日本人は体があまり臭わないって知ってた?
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この記事をまとめると
- 日本人をはじめとした黄色人種の体臭が弱いのは遺伝によるもの
- 体臭が強い欧米人はニオイを消すための香水をつける文化がある
- ファッションや自分の体臭に合わせて香水を選ぶのがフレグランスコーディネーター
日本人は体臭が弱い!?
突然ですが、日本人はもともと、体臭が弱い人種だということをご存じですか?
それはニオイの原因となる汗を出す「アポクリン腺」が少ないことが理由です。日本人をはじめ、黄色人種は他の人種と比べてアポクリン腺が少ないため、欧米人に比べると体臭が弱いのです。
また、日本人の食生活も体臭が弱い理由の一つ。日本人は昔から、肉より魚を食べ、ニオイの原因になりにくいヘルシーなものを食べて生活をしてきました。そのため、肉食の外国人に比べるとニオイが少ないのです。ただし、ハンバーガーやステーキを食べるなど、食生活が欧米化している人は、ヘルシーな食事を取っている人よりも体臭がするかもしれません。
体臭を消すために香水を使う欧米人
体臭の強い欧米人は、そのニオイを消し、自分の香りを身につけるために香水をつけるようになりました。欧米では、季節や天気によって別のものを使うなど、香りだってファッションの一部なのです。
それに対して、体臭が弱く、体を清潔に保つ習慣のある日本では、もともとの体臭を他の香りでごまかす必要があまりなかったため、欧米と比べて香水の文化が根付かなかったと言われています。
香水を使うのが一般的な文化圏の人は、日本人のように無臭の人を前にすると、「なぜこの人は香水をつけていないのだろう」と思ってしまうそうです。香水を使って体臭を出さないようにする中で、「ニオイがないこと」を不思議に思う感覚が生まれてしまったんですね。このようなエピソードからも、日本と欧米のニオイに関する認識の違いが現れています。
似合う香りをアドバイスする「フレグランスコーディネーター」
日本では、欧州と比べると香水の文化が根づいていないとはいえ、ファッションや身だしなみの一環で、香水をつける人はたくさんいます。みなさんの中にも、休みの日などにつけている人もいるかもしれませんね。香水の香りはその人の雰囲気や印象に大きく影響するので、自分に合ったものを選びたいものです。
そんなときに、洋服や演出したい雰囲気、気分に合わせた香水をアドバイスするのがフレグランスコーディネーターという仕事です。フレグランスコーディネーターは香水を選ぶだけでなく、病院やリラクゼーション施設、ホテルなどの空間の香りをコーディネートしたり、化粧品メーカーや食品メーカーで商品開発に携わったりすることもあります。
香りは正しい使い方をすれば、人をリラックスさせ、癒やすこともできます。香りの力に興味を持った人は、フレグランスコーディネーターという仕事について調べてみてはいかがでしょうか。
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「美容・理容・メイクアップ」を解説
美容師や理容師、メイクアップアーティストなど、確かな技術と感性を備えた「美」の専門家を目指します。理容師や美容師の国家資格取得を目指すほか、それぞれの職種に応じた技術力や表現力の習得、接客能力を身につけます。従来のように美容室や理容店で働くだけでなく、高齢者や障害者のもとへ出張する技術者へのニーズも高まっています。
この記事で取り上げた
「フレグランスコーディネーター」
はこんな仕事です
小売企業や企画会社などに所属し、個人または企業に対してイメージや好み、シーンに適した香りを提案する仕事。香料に関する幅広い知識を武器に、香水や化粧品、ルームフレグランス、入浴剤、アロマオイルなどの商品選択の手助けを行う。例えば、信頼感を訴求したい人に落ち着いたウッディ系の香水を勧めたり、ショップの入り口に華やかなイランイランの香りを漂わせて来店を促したりするなど、香りがもたらす効果を踏まえた提案が必須だ。本能に直接作用するという嗅覚で、人を動かし感動を与える仕事である。