バスの屋根に書かれた数字、どんな意味があるの?
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この記事をまとめると
- バスの屋根の数字は、バスジャックを追跡するために表示されている
- バス停の形には、「あんどん」「しらゆり」「だるま」といった名前がある
- バス運転手になるには、「大型第二種運転免許」が必要
バスの屋根にある数字はバスジャックを追跡するためにある?
みなさんの中には、毎日バスを使って通学している人も多いかと思います。バス停ごとに停車と発進を繰り返し、たくさんの乗客を乗せて安全に目的地に向かうのがバスの魅力です。遊びに出かけるときや旅行先でバスに乗ると、何だかワクワクすることってありますよね。
ところで、そんなバスの屋根に、実は番号が大きく書いてあるのをご存じですか? 道路上の通行人や車には見えない位置に、なぜ番号が書いてあるのか、不思議ですよね。
これは、バス会社が車両を識別するためにつけた番号で、バスジャックなど犯罪が起きたときや、何かしらの理由でバスを捜索するときに、ヘリコプターなどを使って上空から見分けられるようにつけたものなんだそうです。
アプリでバスの遅延情報をチェックできる?
みなさんがいつもバスがやってくるのを待つ、「バス停」。その土地によってバス停の形が違うことがありますが、実はバス停の形にはそれぞれ名前があります。長方形のものを「あんどん」、縦型の楕円(だえん)形のものを「しらゆり」、棒の先に円形の看板がついたものを「だるま」と呼びます。最近、都市部では大きな広告がついたものもあるので、バス停の形はこれからもっと多様化していくかもしれませんね。
また、バスといえば、たくさんのバス停を回るので、遅れやすいというイメージを持っている人もいるかもしれません。バスの運行は、道路混雑や天気によって左右される事が多く、時間通りにバスが来ないということもあるでしょう。しかし最近は、「バスロケーションシステム」という、バスに搭載したGPSを利用した位置確認のアプリが開発され、今、バスがどこを走行しているのか、最寄りのバス停まであとどれぐらいの距離なのか、アプリを通じて知ることができるようになりました。これなら、パソコンやスマホからバスの運行状況をチェックすることができるので、雨の日などに役立てることができるかもしれませんね。
丁寧な安全運転を心がけるバス運転手
バス運転手としてバスを運転するためには、「大型第二種免許」という車の運転免許が必要です。この免許は、バスやタクシーなどの旅客自動車を運転する場合に必要な免許で、普通自動車の運転に使う「第一種運転免許」とは異なるものです。
同じ車とはいえ、普通自動車とバスでは車の大きさも操作感も異なるため、免許取得期間中にバスの運転を習得する必要があります。
バス運転手は人の命を預かる仕事ですから、なによりも大切なのは安全運転。事故を起こさずにお客全員を目的地まで送り届けることが使命です。強い責任感と丁寧な対応が求められます。
ちなみに、バスという言葉はラテン語からきたもの。「すべての人のためのもの」という意味をもつ「omnibus(オムニバス)」を省略して「bus(バス)」となったようです。たくさんの人の移動を助けるために、みなさんが住む町でもバス運転手は今日も活躍しているはずです。
この記事のテーマ
「自動車・航空・船舶・鉄道・宇宙」を解説
陸・海・空の交通や物流に関わる仕事です。自動車や飛行機、船舶、鉄道車両などの整備・保守や設計・開発、製造ラインや安全の管理、乗客サービスなど、身につけるべき知識や技術は職業によってさまざま。宇宙分野に関しては、気象観測や通信を支える衛星に関わる仕事の技術などを学びます。
この記事で取り上げた
「バス運転手」
はこんな仕事です
大勢の乗客を乗せ運行するバス運転手には、地域住民のライフラインとなる路線バス、団体客を乗せる観光バス、夜間運転もする長距離バスのほか、スクールバスなどがある。どれも多くの人を安全に目的地まで送り届けるのが主な役割だが、運転手は運転だけではなく、運行前後の車内・車両点検、車内清掃などを行い、乗客が快適に乗車できるように努める義務もある。大型バスの運転には大型自動車第二種免許が必須だが、21歳以上で普通自動車第一種免許取得後3年以上経過していなければ取得ができない。