多摩動物公園の飼育員さんに聞く! お仕事のやりがいと楽しさ

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多摩動物公園の飼育員さんに聞く! お仕事のやりがいと楽しさ

2016.03.23

提供元:マイナビ進学編集部

多摩動物公園の飼育員さんに聞く! お仕事のやりがいと楽しさ

さまざまな動物たちを飼育管理する動物園のお仕事。
言葉の通じない動物たちをどのように飼育しているのでしょう。
今回は多摩動物公園のライオン・チーター・サーバルの肉食動物の飼育管理を担当している佐々木さんにインタビューしてきました。

この記事をまとめると

  • 就職のきっかけと普段の仕事内容について
  • 仕事のやりがいや楽しさ、気をつけていることについて
  • 動物が好きな高校生へ向けたメッセージ

ライオンやチーター、サーバルといった肉食動物の飼育は安全対策が万全

――普段のお仕事について教えてください。

佐々木さん(以下:敬称略):私が担当しているのはライオン、チーター、サーバルという肉食の動物の飼育です。こういった動物の飼育はチームで行われており、私たち肉食動物チームは4人1チームで編成されています。


――今聞いた名前だと、有名な肉食動物の名前ばかりでしたが、危険などはあるのでしょうか?

佐々木:もちろん、動物なので人間の予想を超えた行動はおおいにあり得ます。
しかし、安全面においては万全の対策がとられていますので、よほどのことがない限り危険はありません。
基本的に飼育チームが編成されていると話しましたが、チーム内では2人1組での班行動が義務付けられ、餌を与えたり、飼育小屋の掃除などは必ず2人以上で行います。

ライオンを屋外へ放す作業に関しては、必ず3人以上のスタッフが立ち会いのもと、安全面に考慮して作業が行われます。
ただ、多摩動物園にいるライオンたちは野生ではなく、動物園生まれが大半なので、幼少のころから人間に慣れているので、危険性は低いといわれています。


――1日の作業内容は固定されているのでしょうか?

佐々木:ほぼ固定されています。
午前中は餌を与える作業と、飼育小屋の掃除です。
チーム内でもその日の動物の担当が班分けされており、例えばA班ならその日はライオンのみ管理。B班はチーターとサーバルに分かれるので、担当の動物以外の管理は基本的に行わない形になります。
ライオンを屋外に放つときと戻すとき以外は、班ごとで担当の動物の管理になります。
午後からは餌の在庫量の確認や動物の観察、報告会など事務的な仕事が多いですね。
動物園が17時閉園なので、16時に宿舎に動物を戻して、17時には終業となります。


――夜行性の動物も多いかと思いますが、夜間の管理などはどのようにされるのですか?

佐々木:以前なら夜間飼育といって、交代制で飼育スタッフが管理していたのですが、現在は警備システムが導入されているので、非常事態にならない限りスタッフが夜間に管理をすることはありません。

毎日が新たな発見! 飼育員としての仕事のやりがい

――今のお仕事に就いたきっかけを教えてください。

佐々木:やはり小さいころから動物が好きだったことと、両親と一緒によく動物園に来ていたことが大きいですね。
動物園で働きたいと意識するようになったのは高校生のころです。ただ、動物園の募集というのは非常に狭き門で、常に募集がされているというわけではありません。
私も高校卒業後、動物学の専門学校に進学したのですが、動物園の募集試験で不合格になってしまい動物病院で働きました。
その後、偶然が重なって動物園に就職することができました。


――必要な資格はあったりするのですか?

佐々木:動物園に限っていえば特別必要な資格はありません。
ただ、動物園自体が非常に広い面積で運営しているため、園内の移動に自動車やバイクが不可欠になります。なので、持っておくと便利なのは運転免許ですね。

あとは海外の動物園からの視察や交流会もあるので、英語のスキルは必要です。
また動物が病気になったときなどは海外の動物医学書なども必要になるので、話すだけでなく読み書きができる能力があると緊急時の対策にもなります。


――お仕事で気をつけていることはありますか?

佐々木:動物とは会話ができないですし、動物たちも群れで生活しているので、自分が弱っている姿を隠したがる傾向にあるんです。
なので、とにかくささいなことでも観察することを大切にしています。

また、仮に異変に気付いてもその原因はこちらの憶測の範囲がほとんどなので、他のスタッフと意見をすり合わせ、多方面からの仮説や可能性について調査するという視点は必要不可欠です。
とにかく仮説の段階では正解が分からないものなので、決めつけないで物事を進めるように気をつけています。

もともと動物たちの故郷、アフリカや南米には冬や四季がないため、日本特有の季節の変わり目の時期には細心の注意を払っています。
宿舎の気温設定を変えたり、お客さまには申し訳ないのですが、展示の時間でも室内に入れる環境を用意したりと動物たちにとってストレスを与えないようにしています。


――お仕事のやりがい、楽しいと感じるのはどのようなときですか?

佐々木:毎日やりがいは感じています。
相手が動物である以上、常に思い通りにいかないことや自分たちの想像を超える事態は日常茶飯事で、本当に毎日が驚きと発見の連続です。

もちろん、予想外なことに苦労はつきものですが、辞めたいと思ったことはありませんし、周囲の環境にも恵まれていると感じています。
多摩動物園ではライオンを群れで飼育しているので、群れならではの生態系は見ごたえがありますし、他の動物園では見られない行動も多くあります。
スタッフが見ていても飽きることはありませんし、本当に多くの発見に立ち会えるので魅力的な仕事だと感じています。

動物園で働きたい方へのメッセージ

――動物の仕事につきたい高校生へ向けてメッセージをお願いします。

佐々木:まず、この仕事において理想と現実は大きく違うことをあらかじめ伝えておきます。
動物たちの行動は常に変化しますし、思い通りにいくことなんてあり得ません。
それを前提とした行動が大切です。
なので、行動力はもちろんですが、臨機応変に対応できる力も必要です。

また、先ほどもお話ししましたが、動物園で働くには狭き門を通過しなければなりません。私も最初は失敗し、遠回りをして運よく今の仕事に就いています。
チャンスはいつどこで巡ってくるかも分かりません。諦めない心とチャンスをものにする勝負強さ、心の強さがあればきっと大丈夫です!
一緒に働ける日を楽しみにしています。


毎日が驚きと発見の連続とお話ししていた佐々木さん。
動物園で働くには狭き門を通過しなければなりませんが、諦めなければ必ずチャンスが巡ってきます。動物好きな方はぜひ目指してみてはいかがでしょうか?


取材協力
多摩動物公園
東京都日野市程久保7-1-1
https://www.tokyo-zoo.net/zoo/tama/

佐々木悠太さん
飼育展示課 北園飼育展示係
ライオン・チーター・サーバル担当

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「動物園の飼育係」
はこんな仕事です

動物園で動物を飼育する仕事。一人で数種類の動物を担当し、餌やり、健康状態のチェック、園舎の掃除などが基本的な業務となる。日々の動物の様子を観察・記録し、わずかな体調変化も見逃さないことが求められる。さらに、ユニークな展示方法で人気を集めるなど、動物の生態に即した環境を整えつつ、多くの来園者に動物の魅力を楽しんでもらえる企画を考えることも重要な仕事となっている。また、動物園で飼育する希少動物の繁殖に取り組むことも大切な役割である。

「動物園の飼育係」について詳しく見る