青森の作家・太宰治、都会の大作家に憧れてイタイ落書き!?

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青森の作家・太宰治、都会の大作家に憧れてイタイ落書き!?

2015.06.01

提供元:マイナビ進学編集部

青森の作家・太宰治、都会の大作家に憧れてイタイ落書き!?

この記事をまとめると

  • 太宰治の高校時代のノートには恥ずかしい落書きがたくさん残されている
  • 落書きからは芥川龍之介ファンだった太宰の熱狂的思いも伝わってくる
  • 自意識過剰な落書きもあるけど、そんな“イタさ”も太宰の魅力かも?

あの文豪も、若いころは厨二病だった!?

太宰治が高校時代に使っていたノートから、たくさんの恥ずかしい落書きが見つかっています。ナルシストな文豪の若かりしころとは? 大学の文学部に所属するナオヤは、文学の魅力を語るために今日も近所の高校生・ケンジの元を訪れます。

夢中になると周りが見えない!? 太宰治の憧れの相手は?

ナオヤ:やあ、ケンジ。キミを文学大好き少年にするために、今日も面白いエピソードを持ってきたよ。

ケンジ:また来たの、ナオヤ兄さん。何度も言うけど、僕は文学になんて全然興味ないんだ。いくら話したって無駄だよ。

ナオヤ:まあ、そう言わずに。ケンジも太宰治は知ってるよね?

ケンジ:それくらい知ってるよ。国語の教科書にも載ってたし、有名でしょ。

ナオヤ:そう。青森県出身の作家・太宰治と言えば、日本の文学史を語る上では欠かせない、超重要な小説家だ。『走れメロス』とか『人間失格』は特に有名な作品だね。ケンジは太宰治みたいな昔の小説家に対してどんなイメージを持ってる?

ケンジ:……なんとなくだけど、気難しくて、近寄りがたいイメージかな。写真とか見てもユウウツそうだし。

ナオヤ:まあ、そうだよね。でも、意外と昔の小説家も僕たちとそんなに変わらない人物かもよ? 例えばね、太宰が高校時代に使っていたノートが発見されたんだけど、そこには恥ずかしい落書きがいっぱいあったんだ。ケンジも授業中ついついノートに落書きしちゃうこと、あるだろ?

ケンジ:確かに、結構あるけど……。太宰はどんな落書きをしてたの?

ナオヤ:ノートの片隅に「芥川龍之介」っていっぱい書いてあったんだ。芥川龍之介、芥川龍之介、芥川龍之介……ってびっしりと。

ケンジ:なんで芥川龍之介……?

ナオヤ:学生時代の太宰は芥川龍之介の熱心なファンで、彼のことをとにかく尊敬してたんだ。好きな人とか憧れの人のことを考えすぎて、気付いたらその人の名前を書きなぐってた、みたいな感じかな。

ケンジ:熱狂的過ぎて気持ち悪いよ! でも、なんとなく気持ちは分かるかな。芥川は太宰にとってのアイドルだったんだね。

今なら炎上しそうな問題発言も……

ナオヤ:太宰が作家になった後、芥川賞の候補になったことがあってね。芥川賞と言えば、今も続く新人作家の登竜門的な賞だ。太宰は記念すべき第1回芥川賞の候補になったんだけど、受賞することができなかった。太宰はその賞が絶対に欲しかったはずだ。

ケンジ:へ〜。今ではこんなに有名な太宰でも、賞をとれなかったんだ。ちょっと意外だな。

ナオヤ:それで怒った太宰は、選考委員の川端康成に向けて抗議文を発表した。その内容がまた過激で、「刺す」とか「大悪党」とか書いて川端を罵倒してるんだ。

ケンジ:怖いな! 太宰が現代に生きてたらTwitterとかに変なことを書いて炎上してそうだ。なんだか、すごく極端な性格の人みたいだね。

ナオヤ:他にも太宰の落書きには、作家デビューしたら使いたいペンネームをいろいろと考えた痕跡や、「津島君は実に美男なり」と書いて線で消したあともある。ちなみに、津島ってのは太宰治の本名ね。

ケンジ:自分で自分のことイケメンって言ってるの!? 確かにそれは恥ずかしい……。ていうか、自意識過剰だよね……。

自意識過剰もつきぬけると魅力になる?

ナオヤ:でも、そんな自意識過剰さが作品にも反映されてて、そこが一つの魅力でもあるんだよ。そういう太宰独特の“イタさ”にハマっちゃう人も多いんだ。自意識過剰だけど、ユーモアがあって、おちゃめで、放っておけない。そんな人柄が作品を読んでると伝わってくるんだ。

ケンジ:ナオヤ兄さん、えらく太宰に好意的だね。

ナオヤ:自慢じゃないけど、俺も授業中、ノートに太宰治って書きまくってた時期があるからね。

ケンジ:でもナオヤ兄さんみたいに熱狂的な読者が生まれるのも分かる気がするよ。今日の話を聞いて、なんとなく僕も太宰に親近感を持ったから。

ナオヤ:そう。作家と自分の間に共通点を見つけることができたら、とっつきにくいイメージの作品だって意外と面白く読めたりするよ。とりあえず、ケンジには僕が持ってる太宰治全集を貸すから、一刻も早く読んで感想を聞かせるんだ。いいね?

ケンジ:(親近感を持ったとか言うんじゃなかった……)

背景を知ると、作品の新たな魅力に気づくかも

文学作品は、それぞれを一つの物語として読んでも魅力的ですが、当時の様子や作家同士のつながりなど、その背景を知ることでより深みを増していきます。今は亡き文豪を身近に感じたり、作品の解釈が変わるかもしれませんよ。

この記事のテーマ
文学・歴史・地理」を解説

文学は、長い歴史のなかで変遷してきた人間の生活や社会、人々の考え方や感情の変化などを、文章表現をもとに考える学問です。文献を読み解いて比較検討し、過去から現在、さらには未来に至る人間のあり方や社会について研究します。地理学や歴史学は、今日の私たちの生活や文化、経済活動などについて、基盤となった地形や気候、史実やさまざまな事象、最新の研究結果や歴史的な遺構をもとに、その成り立ちから考える分野です。

「文学・歴史・地理」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「日本文学」
はこんな学問です

古事記や万葉集などの上代文学にはじまって、中古、中世、近世、近現代に至る日本の詩歌、日記、物語、戯曲、小説など、あらゆるジャンルの文学的な表現を研究の対象とする学問である。また、それぞれの文学作品が生み出される背景となった作家の個性、同時代的な価値観、さらには、その時代の流行などの文化的な特徴、その作品が社会に与えたインパクトなどについても多面的に考察する。

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