北海道のヒグマってどうして大きいの?

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

北海道のヒグマってどうして大きいの?

2015.08.17

提供元:マイナビ進学編集部

北海道のヒグマってどうして大きいの?

この記事をまとめると

  • ヒグマとツキノワグマの大きさが違うのには理由がある
  • 生物学には、「寒い地域に住む生物ほど体が大きい」という法則がある
  • 生物の生態を研究することで、新しい法則を発見することができるかも

ヒグマとツキノワグマ、大きさが全然違うのはどうして?

日本では北海道にだけ生息しているヒグマ。人里に出没して騒ぎになっているニュースを見たことがあるかもしれません。世界的に見ても、寒い地域を中心に多く生息しているヒグマですが、大きいものだと体長3m、体重500kgに達するものもいます。北海道でも以前、520kgにも及ぶ大型のヒグマが捕獲されたこともあるそうです。

ところで、日本にはヒグマ以外にも、本州を中心にツキノワグマが生息しています。しかし、その大きさは最大でも150kg程度と、ヒグマと比べるとかなり小型。同じクマ科の生物なのに、どうしてここまで大きさに違いがあるのでしょうか?

「寒い地域に住む生物ほど体が大きい」という生物学の法則がある

その理由を説明する一つの法則があります。それが1847年にドイツの生物学者クリスティアン・ベルクマンが発表した「ベルクマンの法則」。簡単に説明すると、「同じ種類の生物でも、寒い地域にすんでいるほうが体が大きい」という法則です。この法則が適用されるのは、ほ乳類や鳥類など体温を一定に保つことができる「恒温動物」に限ります。どうして寒い地域に住むほうが体が大きくなるのでしょうか?

恒温動物は、体温を調節するために体の表面から熱を放出して体温を下げます。しかし、寒い地域では、できるだけ体温が下がるのを防がなければいけないので、熱の放出を抑えなければいけません。

一般的に、体重あたりの体の表面積は、体が大きいほうが狭く、小さいほうが広くなるといわれています。体の表面積が狭い方が、熱を放出する働きをより抑えることができるので、「寒い地域で生きるには体の大きいほうが適している」ということになるのです。

日本に住む動物だとクマ以外にも、シカがこの法則に当てはまるといわれています。沖縄県の島に住むケラマジカは成長したオスでも体重が30kg程度。一方で北海道に住むエゾシカは大きなもので140kgもの重さになるそうです。

生物への疑問が、新しい法則の発見につながるかも

ベルクマンの法則と似たものに「アレンの法則」というものもあります。これは「寒い地域に生息する生物のほうが、耳や尾、足、首などの部位が短くなる」というものです。アフリカなどに生息するフェネックというキツネは耳が大きく、北極地域に生息するホッキョクギツネは耳が小さいという例があります。環境とそこに住む生物の外見は、密接につながっているのかもしれませんね。

生物の体の仕組みには、まだまだ解明されていない不思議がたくさん存在します。「どうして生き物の体にはこんな不思議な特徴があるんだろう?」という疑問を持っている人は、「生物学」を学んで、その謎を調べてみるのもいいでしょう。

生物学の視点からさまざまな生物の生態について研究することで、ベルクマンの法則のように、みなさんも自分の名前がついた新しい法則を発見することができるかもしれませんよ。

この記事のテーマ
農学・水産学・生物」を解説

私たちはほかの生物から栄養をもらって生活をしています。しかも、採集や狩猟だけではなく、食物を生産するという手段を得て、今日のように繁栄しました。人口増加や環境悪化などに対応し、将来的に安定した食料の確保を維持するためには、農業、林業、水産業などの生産技術の向上が必要です。さらに突き詰めて考えれば、動植物や微生物などの多様な生物に対する研究も重要です。自然との共生が大きなテーマになる学問です。

「農学・水産学・生物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「生物学」
はこんな学問です

マクロな地球の生態系からミクロな細胞の世界まで、さまざまなレベルで起きている生命現象を実験・観察することによって研究する学問である。人間を含めた動物・植物・微生物など、あらゆる生命体が研究対象となる。主な研究分野としては、タンパク質を中心にした生体内の高分子の機能をその構造から研究する「構造生物学」、生態系の構成要素である生物と環境の関わりを研究する「環境生態学」などがある。

「生物学」について詳しく見る