『ニーチェ先生』に近づけるかも!? “哲学”って、そもそも一体どんな考え方をするの?

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

『ニーチェ先生』に近づけるかも!? “哲学”って、そもそも一体どんな考え方をするの?

2016.04.14

提供元:マイナビ進学編集部

メイン
テーマ

『ニーチェ先生』に近づけるかも!? “哲学”って、そもそも一体どんな考え方をするの?

「他人が自分のことをどう思っているか気になる」「自分は他人より劣っているような気がする」……、思春期にありがちなこんな悩み。解決するには、「自分を見つめ直すこと」が役立つかもしれません。そして、その手助けにつながることもあるのが、「哲学」という考え方です。でも、哲学という言葉を聞いたことがあっても、一体どんな学問なのか、詳しく知らない人も多いと思います。

そこで今回は哲学を分かりやすく理解するために、『早稲田学習教室』の塾長・山田明紀(やまだ あきのり)先生にお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 受験において緊張してしまうのは、周囲を気にし過ぎて、本来の自分を見つめ直せていないから
  • 哲学の考え方を知れば、自分のものの見方を把握、検証、修正できる
  • 哲学を学び、自分自身への理解を深めよう

受験において緊張してしまうのはなぜ? 哲学的観点から考えてみよう

授業の様子

授業の様子

山田先生は、早稲田大学法学部を卒業された後、哲学修士となりました。主にルドルフ・シュタイナー(ドイツの哲学者)の研究をされており、シュタイナーの書いた『哲学の謎』という本の翻訳もなさっています。シュタイナーは、漫画やドラマで話題の『ニーチェ先生』で有名な哲学者、ニーチェと関わりが強い人物。ニーチェの死の間際を見舞い、3週間に渡って蔵書の整理をし、『ニーチェ』という著書も残しています。

それでは、まずはあなたにとって身近なテーマから哲学の考え方を学んでみましょう。高校受験を経験した人の中には、「本番前に、ガチガチになってしまった」ということがよく聞かれます。なぜ受験において緊張してしまうのでしょうか? 山田先生は、哲学の観点からこう説明します。

山田先生「毎年、塾長として受験生を見させていただいていますが、中には、受験を前にしていろいろな思いに苛まれて、目の前のことにも手をつけられなくなり、極端な場合には出願さえままならなくなる子が散見されます。その思いは、例えば『落ちたらどうしよう』『あの子より下だったらどうしよう』などさまざまだと察されますが、とても苦しそうです」

「仏教の『般若経』や『中観哲学』では、「空」ということが言われます。「空」は無ではなく、サンスクリット語のシューニヤ、つまり『ゼロ』のことです。中観哲学が言わんとしているのは、この『「空」=からっぽほど満ち満ちるものはない』ということです」

「しかしその場合、気をつけなければいけないのは、『「空」にこだわってもいけない』ということです。もちろん『「空」にこだわらないようにしよう』とこだわってもいけません。そうなると、無限の連鎖に陥ります。いっさい造作せず、本来の自分であることが大事なのです。たしかに簡単ではないかもしれません。でも、簡単でないからこそ学びがあるのではないでしょうか。受験もそのための機会ととらえて、方向を違えず歩んでいきましょう」


周囲を気にし過ぎると、自分が優位に立つために他人をバカにしはじめたり、やらなければいけないことに取り組めなくなったり、大事なときに力が発揮できないことにつながります。だからこそ、「空」であるべきであり、本来の自分を見つめ直さなければならないのです。これは受験だけでなく、生きること全てに適用できる考え方です。

哲学の考え方や魅力って?

上記のように、人生において悩んだときに、ヒントを得ることができるのが哲学という学問だといいます。もっと、詳しく哲学の考え方について知りたくはありませんか? 山田先生に、シュタイナーの思想を中心とした哲学の考え方や魅力について語っていただきました。


山田先生「哲学は『驚き』からはじまります。シュタイナーは『あ』からはじまるともいいました。何に対する驚きかというと、人間に対する驚嘆です。デルフォイ(古代ギリシアの都市国家)のアポロン神殿に、『汝自身を知れ』という言葉が刻まれていますが、哲学は『汝自身を知れ』という課題において表現される、人間の心の欲求を満たす特別な形式なのです」

「また、哲学は思考の技法です。例えば、『靴をつくる』『ピアノを弾く』といった行為に対して、技術の習得を必要とすることを否定する人は少ない。にも関わらず、思考の技法を学ぼうとしないのは奇妙といえます。しかしながら、実際に哲学に触れようとすると、多様な世界観が相互に矛盾して成立していることに、戸惑いを禁じ得ません」

「シュタイナーは、この世界には12の世界観と、7つの気分があり、12×7通りの世界観が存在すると説きました。一般の人は、無意識的にいずれかの世界観に立っています。高校生であってもそうです。そのため、哲学の考え方を知れば、客観的に自分のものの見方を把握し、検証し、修正することができますし、危機に陥っても自分を立て直せるのです」

もっと自分自身に目を向けてみよう

一見、難しそうに見える哲学。しかし、実は「自分」を見つめ直し、前向きに生きていくための考え方を学ぶことができる有益な学問なのです。あなたは、小さなころから他人と比べられたり、競争させられるような場所に身を置いたりした結果、自分に目を向ける機会が少なくなっていませんか? 何かをやったことの結果において、自分が納得したかどうかでなく、親、先生、友人といった他人の目ばかり気にしていないでしょうか? 一体、自分とはどんな考え方をしがちな人物なのか、考え方の偏りはどうすればなくせるのか……。毎日生活する上で、このような疑問は多くありますが、哲学を学ぶことによって、よりはっきりとした考え方や自分の意志を見つけることにつながるのかもしれません。

哲学に興味を持ったという人は、まずは図書館や図書室にある哲学書を手にとってみることで、哲学の奥深い世界を知るきっかけになるはずですよ。


【取材協力】早稲田学習教室
http://members.jcom.home.ne.jp/anthroposo/index.htm

この記事のテーマ
文学・歴史・地理」を解説

文学は、長い歴史のなかで変遷してきた人間の生活や社会、人々の考え方や感情の変化などを、文章表現をもとに考える学問です。文献を読み解いて比較検討し、過去から現在、さらには未来に至る人間のあり方や社会について研究します。地理学や歴史学は、今日の私たちの生活や文化、経済活動などについて、基盤となった地形や気候、史実やさまざまな事象、最新の研究結果や歴史的な遺構をもとに、その成り立ちから考える分野です。

「文学・歴史・地理」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「哲学」
はこんな学問です

哲学は、古代ギリシア時代には学問全般を指していたが、近代に入って学問が専門分化していくなかで、あらゆる学問の基礎となる学問、世界や人生の根本となっている原理を探究する学問として位置付けられるようになった。また、哲学という学問には、もう一つの領域がある。それはヒンドゥー教・仏教の思想から生まれたインド哲学、儒教・道教などの思想から成り立つ中国哲学のように、アジアの世界観や人生観・自然観から育まれた東洋哲学である。

「哲学」について詳しく見る