鳥取の1票は北海道の5票分!? これって不平等じゃないの?

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鳥取の1票は北海道の5票分!? これって不平等じゃないの?

2015.06.10

提供元:マイナビ進学編集部

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鳥取の1票は北海道の5票分!? これって不平等じゃないの?

この記事をまとめると

  • 選挙区あたりの有権者数が地域によって違うため、「1票の格差」という問題が生まれている
  • 選挙制度にはメリット・デメリットがあり、1票の格差を解決するための調整が難しい
  • しかし現在、さまざまな取り組みによって少しずつ格差解消の動きが出ている

同じ1票でも価値に差が出る「1票の格差」問題

みなさんは政治には興味がありますか? 「全然興味ない!」という人もいれば「ニュースで政治の動向を毎日チェックしている」なんて人もいるかもしれませんね。

政治に私たちの声を代弁する国民の代表者は選挙で選ばれます。しかし、現在の選挙制度には問題があると指摘されることがあります。住んでいる地域の有権者(選挙権を持っている人)の数によって、票の重みに差が出てしまう「1票の格差」という問題もその一つです。

例えば、2013年7月の参議院選挙では、有権者数が最も多い北海道で約114万9000人、最も少ない鳥取県で約24万1000人となり、その差は約4.77倍にもなりました。単純に考えると、鳥取の1票は北海道の5票近くの価値がある、ということになってしまい、これでは「本当に国民の声が正しく反映されているのか?」という疑問が出てくるのも当然です。

こうした1票の格差は「違憲状態にあたる」という判断も最高裁判所から出ているものの、なかなか解決されていません。その理由はなぜでしょうか?

解決するには利害を超えた議論を重ねる必要がある

1票の格差がある状態は、国民一人ひとりの声が正しく反映されず、憲法で保障されている平等も守られていないことを意味します。もちろんこの問題を解決するために、さまざまな意見が出ています。例えば「人口のバラつき」が1票の格差の理由ならば、「都道府県や市町村の境界線を無視し、人口のバランスだけを考えて選挙区を作ろう」という案があります。一方で、「地方の声を反映させるために各地域の一体性を尊重した選挙を行うべきだ」という意見もあります。

また、大幅に選挙制度を改正しようとしても、各政党が自分の党に有利になるように変えようと働きかけ、議論が前に進まないという事情もあります。選挙制度にはそれぞれメリット・デメリットがあり、そこに政治家の利害関係も絡むので、問題が複雑になっているのです。

しかし、2015年7月に解決に向けた取り組みに大きな進展がありました。参議院選挙の1票の格差を是正するために、島根県と鳥取県、高知県と徳島県で合区を行うなどして、選挙区の定数を「10増10減」する法案が成立したのです。これにより、1票の格差は是正に向けて一歩を踏み出しましたが、一方で合区のあった県では、国会で県を代表する議員が一人もいないという問題も発生するため、今後もさらなる議論を続ける必要があります。

政治に興味を持つことは自分たちのため

増税や憲法改正問題など、政治は私たちの生活を大きく左右します。なので、私たちの代表者を選ぶ選挙はとても大事なイベントです。政治にあまり興味がないという人も、他人事と思わずに「自分たちのために政治家を選ぶ」という意識を持つことが大事です。そう考えてはじめて、いつか自分が選挙権を持ったときに、自分の1票の価値が低いことの不平等も理解できるはずです。

一方、大学で政治学について勉強したい人や、将来政治家になりたいと考えている人は、こうした選挙に関する今後の取り組みに注目しておくとよいでしょう。今はいろいろな問題があって前に進まなくても、いずれは解決しなくてはならない問題です。この国の政治を変えていくのは、あなたかもしれないのですから。

※記事内容は2015年7月時点のものとなります。

この記事のテーマ
法律・政治」を解説

国家は通常、多数の国民によって構成されています。それぞれ考え方が異なる国民をひとつの国家としてまとめようと考えれば、法律によって義務や権利を定め、政治(行政)によってそれらをきちんと運用していくことが必要になります。歴史上、多くの国家がこうしたことを目指し、あるものは成功してあるものは失敗してきました。どのようなときにあっても、道しるべとなるべき法曹家や政治家や評論家などの専門職は不可欠です。

「法律・政治」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「政治学」
はこんな学問です

社会制度の基礎となる枠組みを決めるのが政治であり、政治理論、政治思想史、政治史、公共政策、国際政治などについて総合的に研究するのが政治学である。具体的には、国内の少子高齢化と介護福祉の問題などの目の前の問題から、世界の平和を危うくする海外の紛争と難民の問題まで、政治学的なアプローチによる幅広い研究がなされている。また、より公正な政治を実現するために、国によって異なる国家を統治する仕組みや制度についての比較研究も行う。

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