ゆで卵が1つ330円? 物価から見る江戸時代のなるほど経済!

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ゆで卵が1つ330円? 物価から見る江戸時代のなるほど経済!

2015.06.09

提供元:マイナビ進学編集部

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ゆで卵が1つ330円? 物価から見る江戸時代のなるほど経済!

この記事をまとめると

  • 江戸時代はゆで卵が330円など、ものの値段が今とだいぶ違う
  • 新刊本はかなり高く、塾の受講料は安め。豆腐もかなり高かった
  • 値段には費用や需要と供給のバランスが関わっており、それが経済を作る

ものの値段はどうやって決まる?

宝石は高価なもので、ゆで卵は安く買えるもの。当たり前のようですが、江戸時代では違っていました。ものの値段はどのようにして決まるのか。大好きな宝石が高くて憤慨しているハナエに、近所の博士がタイムマシンを使って江戸の経済を案内してくれるようです。

今とはかなり違う、江戸時代のものの値段

ハナエ「あー、もうイヤ! どうして宝石って、こんなに値段が高いんだろう? だいたい誰が宝石に値段をつけてるのよ。値段がもっと安かったら、すぐにでも買うのに!」

博士「おやおや、ハナエちゃん。どうやら怒っているようだね。かわいい顔がもったいない。なに? 宝石の値段に不満を持っているって? そもそも値段ってどうやって決まるのかって? そうかそうか、それはいい気づきだ。では、私の作ったタイムマシン『ネオアレキサンダー3号』で、ちょっくら江戸時代に行ってみよう。江戸時代におけるいろいろなものの価格を見てみると、値段の意味が少しずつ分かってくるはずだ。さあ出発だ」

ハナエ「なんとも強引な進め方ね。でもそういうの好きよ。行きましょう、江戸時代へ」

〜江戸時代に到着〜

ハナエ「ここが江戸時代ね。ところでちょっとおなかがすいたから、あのお店でゆで卵を買っていい?」

博士「いいだろう、ハナエは本当にゆで卵が好きだね」

ハナエ「ちょっと待って、博士。何これ! ゆで卵が『330円』って書いてあるわ! 信じられない。高いわよ」

博士「お、さっそく気づいたか。そうなんだよ、ハナエ。江戸時代と私たちが暮らす現代では、ものの値段がだいぶ違うんだ」

豆腐や本が、今とは比べものにならない高級品!

博士「たとえばここにある本。まだ出たばかりの新刊だが、なんと値段は4,950円だ。本としては信じられない高さだろう」

ハナエ「本当だわ。そんなに高くちゃ、誰も買わないわよ。江戸時代って、お金持ちばかりの時代だったのかしら」

博士「寺子屋も面白いぞ。寺子屋とは今でいう学習塾だが、だいたい月々8,250円くらいの受講料だ。これはむしろ今より安いかもしれないな。他はどうだ。あそこにある股引(ももひき)なんかは9,900円もするぞ。昔はなかなかの高級品だったんだな」

ハナエ「股引の高さには驚きね! でも、その隣の下駄(げた)は825円て書いてあるから、そんなに高くないようだわ。あ、それより見てよ博士! 豆腐も1丁で825円よ。下駄と同じなんて。信じられない!」

博士「フッフッフ、そうなんだよ。豆腐やゆで卵は今も私たちが食べているもの。しかし江戸時代と今では、その価格がだいぶ違うんだ。分かるか、ハナエ。実はここに『値段の仕組み』があるんだ、フッフッフ」

ハナエ「博士、急にキャラが変わって怖いわ。でもその話、どういうことか聞いてみたい」

値段の違いには、経済と時代背景が関わっている

博士「値段を決める要素はいくつかある。まず大切なのは、『それを作るために費用がいくらかかったか』だ。たとえば、ゆで卵を作るのに50円かかっていたら、それ以上の値段で売らなければ意味がない。そしてもうひとつ。それを求める側(需要)と与える側(供給)のバランスも値段に関わっている。つまり、ゆで卵を欲しい人がものすごく多ければ、その分、貴重になるから、値段は高くなる。逆に、欲しい人が少なければ、与える側は値段を安くして売らなければならない」

ハナエ「なるほどね。ということは、ゆで卵は今より昔の方が作るときに費用がかかったってこと? もしくは、昔の方がずっと人気があったってこと?」

博士「人気については分からない。ただ、作るのは昔の方が確実にたいへんだったろうな。お湯だって、火をおこさなければいけない。今みたいにガスコンロはないからな。本もそうだ。昔は今のような印刷技術がなかったから、1冊作るのも大変。値段というのは、そういった時代背景が複雑に絡んでいるのだ。つまり、ものの値段を見ていけば、その時代を知ることができる。歴史につながるんだよ」

ハナエ「そうなのね。じゃあ私の欲しい宝石も、貴重で人気があって、しかも採るのに苦労するから値段が高いのね。そう思うと納得できるわ」

博士「そうだ、そもそも宝石の数がとても少なく、それでいてみんなが欲しがるから価格が高くなるのだ。経済とはそういうシステムなのだ。いろいろな値段にも意味があるし、それを調べていくと、経済という仕組みの実態も見えてくるだろう」

ハナエ「そうなのね。博士のおかげで、経済と歴史について少しだけ興味が湧いたわ。もう少し詳しい話を、明日、学校の先生に聞いてみる」

博士「……いや、先生ではなく私に聞いてもいいんだぞ。もっと詳しく説明してあげるから」

ハナエ「ううん、博士とはもういいわ。あまり長く一緒にいるとちょっと疲れるの。さあ、早く現代に帰して」

博士「ハナエ……分かったよ。また遊んでおくれ」

人が豊かに暮らすため、最適な選択をするのが経済学だ!

ものの値段には、かかる時間や労力、人々の需要など、さまざまな要素が関わっています。そして、人も時間も材料となる物も、無限大ではありません。限りある資源をどのように使えば、人が豊かに暮らせるのか。それを考えるのが経済学だといえるでしょう。

参考文献:Teioコレクション「江戸時代物価早見表」
※江戸時代の平均貨幣価値 ( 1文 = 16.5円 )で計算し、 江戸時代の前・中・後期頃と平均貨幣価値の物価基準に基づいて換算

この記事のテーマ
経済・経営・商学」を解説

そもそも「どうすればお互いにとって必要な物資が手に入れられるか」という極めて単純な動機から始まった商取引が、極めて高度に煩雑化してしまいました。だからといって、すでに引き返すことができないのは事実であり、現状を正確に把握して最適な選択をするのが私たちの役割でしょう。しかも、単純に取引価格だけですべてが決まる時代ではありません。国家間の争いや異常気象など、カバーしなければならない要素が目白押しです。

「経済・経営・商学」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「経済学」
はこんな学問です

人間の生活に必要なものを生産して流通させる経済活動を研究対象とし、その歴史や仕組み、法則性などを明らかにする学問である。まず、経済にはマクロとミクロの視点があり、マクロ経済学では国レベルでの景気動向や経済成長について研究し、ミクロ経済学では、個人消費や企業活動の分析が中心となる。また、市場経済に焦点を当てるマクロ・ミクロの経済学だけでは経済のすべてを学ぶことはできない。たとえば、環境や福祉といった公共性の強い分野を研究する環境経済学、公共経済学などの科目もある。

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