【連載】デザイナーって何をするの? グラフィックデザイナー編
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通学途中などに電車の広告や看板などを見て、「これはどんな職業の人たちがつくっているんだろう」とか考えたことはありませんか? 「これもデザイナーなんだ!」という職業に着目し、具体的に紹介していく連載。今回は“グラフィックデザイナー編”です。
この記事をまとめると
- グラフィックデザイナーとは、デザインを通して情報を伝える表現手段に優れた人のことをいう
- 主な仕事は、クライアントが求めるテーマやコンセプトをデザインで表現すること
- いわゆるクリエティブ業なので、美的センスを磨いていきたい人にはオススメ
「グラフィックデザイナー」って何?
グラフィックデザインとは、デザインを通して情報を伝える表現手段のことをいいます。新聞、雑誌、電車内広告(POP)、パンフレットに看板……それらのデザインを総括して“グラフィックデザイン”と呼んでいます。
そして、これらに必要なデザインを企画・制作を行う人のことを“グラフィックデザイナー”と言います。グラフィックデザイナーが描くデザインは、いかに「企業が伝えたいテーマやコンセプトを見た人に伝えることができるか」がポイントなので、芸術センスと商業的表現センスのどちらも兼ね備えておく必要があります。
また、デザインだけではなく、制作物にのせるコピーライティングや写真素材などのイメージを明確にできる“コミュニケーション能力”も必要とされています。
グラフィックデザイナーの主な仕事内容
クライアント(取引先)から依頼を受けた後は、デザインのテーマやコンセプトのすり合わせを行います。依頼内容を忠実に再現するため、細部の素材にもこだわらなければなりません。そのため、イラストが必要であればイラストレーターを、写真が必要であればカメラマンを起用します。よりよい成果物を納品するために「誰が必要か」「何が必要か」を汲み取り、適材適所で制作を進めるのもデザイナーに求められる重要なスキルなのです。
グラフィックデザインは流行を取り入れる傾向が強いため、トレンドに敏感で情報収集が得意な人がグラフィックデザイナーに向いているようです。
仕事をする上で必要な資格はありませんが、全体の構図や写真・文字のデザイン、配置や配色などのさまざまな知識が必要とされるため、総合的な美的センスが求められるでしょう。
グラフィックデザイナーの平均年収
さて、気になる年収ですが、一般的には300万円~430万円が目安となっているようです。大手広告代理店の場合は30代で1000万円以上ということもあるようですが、初年度では300万円を切ることもあるそうです。
大手になれば収入アップを見込める反面、独特のセンスやクライアントと二足歩行を歩めるコミュニケーション能力が必要とされています。
会社員としてしっかりとしたキャリアを築いたグラフィックデザイナーは独立の道を開くことも可能なので、将来の選択肢は無数にありますね。
「感性や美的センスをいかした仕事がしたい!」という方は将来の選択肢として考えてみるのも良いかもしれません。
【参考】
「CarrierGarden(キャリアガーデン)」より
http://careergarden.jp/graphicdesigner/yarigai/
この記事のテーマ
「デザイン・芸術・写真」を解説
デザインは、本や雑誌、広告など印刷物のデザイン、雑貨、玩具、パッケージなどの商品デザイン、伝統工芸や日用品などの装飾デザインといった分野があり、学校では専門知識や道具、機器を使いこなす技術を学びます。アートや写真を仕事にする場合、学校で基礎的な知識や技術を身につけ、学外での実践を通して経験やセンスを磨きます。
この記事で取り上げた
「グラフィックデザイナー」
はこんな仕事です
文字や写真などをレイアウトし、デザインする仕事。制作物はチラシやダイレクトメール、ポスター、パッケージ、店頭を飾るPOPなどさまざま。ある程度、デザイナーによって専門分野が分かれることもある。依頼主から注文を受け、媒体のコンセプトや用途を確認し、デザインソフトを使って制作。編集者やライター、カメラマン、イラストレーターなどと連携してデザインを完成させる。修正作業や印刷所への入稿も仕事の一つとなる。
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