企業内におけるWebデザイナーの仕事とは
メイン
テーマ

2010年の就職氷河期を乗り越え、まずはアルバイトとして現在の会社に採用されたN.Tさん。Webデザイナーとして成長するまでの道のりを伺いました。
この記事をまとめると
- Web制作会社でアルバイトとして働き始めたときのエピソード
- Webデザイナーに必要な知識と今主流のソフトについて
- Webデザイナーという仕事の苦労と喜びについて
下積みから始まったWebデザイナーアルバイト時代
――今の就職先が決まったのはいつですか?
N.T:卒業間近の3月くらいですね。本当にギリギリだったんですけど、そのときはアルバイト採用だったんですよ。
――アルバイト時代は主にどんな仕事をしていましたか?
N.T:そのときはやっぱりデザイナーとして簡単なお願いをされることが多くて。サイズの違うバナーを何種類も作ったりとか、すでにベテランのデザイナーさんが作っているページの一部分だけ修正したりとか、そういうことばかりしてましたね。
――正社員として採用されたのはいつごろですか?
N.T:2010年にまずアルバイトで採用されて、2011年に契約社員になって、2012年に正社員になりました。私のほうから「正社員にしてください」ってお願いしなかったからというのもあると思うんですけど、結構社員になるまで間が空いていますね。
最近のWebデザイナー事情について
――Webデザインをやるにあたって必要な知識ってなんですか?
N.T:必要になるソフトはアドビシステムズのPhotoshopやIllustratorですね。でも最近は別の新しいツールのほうが向いているよね、という動きもあります。例えば、アプリ制作だとIllustratorやPhotoshopはあまり向いてなくて、Sketchというツールが注目を集めていたりします。
――SketchとIllustratorやPhotoshopの大きな違いはなんですか?
N.T:iPhoneやAndroidのアプリデザインでよく使われるアプリケーションのパーツが最初からデザイン要素として入っているんです。なので、事前に必要となるパーツを作る手間が省けて、すぐに自分の作業画面に持ってこれるんです。最近だとやっぱりアプリのデザインを担当することが多くて、そういう機能が絶対必要なんです。作業時間も短縮できるし。
デザイナーとしての喜びと苦労
――現在は正社員として、主にどんな業務を担当していますか?
N.T:大きい企業のサイトのデザインを任されることはあります。でも基本的なところは、営業さんやディレクターさんが「こうしたサイトを作ります。こういう設計にします」と決めて、私のところに指示が下りてくる、という形なんです。だから私はそれに従ってデザインするくらいですね。企画の根底から関わってるわけではないです。
――例えば、営業さんやディレクターさんとのやりとりがうまくいかなかったりすることもありますか?
N.T:そういうこともあると思います。まあでも、私は結局末端でサイトを作っているだけなので「関係ないですけど」みたいな、どこ吹く風感もあります(笑)。まだまだ、そういった場面に関われる段階までは行けていません。
――Webデザインの仕事をやってて良かったと思うときはありますか?
N.T:「Web Designing」っていうWebデザインの雑誌があるんですけど、そこに自分が関わった仕事がたまーに載ることがあって、それはすごくうれしいですね。でも滅多にないです(笑)。
苦労しつつもWebデザイナーとして着実にキャリアを重ねているN.Tさんですが、転職に悩んだ時期もあったそうです。次回は転職に迷った時期と将来の目標について伺います。
[プロフィール]
N.Tさん
2010年に都内美術大学を卒業後、Web制作会社にデザイナーとして勤務。
プライベートでもデザインフェスへの参加、アマチュアミュージシャンの衣装・HP制作など幅広く活動中。
現在の目標はアパレル企業のHPデザインを手がけること。
この記事のテーマ
「コンピュータ・Web・ゲーム」を解説
デジタル情報をつなぐシステム構築をはじめ、webやゲーム、アニメーション、映画など、メディアやコンテンツを創り出します。コンピュータの設計・開発などを学ぶ情報処理系と、アニメ・ゲームなどの制作を学ぶコンテンツ系があります。また、ビジネスの現場で広く使われているアプリケーションを使いこなすスキルを身につける授業もあります。
この記事で取り上げた
「Webデザイナー」
はこんな仕事です
Webサイトをデザインする仕事。Webディレクターの指示に基づき、顧客の要望に沿ったWebサイトに仕上げていく。Photoshop®やIllustrator®などを使い、写真やイラスト、文字をレイアウトし、企業や商品の魅力を的確に伝える。見た目の美しさだけでなく使いやすさを兼ねたデザインが求められる。Webサイトの企画や設計を任されることもあるので、センスだけでなく発想力が必要な場合もあるだろう。経験を積んだ後、Webディレクターへとキャリアを重ねていくケースがあり、フリーランスで活躍する人も多い。
-
PICK UP! 「Webデザイナー」について学べる学校
-
コンピュータ・Web・ゲームについて学べる学校

