コーラ味やショートケーキ味のポテチも!? ちょっと変わった味のお菓子やアイスが増えている?

最近、ちょっと変わった味のお菓子やアイスが増えているといいます。一体どんな味が存在するのでしょうか?
この記事をまとめると
- 「ガリガリ君」のコーンポタージュ味、クリームシチュー味、ナポリタン味が話題になった
- 湖池屋やカルビーは、スイーツ系のポテトチップスやスナックを次々と開発している
- ご当地土産でも、びっくりするようなフレーバーのお菓子が人気を集めている
ガリガリ君の変わり種の味が、アイス界の常識を覆す!?
スーパーやコンビニには、たくさんのお菓子やアイスが並んでいます。育ち盛りの高校生のみなさんにとって、しょっちゅう食べている、おなじみの商品がいろいろあることでしょう。
ですがその中に、まったくなじみのない、意外な味付けのお菓子を見つけることはありませんか? お菓子業界では、なぜか、“ちょっと変わった味”のお菓子が次々と売り出されているのです。
ちょっと変わった味と聞いて、まず思い浮かぶのは、赤城乳業の「ガリガリ君」を思い浮かべた人はけっこういるのではないでしょうか。代表的なソーダ味や、さわやかなグレープフルーツ味など、味の豊富さからも人気を集めているこのシリーズから、2012年9月に発売されたのが「ガリガリ君リッチ コーンポタージュ味」です。発売当初は、商品を開発した赤城乳業側も、それほど売れるとは思っていなかったらしいのですが、インターネットやテレビなどで話題になり、売り切れる店が続出した伝説の逸品です。味はもちろん、中につぶつぶのコーンが入っているなど、アイスのイメージを覆すような商品でした。
このコーンポタージュ味の成功に勢いづき、2013年には、ミルク風味のあまじょっぱいアイスとかき氷、フリーズドライのポテトが、見事にクリームシチューを再現した「クレアおばさんのシチュー味」を発売。さらに2014年には、「ナポリタン味」が登場しました。オレンジ色のナポリタン味のアイスとかき氷の中に、トマト味のゼリーが隠されていて、大きなインパクトを残しました。
そんな、“攻めるアイス”ガリガリ君は、最近では、塩味のきいた桜味のアイスとかき氷、餅ソース、粒あんが入った「ガリガリ君リッチ 桜もち」が人気を集めているようです。アイスの味としてはあまり考えつかない、ユニークな味が多く生まれています。
ポテトチップスなのに、スイーツ? フルーツ? ジュース?
スナック菓子の代表格であるポテトチップスでも、斬新なフレーバーが次々と出現しています。その筆頭が、カラムーチョやすっぱムーチョでおなじみの湖池屋から2015年に発売された、「ポテトチップス 苺のショートケーキ味」です。通常はしょっぱいはずのポテチと、洋風甘味の代名詞、苺のショートケーキが、まさかの夢のコラボです。原材料にはクリーム風味パウダーや苺果汁粉末などを使用。ポテチの表面にまぶしてあるこれらのパウダーと、甘い香りが相まって、驚くほどのショートケーキ味になっています。
湖池屋のポテトチップスには、これまでにも、「みかん味」「もも味」「バナナ味」が登場していました。油で揚げてあるポテチで、フレッシュなフルーツたちを再現するという、一見、無謀とも思える挑戦にも見えますが、これが意外や意外、味がしっかり再現できていると話題になりました。インターネットでは、「牛乳をかけて食べるとおいしい」とか、「3つの味を混ぜれば、“ミックスジュース味”になるのでは」といった、さまざまなアレンジのアイデアが生まれました。
世に次々と新しい味のお菓子を生み出してきた湖池屋の新作スナック菓子は、「くちどけポリンキー プリンあじ」です。ポリンキーはいわずと知れた、湖池屋の看板商品の一つ、サクサクとした歯ごたえが楽しい、コーン菓子です。こちらも塩系の味が定番ですが、まさかのプリン味。そして歯ごたえが身上のスナック菓子に、口どけを求めるあたり、さすが湖池屋ですね。今後も一風変わった味を、提供してくれるに違いありません。
湖池屋に負けじと、あのカルビーがゲーム会社のナムコとコラボして開発したのが、「ポテトチップス コーラ味」です。全国のナムコ直営のアミューズメント施設にある、クレーンゲームの景品として、2015年12月から展開されました。確かに、ポテチのお供にコーラを飲む人は多いですが、まさかミックスしてしまうとは……。食べた人の感想では、甘さの後に炭酸のような酸味が広がり、“ザ・コーラ”な味だそうです。
各地の名物を使った話題性抜群のお土産が続々と登場!
ご当地土産でも、珍しい味の商品が増えています。長崎県長崎市の中華街で手に入るのが、「ちゃんぽん風ドロップス」。ちゃ、ちゃんぽん!? と一瞬たじろぎますが、パッケージを飾る、おいしそうなちゃんぽんの写真が食欲をそそります。中に入ったドロップは、甘味、塩味、そして中華スープの風味が活かされた味わいになっています。
また北海道には「ジンギスカンキャラメル」があります。ジンギスカンは、羊肉を用いた焼肉料理ですが、まさか肉料理がキャラメルになるだなんて驚きですよね。話のネタとしてお土産に買って行く人も結構多いそうです。
今回ご紹介したのはさまざまな味のアイスやお菓子ですが、このような一風変わった味の商品が多く生まれるのは、私たち日本人の味覚や食への興味にも関係があるのかもしれません。食に関して総合的に学ぶことができる学問を、食物学といいます。日本人の食生活は豊かになり、日常的に、いろいろな味の食べ物を、楽しめるようになっています。食物学について学ぶことで、まだ見ぬ新しいメニューの開発や、味つけをあなたが見つることもできるかもしれませんよ。
この記事のテーマ
「栄養・食物」を解説
食べることから健康な生活にアプローチすることを目的としています。ただ生きるために食べるのではなく、より良く生きるために食べるという考え方です。栄養学は食物に含まれる栄養素について学び、生理学の知識を踏まえ、適切な栄養指導を行います。そのためには栄養学や病理学などの広範な知識も必要です。食物学では人によっては摂取しにくい食材を食べやすくしたり、よりおいしく食べるための調理方法の研究なども行います。
この記事で取り上げた
「食物学」
はこんな学問です
栄養や食品について専門知識を学び、科学的な視点から食の問題を解決するための学問。食品学、栄養学、調理学を総合的に用いて研究を行う。食品学の視点からは、成分や加工についての専門知識を学び、栄養学の視点からは食品が人の身体にもたらす影響について学ぶ。また、調理学からは加熱や冷凍など食品成分の変化や味について学び、総合的な専門性を身に付ける。生活との関連性が強いことから、家政学、生活科学を併せて学ぶことも多い。