映像が飛び出すだけじゃない! 香りや水も出る映画館がスゴい!

この記事をまとめると
- 3Dを超える、「4DX」という劇場上映システムが世界中の映画館で導入されはじめている
- 4DXは、映画の内容に合わせて椅子が動いたり、香りがしたりする
- 映像を見て楽しむだけでなく、体感できるのが4DXの魅力
体感型劇場上映システム「4DX」が話題!
映画において、映像が飛び出して見える「3D」が採用されてから、映画館で見る映画がよりリアルに感じられるようになりました。音響設備もどんどん充実していて、アクション映画や冒険映画ではより臨場感を感じられます。
ところで、最近映画館の設備が遊園地のアトラクション並みにさらに進化しているのを知っていますか? 「4DX」と呼ばれているもので、映画の内容に合わせて座席や劇場内にさまざまな演出が加わる体感型の最新劇場上映システムなんです。
この4DXを導入している映画館で映画を見ると、どんな面白いことが体感できるのでしょうか?
雨が降る! 雪も降る? 4DXで映画がよりリアルに!
4DXシステムのテーマは、「3D映画の先を行く」。上映されている映画のシーンに合わせて、雨や雪が降ったり、爆発シーンに合わせて煙が出たり、アクションシーンで椅子が振動したりと、さまざまな仕掛けがなされているんです。
たとえば、世界的に大ヒットした『タイタニック』が4DXで上映されたときには、ケイト・ウィンスレット演じるローズが登場するシーンでは、ラベンダーの香りが映画館を包みます。さらには、タイタニック号が沈没するシーンではシートから水が噴射され、海の香りが立ちこめてきます。まるでタイタニック号に乗っているかのような臨場感を体感できたと、上映直後に話題になりました。
また、『アイアンマン3』のようなアクション映画や、『ホビット 決戦のゆくえ』のような冒険映画では、アクションシーンで座席が縦、横に揺れたり、バイブレーションで体に刺激を与えます。銃弾が飛ぶシーンでは顔に向かって空気が噴射されるので、銃弾が顔をかすめたような感覚を味わうこともできます。4DXは、自分が映画の中に入ってしまったような感覚を楽しめる画期的なシステムなんですね。
映像は見て楽しむだけでなく、体感する時代に
この4DXシアターを開発したのは、韓国の「CJ 4D PLEX」という会社です。開発後からすぐに話題となり、4DX専用劇場は世界中に増え続けています。日本でも2013年4月に名古屋の中川コロナワールドに初上陸したのをきっかけに、コロナワールドや109シネマズチェーンが展開する劇場で続々と導入されています。
これからは、映画は映像を見て楽しむだけではなく、「体感できる」ものに変わっていくかもしれません。映像と他のシステムを組み合わせることでできることはまだまだありそうです。
4DXをはじめとした映画制作だけでなく、映像の基礎理論や評論について興味がある人は、映像について学べる大学や専門学校に進んでみることで、自身の興味関心を深めることができるはずです。新しい映画鑑賞の楽しみ方を提供してくれる4DXのように、未来の映像のあり方について考えてみてはいかがでしょうか。
この記事のテーマ
「芸術・表現・音楽」を解説
最近では、国内外を問わず活躍し、高い評価を受けているクリエイターが多くいます。絵画や造形、声楽や楽器演奏、演劇や芝居、マンガやアニメーションなど、さまざまな芸術分野で多くの人を感動・共感させる感性や技術を磨きます。また、それを裏打ちする理論や歴史を学び、指導者や研究者としてのスキルも高めます。
この記事で取り上げた
「映像」
はこんな学問です
映像制作に必要な知識と技術を身に付ける学問。映像は、監督、カメラマン、脚本家、音声、美術など複数の技術と知識を合わせて完成するもので、自分がどの役割を担当したいかを考えながら学ぶ必要があるだろう。また、映像のジャンルによって使われる技術も異なる。具体的には、映画、テレビ、プロモーション、TVCM、報道、アニメーションなどが挙げられ、学校では各ジャンルを網羅して概要を学ぶケースが多い。
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