体育会系の人は今のうちに知っておきたい! 日焼け対策ってどうすればいいの?

暖かい季節になってくると、気になるのが紫外線。特に、体育や部活のときは日焼けしないか心配になってしまうものですよね。
そこで気になるのが、正しい日焼け対策の方法。上手に日焼け対策を実践して、お肌を大切にしたいものです。今回は、スキンケアアドバイザーの横坂知美さんに日焼け止め選びのコツや使い方の注意、日焼け止め以外の対策などをお聞きしました。
この記事をまとめると
- 日焼け止め選びのコツ、使うときの注意点を紹介
- 部活や体育で使う日焼け止めは、“SPF”が高めのものがよい
- うっかり日焼けしてしまったときは、冷やして保湿するようにしよう
日焼けをしてしまうメカニズムって?
まずは、横坂さんに日焼けをしてしまうメカニズムについて教えてもらいました。
日焼けのもとになる紫外線には、「A波」と「B波」があり、どちらを浴びるかによって日焼けの仕方が変わるとのこと。それぞれの紫外線の特徴は以下の通りです。
・A波……肌の真皮(奥)にまで届く紫外線。日常の生活の中で浴びやすく、家の中でも窓から陽射しを浴びてしまうとA波が肌に当たり、少しずつ日焼けをしてしまいます。A波の紫外線は、しみ、そばかすを発生させ、ハリや弾力を奪い、10年後の老化の速度を早めます。「年齢の割に肌が老けている」人は、10代に日焼けをしてしまっていることが多いそうです。
・B波……真皮にまでは届かないものの、日焼けするスピードが速い紫外線。部活や体育のとき、短期間で日焼けしてしまうのはB波が原因だからです。肌が、一時的に激しいやけどをしている状態だと言い表せます。
日焼け止めの「SPF」「PA」って何?
日焼け止めの強さは、「SPF」と「PA」の数値で表されます。(例:SPF50、PA+++)「SPF」と「PA」の意味について聞いてみました。
・SPF……日焼け止めの効果が持続する時間。1SPFで20分、効果が持続します。(例えば、SPF25の日焼け止めであれば25×20=500で、500分間、効果が続くということです)
・PA……紫外線の「A波」をどれだけカットするかを表しています。
つまり、部活や体育で日焼け止めを使うときは、「SPF」の数値を重視するといいということになります。
日焼け止め選びのコツって?
では、SPFとPAは具体的にそれぞれどのような数値のものがおすすめなのでしょうか?
横坂さん「レジャーではなく、日常生活で毎日使っていただきたいのが『“SPF 10~30”』『“PA+”~“+++(+が1つ~3つ)”』のもの。部活やレジャーで使うといいのが『SPF50、PAはたくさん』のものです。SPFが高い日焼け止めは薬剤がいろいろ使われており、日常的に使うとお肌に負担がかかり、乾燥につながるので気をつけてくださいね」
同じSPFとPAが使われている日焼け止めでも、値段が大きく違うことがあります。高校生としては、できるだけ安い日焼け止めを買いたいものです。安い日焼け止めにデメリットはあるのでしょうか。
横坂さん「効き目には特に問題はないのですが、安価なものだと、つくる過程で添加物が入っていることがあるので、お肌に負担がかかることがあるかもしれません。汗に弱くて、白く流れてしまうこともあります。いい日焼け止めは、白浮き(顔から、日焼け止めが白く浮いてしまうこと)をせずに汗から守ってくれます」
たとえ、高価でいい日焼け止めを買っても使い方が悪ければ、効果は薄れてしまいます。日焼け止めの正しい使い方を教えてもらいました。
横坂さん「朝に塗って、それで終わりではなく、1日2〜3回は塗り直してください。朝はSPFが少ないものを使い、外に出るときは数値の高いものをぬり直すといった形で使い分けていただくのがベストだと思います。また、体用の日焼け止めを顔に使うのは避けていただきたいです。顔は体に比べて敏感なので、トラブルのもとになってしまいます」
日焼け止め以外に日焼け対策の方法はあるの?
日焼け止め以外にできる、日焼け対策の方法も教えてもらいました。
・UVカット機能のあるコンタクトレンズ・メガネ
目から入ってくる紫外線も日焼けのもとになるので、上記のグッズで対策しましょう。
・ビタミンC・Eが入った食べ物(フルーツや野菜)、サプリメント
ビタミンには、日焼けの原因となるメラニンの生成を抑える役割があります。あらかじめ、日焼けをしそうな日が分かっている場合は2~3日前から、ビタミン多めの食事を摂るといいでしょう。
うっかり日焼けしてしまったときは冷却&保湿が大事!
ついうっかり日焼けしてしまったときは、「冷却ジェル」を使って顔を冷やし、沈静化させることが大事です。また、乾燥しているので、保湿をしてあげる必要があります。ただ、高濃度すぎる美容液は、日焼けしたばかりのやけど状態の肌には、負担をかけるので避けたほうがいいとのことでした。
スキンケアや化粧品について、正しい選び方や使い方の知識を身に付け、人に教える仕事を「スキンケアリスト」といいます。みなさんもこの記事を読んで、日焼け止めについて新しく知ったことがありませんか? それを友だちに教えてあげたいな、と思った人はスキンケアリストに向いているかもしれません。スキンケアリストの仕事に興味が湧いた人は、ぜひスキンケアや化粧品について、知識を深めてみてくださいね。
【取材協力】
インナービューティーサロン La couleur 代表
日本スキンケア協会 認定講師
日本スキンケア協会 スキンケアアドバイザー
横坂知美さん
http://www.lacouleursalon.com/
一般社団法人 日本スキンケア協会
http://www.skincare.or.jp/
この記事のテーマ
「エステ・ネイル・リラクゼーション」を解説
ネイリストやエステティシャンといった美容のスペシャリスト、アロマテラピストなどリラクゼーションのスペシャリストとして活躍する仕事です。いずれも高いホスピタリティや接客能力が求められるだけでなく、自ら学び続け、新しい技術やトレンドを取り込む好奇心やセンスが必要となります。
この記事で取り上げた
「そのほかのエステ・ネイル・リラクゼーション系の職業」
はこんな仕事です
エステやリラクゼーションの中に、「腸セラピー」を行う「バウエルセラピスト」がある。腸の不調によって引き起こされる肌荒れや便秘を、腹部を優しくほぐすことで改善し、身体全体の不調にも働きかけると注目されている。ほかにも女性の関心が高いといえばダイエットだろう。健康的にダイエットができるよう、医学と栄養の観点からアドバイスをする「ダイエットコーディネーター」という仕事がある。食事メニューやサプリメント、運動法を指導し、管理栄養士の資格を取得している指導者も多く、注目されている。
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