北海道の「あいかっぷ」に「おちんない」!? 口にするのも恥ずかしいヘンな地名!

この記事をまとめると
- 日本には、読むのが恥ずかしくなるような珍地名がたくさんある
- 北海道は珍地名の宝庫! 世界にも日本語読みするとキワドイ地名が…
- 自分と縁のある地名の由来を調べてみると面白い発見があるかも!?
「これって一体なんて読むの?」日本にたくさんある珍地名!
みなさんは初めて行った場所で「ここの地名なんて読むんだろう?」と疑問に思ったことはありませんか? 日本の地名には「難しくて読めない!」とか「えっ?そんな読み方するの!?」と言いたくなる珍地名がたくさんあります。中には、思わず赤面してしまうような、ちょっと恥ずかしくて笑えるものも。例えば次の地名、なんて読むか分かりますか?
(1) 尻毛
(2) 毛穴
(3) 波高島
答えは⑴しっけ(岐阜市。おしりの毛ではありません!)、⑵けな(堺市。けあな、じゃないですよ!)、⑶はだかじま(山梨県南巨摩郡身延町)、と読みます。どれも日本に実在する地名です。珍地名にはコアなファンもいて、ネット上では全国の珍地名を訪れ、リポートしているサイトもあります。今回はそんな地理の教科書には出てこない、思わず赤面&笑ってしまうような魅力ある珍地名の数々をご紹介します。
「あいかっぷ」に「おちんない」!? 思わず笑ってしまうキワドイ地名!
最初に紹介するのが北海道の「愛冠」。なんて読むかわかりますか? 答えは「あいかっぷ」。思春期男子の妄想をかき立ててくれる地名ですね。響きが「愛のカップル」に通じるところから縁起がいいと、この地域にあった愛冠駅で結婚式を挙げるカップルもいたそうです。残念ながらその駅は現在、廃駅になっていますが、なんともロマンにあふれた地名です。
北海道にはほかにも「雄鎮内(おちんない)」というキワドイ響きの地名や「ヤリキレナイ川」という力の抜けてしまうような川もあります。他にも珍しい地名がたくさんある北海道は、まさに珍地名の宝庫。みなさんも地図帳などで探してみてください。
キワドイ地名は海外にもあります。南太平洋にある「エロマンガ島」はその代表格。珍地名の中では横綱クラスの知名度なので、知っている人もいるかもしれません。インパクトが強いので、珍地名ビギナーの入門編にふさわしいと言えます。
オランダにある珍地名が「スケベニンゲン」。オランダ語の発音では「スへフェニンゲン」ですが、日本語だと「スケベニンゲン」と発音します。ちなみにですが、この地域の近くにはヌーディストビーチがあるそうです。反応してしまったあなたはスケベ人間かもしれませんよ。
地名に込められた歴史を調べると、面白い発見があるかも!?
地名にはそれが成立するまでの歴史があります。北海道に珍しい地名が多いのは、元々そこに住んでいたアイヌの人々の言葉に、漢字をあてはめたから。
例えば愛冠という地名は元々アイヌ語でアイ・カップ・ピラ、「矢が届かない崖」という言葉からきています。矢が届かないところ、つまり「できそうもない困難」から転じて、愛冠には「困難を乗り越えて、愛の栄冠を得る」という意味が込められているそうです。
どんな場所にも、歴史があり、そこに生きている人々がいます。地名に込められた歴史や由来、人々の暮らしぶりを調べてみると、思わぬ発見に出合うことがあります。地理を学ぶ面白さはそんなところにもあると言えそうですね。
この記事のテーマ
「文学・歴史・地理」を解説
文学は、長い歴史のなかで変遷してきた人間の生活や社会、人々の考え方や感情の変化などを、文章表現をもとに考える学問です。文献を読み解いて比較検討し、過去から現在、さらには未来に至る人間のあり方や社会について研究します。地理学や歴史学は、今日の私たちの生活や文化、経済活動などについて、基盤となった地形や気候、史実やさまざまな事象、最新の研究結果や歴史的な遺構をもとに、その成り立ちから考える分野です。
この記事で取り上げた
「歴史学」
はこんな学問です
歴史学とは、対象とする大陸・国・地域などにおいて、過去に起こった物事を取り上げ、当時それがどのような意味を持っていたのかを、残された物や建造物、文書などから研究する学問である。ただ、資料を正確に読み取るだけではなく、事実かどうかを疑い、踏み込んで検証する批判的視点も重要である。歴史学の基本的なラインナップには、日本史、東洋史、西洋史、考古学がある。また、政治制度・経済活動・芸術文化・信仰宗教などに特化した考察も行う。
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