チーム作りをとおして知る“自分” 専修大学附属高等学校の学びをリポート:後編

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チーム作りをとおして知る“自分” 専修大学附属高等学校の学びをリポート:後編

2016.03.09

提供元:マイナビ進学編集部

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チーム作りをとおして知る“自分” 専修大学附属高等学校の学びをリポート:後編

東京都杉並区にある専修大学附属高等学校で2011年から開講されている選択授業「チーム作り講座」。この講座ではチーム作りに必要なスキルやマインドを培うことを目的に、「場を創り、場に価値を」のコンセプトで大学生や地域の方々など普段の高校生活では知り合うことのできない異世代と交流しています。今回は全国でも例のないこのユニークな学びを見学しに行ってきました! その後編をお届けします。

この記事をまとめると

  • 「チーム作り」をテーマに毎週さまざまなことに挑戦する「チーム作り講座」
  • 大学生たちがBarのマスターと常連客に扮し、高校生たちと「迷い」と「決断」について語り合う
  • ワークショップをとおして自分と向き合うきっかけになる

9人の大学生がマスターとなり、高校生のお悩み相談役に

大学生たちがBarのマスターと常連客に扮し、高校生たちと語り合います

大学生たちがBarのマスターと常連客に扮し、高校生たちと語り合います

「チーム作り」をテーマに毎週さまざまなことに挑戦する「チーム作り講座」。進路のミカタ編集部が見学に伺った日には、同校の卒業生を含んだ大学生が設計したワークショップが開催されていました。

2部構成で開かれた今回のワークショップ。第1部では、高校生と大学生が、人生における「迷い」に改めて向き合い、自分が過去にしてきた「決断」について考えました。そして第2部では、人生の先輩である大学生たちがBarのマスターと常連客に扮し、そこに集った高校生たちとより深く「迷い」と「決断」について語り合います。

Barで語り合う生徒さんたち

Barで語り合う生徒さんたち

それぞれのBarにはユニークな店名が付けられ、マスターが自分の体験をとおして高校生に伝えたいテーマが設定されています。会場には以下のような魅力的なBarがずらり。みなさんならどのBarに入りたいですか?

1.Bar夢追い人…附属校から入った大学を卒業後、他大学に進学を決めたマスターの決断について
2.Bar CLEAN…選択とは捨てること。選択の中で捨ててきたものについて
3.Bar puzzle…迷いに迷ったからこそどんな道も納得。何かをはじめたいけれど怖い人の背中をちょっと押すような、勇気を与えるお店
4.Bar MOVE…自分の選んだ道で何ができるか、どう動くかを一緒に考える
5.Bar JIOU…公務員志望から民間企業に就職する道を選んだマスターの決断について

魅力的なBarがたくさん

魅力的なBarがたくさん

6.Bar sympathy…15歳で親元を離れ、18歳で上京したマスターが新たな一歩を踏み出す勇気を与える
7.Bar こひつじ…自分のやりたいことについて気軽に話し合うBAR
8.Bar 一家言…高校選びに失敗、大学受験に失敗。そんな失敗続きのマスターが学んだことについて
9.Bar Calm…高校時代は部活三昧だったマスターが、大学に入ってから見えてきたものとは?

Barは立場を超えて深く語り合う場に

立場を超えて、深く語り合う場に

立場を超えて、深く語り合う場に

明かりを落とされ、小さなライトだけが灯された空間は、まるで本物のBARのよう。ジュースで乾杯! ムーディな雰囲気は深く語り合うのに最適。高校生と大学生双方に本音で話しやすい空気が生まれました。

また、このBarの企画では、大学生がただ高校生の話を聞くだけでなく、まず大学生の側から自分たちのことを話すことが実践されたのが特徴的でした。

たとえば、同講座の運営メンバーの一人である森下真穂さんは、進路に迷った末に来年度から東京を離れて島根に行く決断をしました。その迷いをあえてさらけだし、プライベートな話題も自ら積極的に話しました。

そのほかにもメイクアーティストを志して来年度から専門学校にも通う決断をした話や、自身の就職活動時の経験からやりたいことが見つからないときにはどうしたらいいか、といった話が大学生の口から語られました。

こうした働きかけがあったからこそ、高校生たちが自分たちの迷いに関する悩みについて話しやすい場が生まれたともいえます。「将来の進路で悩んでいる」「大学受験を控えて部活を辞めるべきか悩んでいる」こうした悩みは多くの高校生が抱えているものです。しかし、それを本音でぶつけられる機会はなかなかないのではないでしょうか。自分の迷いを素直に話せたことで、決断のヒントを得られたという高校生も少なくなかったようです。

ワークショップが自分と向き合うきっかけに

ワークショップが自分と向き合うきっかけに

ワークショップ終了後、BARのマスター、常連客役を担当した大学生からは「こんなに話してくれるとは思わなかった」「自分の話をするのはちょっと不安だったけれど、自分のことを話したから高校生と深く話すことができたと思う」といったコメントがでました。

また、高校生からは「夢を抱いているからといって、その選択肢だけではないのでいろいろな経験をしてみたい」「一歩踏み出すことで、今は無理だと思うことも叶うかもしれないと思った」など、このワークショップをとおして自分と向き合うことができたという声が多く聞かれました。

高校生と大学生の “共育”が実践された貴重な場に

ワークショップに参加した生徒さん

ワークショップに参加した生徒さん

今回のワークショップの意義について、同講座の運営メンバーでもある大学生の天満さんは次のようにコメントしています。「高校生には、今から少しずつ新しいことに挑戦して、いろいろな人と出会い、自分自身を発見しながら選択肢を増やしてほしい。そして、自分にはさまざまな可能性があることを知りながら、自分の可能性と向き合い、迷い、そして選択を続けてほしい」。そこには卒業を目前に控えた大学4年生だから気付いた想いと、挑戦することが未来をつくるというメッセージが込められているようでした。

「大学生も高校生と関わる中でいろいろな気付きを得ていました。互いに“教え、教えられる”の互恵的な関係が作られていたようです」とは、今回のワークショップを見守ってきた先生の言葉。

また、チーム作り講座を受け持つ同校の教論・杉山比呂之先生からは「こうした取り組みを当たり前にするのが私たちの理想。 “チーム作り講座”という名前は付いていますが、高校生にはまず自分のことを知ってもらい、そして自らの意志で行動できるようになってほしい。そうした意味で今回のワークショップはとても有意義だったと思います」と賞賛が送られました。

まさに「教育」ならぬ、「共育」が実践された場となった今回のワークショップ。普段の授業の枠組みの中では学ぶことのできない、社会で活きる力を身につける講座は、参加する高校生の新たな可能性を広げ、人間的な成長にもつながるはず。進路のミカタ編集部は、こうした取り組みが日本各地に広がっていくことに期待しています。

自分自身の可能性を広げる、チーム作り講座

自分自身の可能性を広げる、チーム作り講座

< 編集後記 >
今回の授業のハイライトの一つでもあったBarのコンテンツ。マスター、常連客役になった大学生は、普段他人にはあまり話せないような、自分の迷い、悩んだ経験を高校生に伝えていました。自分自身が経験して話した言葉だからこそ、同じような悩みを持つ高校生に想いが伝わったのではないかと思います。また当日残念ながら体調不良で参加できなくなってしまった同校の卒業生でもある大学生の森田さんから、高校生へメッセージが届いているので紹介します。

「過去の選択は、今につながります。人のために動く、支えることが楽しいと気付いたのは、最初は自分に向いているか分からないと感じた、柔道部のマネージャーを経験したことがきっかけです。だからこそ、私は高校生の皆さんに、いろいろなことに挑戦して、迷い、選択をして自分自身の可能性を広げてほしいと思います」

皆さんが将来高校を卒業して進学したときにも、ぜひ今回運営側で参加した大学生のように、自分の言葉で話せる経験を積みましょう。進路のミカタ編集部は「進学のその先」も応援します。