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株式会社Wasei代表の鳥井弘文さんに聞く 今後Webで求められる編集者像

2016.03.31

提供元:マイナビ進学編集部

株式会社Wasei代表の鳥井弘文さんに聞く 今後Webで求められる編集者像

ブログ「隠居系男子」、これからの暮らしを考えるWebメディア「灯台もと暮らし」を運営している株式会社Wasei代表・鳥井弘文さん。今回のインタビューでは、大学を卒業して今に至るまでの経験やメディアとの関わり方、今後のメディアの価値についてお話を伺ってきました。

この記事をまとめると

  • メディア運営に携わるきっかけになったのは、アプリの広報でブログを始めたことだった
  • 今後求められる編集者像は、“コンテンツの届け方”が上手な人
  • メディアに携わる仕事がしたければ、1日でも早く情報発信しておくこと

ブログ開始は友人と一緒にスマホアプリをリリースしたことがきっかけだった

―ー現在いくつかのメディアを運営され、Webメディア界隈で脚光を浴びていますが、ブログ「隠居系男子」を始めたきっかけをお聞かせください。

鳥井:もともとは友人とアプリ開発をしていたことがきっかけでした。ただアプリ事業自体がすでに後発だったので、なかなか認知されなかったんですよね。
そのとき、「広報としてブログをやってみよう」ということになって、そこで始めたのが「隠居系男子」だったんです。


――最初は広報機関としてのブログだったんですね。

鳥井:そうですね。今でいう“オウンドメディア”ですよね。そこには、アプリの情報だけでなく、自分たちがどんな人間なのかという話も書いたりしていました。


――ブログを初めて認知されるまで、どのくらいの期間を要しましたか?

鳥井:うーん、どうですかね……(笑)。本腰入れて書き始めてから、半年くらいで佐々木俊尚さんがTwitterで毎朝ツイートしているキュレーションで取り上げていただきました。それから徐々にTwitter上で話題になる記事を書けるようになってきて、はてなブックマークのホットエントリーなどにも入るようになりました。


――結果的に、アプリの広報はうまくいったんですか?

鳥井:ブログが読まれるようになった一方で、アプリ開発のほうは難航していました。AppStoreの審査が厳しくて、原因も分からないままリジェクトされることも多かったんですよね(笑)。次第に、アプリ開発を一緒にやってきた仲間とも就職やら進学やらで解散しちゃいまして……。
ただそのときに、ブログの広告収益で一人分くらいは生活できる稼ぎがあったんですよね。

――ではその広告収益がきっかけとなり、「Webメディア」に携わるようになったんですか?

鳥井:そうですね。そのときに、青木優(現・株式会社MATCHA代表取締役)と出会い、一緒に訪日外国人向けWebマガジン「MATCHA」を立ち上げました。

これからの編集者は、 “コンテンツの届け方”を重視する時代に

――鳥井さんにとって「優秀な編集者」とは、どういった人材だと思いますか?

鳥井:難しいですね(笑)。逆に、「編集者」ってどういった人材だと思いますか?


――そうですね……(笑)。漠然と、「ディレクター」に近いポジションだと思っているんですけど、いかがでしょうか?

鳥井:確かに、“一記事ずつのディレクターが編集者”みたいなイメージですよね。多分、そうだと思うんですよ。ただWebメディアだと、編集者に求められるスキルが幅広くなってきているので、一概に「編集者とは……」といった定義付けをするのは難しいですよね。


――「編集者に求められるスキル」というと?

鳥井:もちろん記事の中身とか、企画の部分も大事だとは思いますけど、これからは「誰にどうやって届けるのか」ということが、最も重要視されるのではないかと思っていまして。
Webメディアの場合は、紙の媒体と違って、読者に届けるまでの流通部分をすべて自分たちで担わなくてはいけない。そこを、編集者がちゃんと考えて、どうやって受け手の元へ届けるのかっていうことが、これからは重要になってくるんじゃないかと思います。コンテンツによって、どのプラットホームで出すのか。無料なのか、有料なのか。はたまたどういった値付けをするのか。そういった細かな部分での、“コンテンツの届け方”に対しても、上手にソリューションを提供できる人が、今後求められる編集者像なのではないかと思っています。


――そう考えると、「ディレクター」とも言い切れない職種でもありますね。

鳥井:そうなんですよ。これは高城剛さんもおっしゃっていたのですが、最近僕は「デジタル秘書」みたいな呼び方で呼ぶときがあります。
例えば一人のクリエイターがいるとして、「何をつくれば受け手の欲求を満たせるのか」ということを考えなければなりません。そこで、必要なコンテンツを提案してあげて、受け取ったものを編集する。さらに、その成果物を世に出して、次の企画に回すための利益が得られるのか? ということにもちゃんとフォーカスできる人が、これから求められる編集者像ではないかなと思います。


――若い世代の人たちが、そこまでの意識を持つためには、何をしておけばいいのでしょうか。

鳥井:コンテンツを届ける人たちの市場を見据えておく、「この人がつくるコンテンツはある程度信頼がおけるから、日々チェックしておこう」という関係性を、いかに築いておけるかということではないでしょうか。

ユーザーとの信頼関係を築いておくことの重要性

――今後求められる編集者像と、現在の若い世代は、今後どういった関わり方をしていくべきだと思いますか?

鳥井:今の高校生世代は、いわゆる“デジタルネイティブ世代”だと思います。働いている大人たちよりも、インターネットを上手に使っていると思うんですよね。日常的にSNSを使いこなしていて、「どういったコンテンツがウケるのか」っていうことを実体験を通じて知っている人多いはずです。
以前ブログにも書いたのですが、「若いうちに貯めておくのはお金じゃなくて信頼」だと思います。その意図は、インターネットを使って一定層と信頼関係を築こうってことなんですけど、若いうちから情報を発信することで、“情報に対する信頼”を蓄積していくことができると思うんです。今後、お金だけで手に入られるものというのは、単純な物質だけになっていくと思っています。
だから、高校生のうちから個人がメディアになることを意識しておけば、「共感」や「信頼」を担保にして人を集めることも容易になると思うんですよね。それは将来的にどんな道に進もうと、これからの時代には必ず若い人の武器になるはずです。


――早いうちから個人メディアを運用しておけばいいということでしょうか?

鳥井:そうですね。情報に対する信頼は、蓄積でしかないと思うので。どれだけ情報を伝えることが上手な人でも、個人の信頼はたった数日では築きようがないんです。なので、いかに長い期間、人を欺かず、受け手との信頼関係を築いていけるかが勝負だと思います。

――ありがとうございました。


“メディア“と聞くと、なんだかハードルが高そうで「何をするべきか」考えて込んでしまい、足が止まってしまいがちです。ですが、「若いうちに貯めておくのはお金じゃなくて信頼」の言葉のとおり、自分にしかない価値を「信頼」のもとに築こうとする姿勢を始めてみてはいかがでしょうか。


【プロフィール】
株式会社Wasei代表 鳥井弘文
北海道・函館市生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒。新しい時代の生き方やライフスタイルを提案するブログ「隠居系男子」(http://inkyodanshi21.com/)を運営中。2014年9月に起業し株式会社Waseiを設立。主要事業として、これからの暮らしを考えるウェブメディア「灯台もと暮らし」(http://motokurashi.com/)を運営開始。

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

「マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「編集者」
はこんな仕事です

雑誌や書籍、漫画、パンフレットなどの内容を企画し、スタッフを采配してつくり上げる仕事。予算やスタッフ構成、発行日などの計画を立て、作家がいる場合は交渉やストーリー展開の相談も編集者の仕事の一つ。制作が始まったら各スタッフへ仕事を依頼し、集まった原稿や画像などを整理してデザイナーと一緒に紙面の構成を行う。進行管理と印刷所とのやり取りも編集者の領域で、やるべきことは非常に多い。担当した企画への反響があればやりがいは大きい。最近ではWebサイトの編集者も増えている。

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