引き出してあげられるように、共にお産を頑張ります。それがお母さんたちの満足につながるのかどうかといったら自分よがりなことかもしれませんが。とにかく赤ちゃんはすごくかわいいですよ! 
助産師をしていると、母の強さを感じますね。どんなに出血して貧血でも、子供のためにがんばる姿をみていると、母性ってすごくすてきなものだと思います。
赤ちゃんは、5日間しか病院にいませんが、一カ月検診で成長を「佐藤さんいますか?」と見せに来られたり、街中で話しかけてくれたりと覚えていてくれるのは、すごくうれしいことです。何にも代えがたい感動があるので、これからも続けていきたいです。


命を預かる仕事である以上、楽しいことばかりではありません。しかし、それ以上の感動、やりがいがあることを佐藤さんは語ってくれました。
赤ちゃんが好き、そんなきっかけでも構いません。まずはこの春、助産師という仕事に対して理解を深めてみてはいかがでしょうか?

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「助産師」
はこんな仕事です

助産師は、妊娠から出産後まで母子の身体と心のケアをする仕事。無事にお産を迎えるまで、妊婦のよき相談役となったり、出産後の育児指導、保健指導を行ったりする。なお、正常なお産であれば、助産師の単独で出産介助が可能。近年の少子化、核家族化により、出産や育児を迎える女性の不安や悩みを共有し、サポートしてくれる助産師の存在がますます重要になっている。また、自宅出産や水中出産など、妊婦が求める出産スタイルも多様化し、助産師の活躍が期待される。

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