家の種類や大きさは自由ではない!? 住んでる地域によって、建てられる建物が違う?

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家の種類や大きさは自由ではない!? 住んでる地域によって、建てられる建物が違う?

2016.04.07

提供元:マイナビ進学編集部

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家の種類や大きさは自由ではない!? 住んでる地域によって、建てられる建物が違う?

みなさんの中には、大人になったら、いつか自分の家を建ててみたいと考えている人はいると思います。しかし、実はどんな家でも自由に建てられるわけではないようです。一体どんな決まりがあるのでしょうか?

この記事をまとめると

  • 日本の土地は「住居用」「商業用」「工業用」の三つに分類されている
  • 太陽光を遮らない、建物同士の密接を防ぐなど、住居ための法律が多数ある
  • 家を建てるには、周囲の風景と調和したデザインを選ぶことも重要

マイホームが建てられる「住居用」地域とは?

大人になったら叶えてみたい夢の一つに、「マイホームを建てる」ことを考えている人もいるのではないでしょうか。いつか結婚して、家族ができたら、自分の思い通りの家を建ててみたいという人もきっといるでしょう。

しかし家を建てるには、その土地に見合った決まった条件のもとで建築しなくてはいけません。今回はマイホーム建築に関するルールをご説明していきたいと思います。

土地には都市計画法で定められた「用途地域」という、土地の使用用途を定めた区分が存在し、住居用、商業用、工業用の三つに大別できます。家を建てるにしても、まずどの場所に建てるか、どのくらいの規模の土地なら購入できるかが第一の問題となると思いますが、多くのケースでは「住居用」のエリアに家を建てることになるでしょう。

「住居用」は文字どおり閑静な住環境を守るための地域で、原則大型店舗や高層ビル、工場などを建てることはできないエリアです。さらに建築できる床面積が狭い順に、低層住居専用地域、中高層住居専用地域、住居地域、準住居地域に細分化され、床面積が広くなるにつれマンションやスーパー、遊戯施設など、建築が許可される建物の種類が増えます。

「商業用」は建てられる建物の業種・床面積に制限がないため、住居はもちろん、ショッピングモールからタワーマンションまで、あらゆる建物が建つ可能性があります。主に都心部のオフィス街、鉄道駅付近や幹線道路沿いなどがこれにあたります。

一方「工業用」は、工場など騒音や振動など環境面に影響を与えてしまう心配のある建物が建てられる地域です。「工業専用地域」でなければ住宅の建築は認められてはいますが、万が一事故が起きたときの災害が予想されるといったリスクもあります。

高さに広さ、日当たりなどの諸条件が盛りだくさん

家を建てる際に注意したいのが建物の高さです。例えば、自分の家から見て北側に隣接する家の日当たりを確保するために、「北側斜線制限」という規則が設けられています。住居用で最も規則が細かい低層住居専用地域の場合、北側に隣接する家との境界線上5mの高さからある一定の角度で斜線を引き、その斜線上に触れない規定の高さと形状で家を建てなくてはなりません。

また似たようなルールで、道路に一定以上の光が差し込み、空間を圧迫しないように「道路斜線制限」というものもあります。家が面する道路の反対側から一定の角度で斜線を引いて、この線に触れない規定の高さに収める必要があります。ビルやそこそこの高さのある一軒家で、最上階の屋根が不自然に傾いた、変わったデザインの家をよく目にしますが、これは北側斜線制限と道路斜線制限、2つの斜線制限を守るためにそのような形になっているのです。

同時に敷地内に建てられる建物の大きさに関わる制約もあります。それが「建ぺい率」と「容積率」です。建ぺい率とは「土地の面積に対する建物一階の面積の割合」のことで、地域によって異なるものの30~80%と定められています。容積率は土地の面積に対する各階面積の合計で、こちらにも同様に制限が設けられています。いずれにしろ住居用地域の場合、敷地内いっぱいに建物が建てられない、ということを頭の片隅に入れておきましょう。

最後に「接道義務」というものもあります。これは「建築物の敷地は、幅4m以上の建築基準法上による道路に2m以上接していなければいけない」ということを義務付けたものです。これは火災のときに緊急車両の通行を考慮したものですが、法律ができる以前の古い建物にはこの取り決めに対応できていないものもあります。接道条件を満たしていない、狭い場所にある住居は建て替えることができないのです。

派手な外観が原因で裁判になった例も……

「住宅を建てる」というだけでも、ここまででもかなりの制約があることが分かりました。物理的な制約は以上ご説明したとおりですが、建物の外観が原因で建設中止に追い込まれそうになった、ちょっと変わった例もあります。

漫画家の楳図かずおさんが2007年に自宅をリフォームした際、外壁を赤と白のストライプのド派手なものにしたため、近隣住民が「景観を損ねる」と苦情を入れ、このケースはリフォーム中止を求める裁判にまで発展しました。

しかし、東京地裁の判決では「景観利益を損なうものではない」と判断され、原告住民の請求が棄却されましたが、近隣に住む人たちに不快感を与えない、周囲の風景と調和した建物のあり方を考えさせる出来事になりました。

京都など古い寺院が多く残る街では、自治体の条例で、地区の景観が保護されています。コンビニや外食チェーン店の看板などは白や茶色を基調とした地味で落ち着いたカラーで統一されているのです。

一生に一度のマイホームなのだから自分のこだわりをすべてつぎ込みたい! そういった願いを叶えてくれる、個性的な注文住宅を手がけるハウスメーカーが増えていますが、あまり行き過ぎた自己主張はトラブルのもとになるため十分注意したいものです。

以上のように家を建てるにはいろいろとクリアしなければならない法律がたくさんあり、さらには法律とはまた違った、自主的に守らなければいけないポイントもあります。ハウスメーカーと打ち合わせをするときに、「建築学」の基礎知識を頭に入れておけば、話もスムーズに進み、理想のマイホームのプランも描きやすくなることでしょう。

この記事のテーマ
工学・建築」を解説

工業技術や建築技術の発達は、私たちの生活を画期的に快適で安全なものに変えてきました。先人たちの生み出した知恵に新しい技術をプラスすることで、その進歩はいまも日々、進んでいます。インフラの整備や災害に強い街作り、エネルギー効率の高い動力機械や高い知能を持ったロボットの開発など、工学や建築に求められるものはますます増えるでしょう。自然との共生も大きなテーマです。理系の中でもより実地的な分野だと言えます。

「工学・建築」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「建築学・意匠」
はこんな学問です

「建築学」は、建築について総合的に学ぶ学問。学ぶ領域は広く、住宅、ビル、超高層建築の生産、建築資材の研究開発、災害時の安全対策など現代建築の建築工学分野と、団地や道路の造成、都市計画などの都市工学に加え、歴史的な建築物、集落の保存や復元についても研究する。「意匠」は、建築物を美学的に捉えて芸術的意義を追究する学問。建築物や街並み、自然環境、構造や材料についても美学的に追究して評価する。

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