あの有名な名作がタダで読めるって知ってた?

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あの有名な名作がタダで読めるって知ってた?

2015.09.02

提供元:マイナビ進学編集部

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あの有名な名作がタダで読めるって知ってた?

この記事をまとめると

  • 文学の著作権の保護期間は、作者が死去して50年後まで
  • 「青空文庫」では、著作権の保護期間をすぎた文学を読むことができる
  • 著作権の保護期間が70年に延びる動きがある

誰でもタダで読むことのできる「青空文庫」って?

みなさんは読書は好きですか? 学校の昼休みや放課後などに図書室に行って、いつも本を借りて読んでいるという人も多いかもしれません。学校の図書室や街の図書館なら、お金をかけずにたくさんの作品を読むことができるので、すでにいろいろな作品を読み進めている人もいることでしょう。

そんな読書好きの人や、これから読書をはじめたいと考えている人におすすめなのが、「青空文庫」です。青空文庫とは、パソコンやスマホから誰でも無料で読むことができる電子図書館のこと。教科書でおなじみの夏目漱石や太宰治、芥川龍之介など、日本人作家の過去の作品が主に提供されており、それらすべてを無料で読むことができてしまう便利なサービスです。

図書室や図書館以外で本を読むためには、ほとんどの場合、お金を払う必要がありますが、青空文庫はなぜ無料でデータを提供できるのでしょうか? その秘密には文学作品にまつわる「著作権」が関係しています。今回はその仕組みをご紹介します。

死後50年たったら作家の権利がなくなる!?

まず著作権とは、言語や音楽、絵画、映画などさまざまな表現形式によって、自らの思想や感情を創作的に表現した「著作物」に与えられる財産的な権利のこと。この著作権は、「特許権」や「商標権」に並ぶ「知的財産権」の一つとして位置づけられています。文学作品をはじめとした多くの著作物は、作者の努力や苦労、発想、経験などを基にして生まれたものです。その内容を誰かが簡単にまねしたり、悪さをしてもうけたりするのを防ぐため、ひいては作者と作品の権利を守るために、この著作権はあります。

しかし、日本の著作権にまつわる法律では、文学作品の保護される期間は死後50年までと決められているため、作者が亡くなってから50年が過ぎると権利がなくなります。それまでは本にしたり、貸し出すためには著作権使用量としてお金がかかりますが、著作権がなくなった作品については、出版社も自由に扱うことができるようになり、青空文庫のように個人でもその作品内容を公開できるようになるのです。

例えば、名作『星の王子さま』。フランス人のテグジュペリ作の小説ですが、読んだことがない人でも、きっと表紙は見た事があるでしょう。この作品は出版社・岩波書店から長く出版されていましたが、2005年に日本における著作権が切れ、その後、さまざまな出版社から数えきれないほどの『星の王子さま』が出版されたほどでした。

このような著作権がなくなった文学作品を広めるプロジェクトは世界中にあります。支えるのはその国々のボランティアたち。1冊1冊の文字を手作業で入力し、インターネット上のテキストに起こしていく作業を行っています。

保護期間が70年に延びる動きもあり

無料で読める青空文庫にはたくさんのメリットがあります。タブレットなどで文字を拡大しながら読むこともできるので、今後、お年寄りの読書にも役立つかもしれません。そして学生には何より無料で名作を読めるというメリットがあります。図書館で本を借りて、返しに行くという必要もないので、家で気軽に読書を楽しめます。

一方で、今、著作権の保護期間を50年から70年に延ばそうとする動きがあります。これはアメリカやフランスなどと同じ期間にあたります。家族である子孫に対して、著作権使用量が長く支払われていくべきなのでは、それとも世界中の人に気軽に活用されるべきなのでは……著作権を巡ってさまざまな意見があります。

日々たくさんの著作物に触れる私たちにとって、著作権の動向は今後も見逃せませんが、そういった権利や法律については「法学」という学問で学ぶことができます。法学を知ることで、著作物や著作者、それを利用する者、楽しむ者、それぞれにとってベストな答えが見つかるかもしれません。

青空文庫をきっかけに著作権に興味を持った人は、これから法学について知識を深めてみてはいかがでしょうか。

この記事のテーマ
法律・政治」を解説

国家は通常、多数の国民によって構成されています。それぞれ考え方が異なる国民をひとつの国家としてまとめようと考えれば、法律によって義務や権利を定め、政治(行政)によってそれらをきちんと運用していくことが必要になります。歴史上、多くの国家がこうしたことを目指し、あるものは成功してあるものは失敗してきました。どのようなときにあっても、道しるべとなるべき法曹家や政治家や評論家などの専門職は不可欠です。

「法律・政治」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「法学」
はこんな学問です

法学の研究領域は広い。憲法、民法、刑法に刑事・民事の両訴訟法と商法(大部分は会社法に移行)を合わせて六法と呼ぶが、これらは重要な法律のごく一部にすぎない。法学では、限りなく追加されていく法律を覚えるのではなく、それらの法律が生み出される原理と法律を活用して社会問題を解決するための思考法を学ぶ。また、法律は時代や社会制度とも密接に関係しており、社会問題についての最新情報も常にアップデートしておく必要がある。

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