日本の時間は、兵庫県を基準に決まってる?

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日本の時間は、兵庫県を基準に決まってる?

2015.07.22

提供元:マイナビ進学編集部

日本の時間は、兵庫県を基準に決まってる?

この記事をまとめると

  • 正確な時刻が決められた1880年代、日本における「時刻の基準」は兵庫県明石市となった
  • 時差は経度が15度ずれるごとに1時間生まれる
  • 天文台では、天体観測や研究だけでなく、経度を測ることなども行われている

兵庫県明石市が選ばれた、その理由とは

海外旅行などでよく聞かれる「時差」。これは、国ごとに現在の時刻が違うことから生まれてしまうもので、日本では、兵庫県明石市が日本時間の基準となっています。でも、なぜ兵庫県明石市なのでしょうか。高校生のソラジロウくんが、天文台で働く父に聞いています。

経度15度ごとに、時刻が1時間ずれる?

ソラジロウ「初めての海外旅行、楽しかったなあ! 修学旅行でロンドンに行けるなんて最高だよ」

父「それはよかったな。ところで、時差は大丈夫だったか? お父さんは海外に行くと、いつも時差ボケで苦しいんだ」

ソラジロウ「うん、大丈夫だったよ。朝に到着したと思ったのにあっちは真っ暗だったから、それにはちょっとびっくりしたけど」

父「イギリスと日本は、8時間も時差があるからなあ」

ソラジロウ「もし世界一周旅行なんかをして、国から国へ飛び回ったら、どこへ行っても時差があるわけでしょ? そうなったらちょっと大変かな」

父「確かに日本とイギリスは8時間の時差がある。しかし小さくて近くにある国同士だったら時差がないことだってあるんだぞ。ほかにも、日本でも時差があるのは知ってるか?」

ソラジロウ「え、日本に時差はないだろ?」

父「ハハハ、時差はあるようでない。いや、ないようである。まあ説明しよう。世界地図を見るときに、タテの線を経度(けいど)っていうだろ? “東経140度”というのは、ロンドン郊外の基準子午線から東の方へ140度回ったところ、という意味だ。そして時差っていうのは、経度が15度変わるごとに1時間生まれるんだ。日本は東経122度〜153度まで広がっている。ということは?」

ソラジロウ「31度も経度があるから、時差ができちゃうんだ!」

父「その通り。日本の一番端と端では、時差があるはずなんだ。でも、日本くらいの小さな国で時差を作ると混乱してしまうだろ? そこで日本では、ある地点の時刻を“日本時間の基準”とした。その“ある地点”が、兵庫県の明石市だ」

ソラジロウ「兵庫県の明石市? 聞いたことない場所だな。東京とかじゃないんだね」

父「いい質問だ、ソラジロウ! そうなんだよ。なぜ明石市なのか、詳しく教えてあげよう」

ソラジロウ「父さん、調子出てきたね……」

父「1800年代の後半、日本では明治時代だけど、世界では『正確な時刻を決めよう』という話が出てきた。そこで、イギリスのロンドンにあるグリニッジ天文台を経度0として、時刻の基準にしたんだ。日本に住んでいるとあまり聞かないが、『グリニッジ天文台から西へ回ったところ』は『西経○度』と言うんだぞ。そして、時刻っていうのは、経度15度ごとに1時間ずれるってさっき言っただろ? どうして15度にしたのかはわかるかい?」

ソラジロウ「うーん、よくわかんないや。それがちょうど良かったから?」

父「なかなか鋭いな。間違いじゃないぞ。地球は球形だから、1周はもちろん360度。いま昼の12時の国があったとして、その地球の裏側の国はちょうど太陽の反対側にいるから、そこから12時間の時差があって、夜の0時だ。180度で12時間の時差がある。それなら1時間は?」

ソラジロウ「なるほど! 180÷12=15なんだ! だから15度で1時間なんだね」

父「360度で24時間。つまり、15度で1時間とするのが“ちょうど良かった”んだな」

ソラジロウ「ほおー。それで、なんで明石市が?」

父「この15度ずつというのがポイントだ。要は、15度、30度、45度……と1時間ずつ時刻がずれていくんだけど、15度ずつ動かすと、日本では135度と150度という2つの地点があった。でも、150度は日本のすごく端っこ。ならば135度のところを“日本の時刻”にしよう、ということになったんだ。そして、135度のところにあったのが、兵庫県明石市というわけさ」

ソラジロウ「お父さん、詳しいね」

父「当たり前だろ! 父さんは天文台で働いているんだぞ?」

ソラジロウ「それは知ってるけど……。天文台って、星を観察するのが仕事なんじゃないの?」

父「もちろんそういうのがメインだ。でもそれだけじゃなくて、経度などを測量することも昔から天文台で行われてきたんだ。さっき言った経度0度の場所も、グリニッジ『天文台』だっただろ? 星の位置と比べながら、いま自分たちがいる場所を把握して、地球規模での位置関係を測ったりするのも、天文台の仕事だったんだよ」

ソラジロウ「そうなのか。天文台の人たちもいろいろやっているんだね。よくわかったよ。そして、なんだか急に眠くなってきた」

父「ハッハッハ、やっぱり時差ボケじゃないか。時間がまったく違うところで生活していたから、日本に帰ってくると、体のリズムが崩れて昼間に眠くなるんだ。ほらほら、ゆっくり寝てこい」

ソラジロウ「うん、そうするよ……おやすみ……」

日々の暮らしに生かされる、天文台の役割

大きな望遠鏡で天体を観測したり、それをもとに地球の位置を測定したり、天文台の職員が行う仕事は多岐にわたります。そしてその仕事は、土地を測ったり時間を生み出したりと、遠い昔から私たちの暮らしに生かされています。壮大な宇宙を研究し、それを日常に生かす天文台の職員。彼らの仕事は、とてもスケールの大きいものに違いありません。

この記事のテーマ
自動車・航空・船舶・鉄道・宇宙」を解説

陸・海・空の交通や物流に関わるスキルを学びます。自動車、飛行機、船舶、鉄道車両などの整備・保守や設計・開発、製造ラインや安全の管理、乗客サービスなど、身につけるべき知識や技術は職業によってさまざまで、特定の資格が求められる職業も多数あります。宇宙については、気象観測や通信を支える衛星に関わる仕事の技術などを学びます。

「自動車・航空・船舶・鉄道・宇宙」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「天文台の職員」
はこんな仕事です

天文台とは、天体の研究、観測を行う施設。日本では世界最先端の観察所といわれる国立天文台が有名だ。天文台の職員は研究者・技術職員・事務職員の3つに分かれており、研究者は基本的には公募だが、博士号の所持者が対象であることが多く、大学の教授や准教授などが就くのが一般的。技術者と事務職は公務員がその業務にあたることになっており、公務員試験合格者の中で、天文台への勤務を志望した人から選ばれる。

「天文台の職員」について詳しく見る