美大卒イラストレーターに聞いた “美大で学んだこと”

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美大卒イラストレーターに聞いた “美大で学んだこと”

2016.03.23

提供元:マイナビ進学編集部

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美大卒イラストレーターに聞いた “美大で学んだこと”

都内の美術大学を卒業後、フリーのイラストレーターとして活躍されているM.Hさん。美大生時代の受験の苦労や講義の内容など、そして「そもそも美大進学は選択肢として欠かせないものなのか」といった疑問について伺いました。

この記事をまとめると

  • 美術大学の入学試験には実技がある
  • 講義選びが将来の鍵となる
  • 美大では周囲から様々な刺激を受ける

美大進学後に行う「選択」

――もともと美術系の職に就きたかったんですか?

M.H:うーん、そういえばそうですね(笑)。


――では学生時代はずっと美術部に?

M.H:そうですね。高校2年生のときに通っていた塾を辞めて、アトリエに入りました。その流れでいつしか美大を目指すことに(笑)。無事入学することができ、在学中はグラフィックデザインを専攻しました。


――美大の受験には何が必要なんですか?

M.H:私の場合はデッサンと、色彩構成という絵の具を使う試験を受けました。


――一般教養は必須ですか?

M.H:一般だと英・国で、センターだと数科目の中から選べます。


――Hさんが通っていた美大では、1年生の頃から専門の科に分かれるんですか?

M.H:そうですね。美大では「油絵」か「デザイン」を選ばなきゃいけないんですけど、私は別にデザインがやりたいわけではなかったんです(笑)。選択をするときは大体みんな「まあ食いっぱぐれなさそうだからデザインにしとくか」って感じで選んでます。もちろんそうでない人もいますけど、私はなんとなくデザインを選びました。イラストの勉強はデザインの中に含まれていたので、そこがちょっとした転機になっています。

進学に求めたのは「真剣に学ぶ環境」

――美大で勉強する中で、特に気をつけた点などはありますか?

M.H:「ちゃんと真剣に学べる講義を取る」ということですかね。私はグラフィックデザイン科に在籍していたので、アニメーションやイラストの講義を選び、自分の興味がある分野の勉強に没頭できる環境を作りました。「興味外の分野に触れる機会がなくなるのはもったいない!」と思うかもしれませんが、そこは友達から情報を共有してもらい、常にいろいろな分野の情報を得ようと努力しました。


――グラフィックデザイン科ではどんなことを勉強するんですか?

M.H:造形力や描写力を高める勉強をしました。あと、コンピュータを使った表現技法についても学びましたね。それ以外は、歌川広重(安藤広重)やロートレックなど、いろんな画家や絵師の絵を研究しながら新しい作品を作ったりしました。


――在学中、楽しかったことやつらかったことはなんですか?

M.H:うーん……ベタだけど芸術祭は楽しかったですね。自分のブースでオリジナルの雑貨を販売したりしました。あと、先生も立派な方が多かったのでとても勉強になりました、先生方の話はみんな面白かったです。
つらかったことは特にないですね、入学までの受験が一番つらかったので、あのときのことを思えば別につらいことなんてないです(笑)。でも、在学中何もしなさ過ぎてもったいなかったっていうのはあります。美大とはいえ、他の大学と同様に学生の間は時間があります。なので、もっと自分のやりたいことに対して力を注いでおけばよかったと思います。

イラストレーターになるために“美大進学”は必須か

――「イラストレーターになりたい」という夢は進学前から決めていたものですか?

M.H:イラストレーターになりたいという思いは在学中に固まっていました。でも、「イラストレーターになるにはデザインの勉強が必要だ」と思ったので、最初からイラストレーターになるのはよくないなと思いました。なので、なるべく厳しめの会社に入って「デザインの仕事をやれるようになってからイラストの仕事をやろう」と決めていました。在学中のデザインスキルはスキルと呼べるものではありませんでしたので……。


――イラストレーターをやるにあたって、美大進学は必須なのでしょうか?

M.H:美大にいかなくても絵は描けますが、行くことによって美術系での自分のポジションが分かるので、「仕事にしたい」という思いが強い方は経験しておくとべき環境だと思います。あと、周りにちょこちょこ“天才”がいたりするので、そういう人たちの才能や作品を間近で見られるのはとても刺激になりましたね。イラストレーターになる上で“絶対に必須”ではないと思いますが、入学して得た知識や経験は今でも生きています。



もちろんイラストやデザインの勉強は美大でなくてもできます。しかし、あらゆる才能や資料に触れること、講師というその道の達人にダイレクトに教わることは、M.Hさんにとって得難い体験になったようです。


[プロフィール]
M.Hさん
2010年に都内美術大学を卒業後、Web制作会社でデザイナーとして勤務。
2013年にイラストレーターとして独立し、現在はフリーランスで広告マンガの制作やイラスト、ステーショナリーグッズ、LINEスタンプ販売等幅広く活動している。
「今後の目標は、素材やイラスト、グッズなどのオリジナル分野での収入を、下請けや委託の仕事より上回ること」

この記事のテーマ
芸術・表現・音楽」を解説

絵画や造形、声楽や楽器演奏、演劇や芝居、マンガやアニメーションなど、さまざまな芸術分野で、表現者としての感性や技術を磨きます。近年では、活躍の場を広く海外に求め、高い評価を受けている人たちも多くいるようです。作品の制作や演習などの実技はもちろんのこと、それを裏打ちするために専門分野の歴史や理論の授業も行われます。そのため、アーティストとして作品を発表する以外に、指導者や研究者としての道もあります。

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この記事で取り上げた
「美術」
はこんな学問です

芸術の創作者または評論者としての知識と技能を学ぶ。領域としては、平面、立体といった区分けに加えて、現在ではデジタルメディアも含まれる平面では油彩画、水彩画、日本画、立体では彫刻、彫塑が主なジャンルとして挙げられるが、伝統的な手法によらず、素材を混合した作品や、観客参加型のパフォーマンスを作品とする場合もあり、表現は広範囲に及ぶ。学校では技能だけでなく、画材の専門知識、美術史も学び、理論と実践の両面で専門性を高める。

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