キツツキの鳴き声が聞こえたから? 知られざる文豪たちの名前の由来

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キツツキの鳴き声が聞こえたから? 知られざる文豪たちの名前の由来

2015.07.30

提供元:マイナビ進学編集部

キツツキの鳴き声が聞こえたから? 知られざる文豪たちの名前の由来

文豪たちの名前の由来、重厚そうで実はダジャレであったり、笑えるような由来であったりします。文豪たちの名前の由来をその生い立ちや作品に結びつけて探ってみましょう。

この記事をまとめると

  • 文豪のペンネームにはそれぞれユニークな由来があるらしい
  • 大衆作品である直木賞作家は親しみやすいペンネーム派が多数
  • 本を読む時は作家のペンネームにも注目すると、より作品への理解が深まるかも

作家になるとしたら、どんなペンネームにする?

もし自分が作家になるとしたらどんなペンネームをつけるでしょうか? 実は有名な文豪や詩人の方も、いろいろ悩んだらしく、様々な由来があるようです。高校の国語の授業でも聞いたことのある有名なところでは、二葉亭四迷の「くたばっちめぇ」、石川啄木の「キツツキの音」、夏目漱石の「漱石枕流」の故事などがあげられます。中には西尾維新のローマ字表記「nisioisin」のような回文や、江戸川乱歩のような外国作家「エドガー・アラン・ポー」をもじったものまで、思わすくすっと笑ってしまうペンネームもあります。

ペンネームには様々な意図やそれに関連する作風があり、一つ一つが文学作品を鮮やかに彩っています。また、北原白秋や種田山頭火のような俳人や歌人はそれぞれ雅号(作家や画家が本名以外につける名前)を持っていて、そのままペンネームになる例もあります。となると俳人や歌人のほとんどはペンネームということになりますが、俵万智さんは本名とのこと。もしかしたら作家になる方は、もともとペンネームとして使っても遜色ない名前をお持ちなのだろうかと気になりますね。そこで近年の芥川賞、直木賞の作家の皆さんのペンネームについて調べてみました。

大衆文学作品はペンネーム派が多い?

直木賞とは小説家「直木三十五」に由来する賞で、新聞や雑誌大衆的な短中編小説の中で最も優秀な作品に授与されるものです。最近の有名な受賞者には、東野圭吾(05年下『容疑者Xの献身』)、江國香織(03年下『号泣する準備はできていた』)、三浦しをん(06年上『まほろ駅前多田便利軒』)などがいますが、これらの方々は全て本名で執筆活動をしています。しかし、直木賞の審査対象になる大衆作品の作者には、ペンネームを使っている人を多く見ます。また、本名を一部改変して、より分かりやすい表記にしている人もいるようです。

例えば、京極夏彦(03下『後巷説百物語』)はペンネームです。個性的な名前ですが、「京~けい」「極~ごく」「夏~ナノ」「彦~ピコ」と数字の単位から。極大と極小を表しているとの説があります。歴史小説で有名な司馬遼太郎(59年下『梟の城』)は、自分のことを「司馬遷に遼及ばない日本人(太郎)」と表現したペンネームです。とても謙虚な姿勢が現れていますね。本名でもペンネーム的なお名前の方も多く見られますね。また、なかにし礼(99年下半期『長崎ぶらぶら節』)、ねじめ正一(89年上『高円寺純情商店街』)は、本名の一部をひらがなにして親しみやすい名前にしている人もいます。井伏鱒二(1937年下半期『ジョン萬次郎漂流記』)は、釣り好きだったため本名に「鱒」を入れています。

このように大衆文学作品の作者は、多くの人に作品を読んでもらうために分かりやすいペンネームや奇抜なペンネームをつけることが多いようです。

作品の傾向や読者層に合わせたペンネームを付けているかも

直木賞と並んで有名な賞に、芥川賞があります。芥川賞とは小説家「芥川龍之介」に由来する賞で、各新聞・雑誌に掲載された短中編小説に授与されるものです。こちらも受賞作家名とペンネーム(もしくは)とを見てみます。最近の受賞者には、小野正嗣(14年下『九年前の祈り』)、柴崎友香(14年上『春の庭』)、小山田浩子(13年下『穴』)、金原ひとみ(03年下『蛇にピアス』)、などがいます。元東京都知事として有名な石原慎太郎さんも、実は芥川賞を受賞しているのです。

今ご紹介した受賞者は全て本名で本を出版しています。芥川賞の審査対象になる小説は、いわゆる「純文学」と呼ばれる傾向があります。掲載先が新聞や文学系雑誌だということもあり、年齢性別問わずさまざまな人に読まれる大衆文学とは読者層が少し異なっています。それに伴ってインパクトがあるおもしろいペンネームをつけるよりも、文章の形式や文体で勝負している人が多いのかもしれません。本名を一部改変している人でも、辻仁成(96年下『海峡の光』)や村上龍(76年上『限りなく透明に近いブルー』)など、「本名を分かりやすくしている」というような名前があまり見られない点もおもしろいですね。

作家のペンネームは、どんな作品を書きたいのか、どんな人に読んでもらいたいのかによって異なっているようです。本を読む時は作家のペンネームにも注目すると、作家の意図や作品の魅力への理解がより深まるかもしれません。

この記事のテーマ
文学・歴史・地理」を解説

文学は、長い歴史のなかで変遷してきた人間の生活や社会、人々の考え方や感情の変化などを、文章表現をもとに考える学問です。文献を読み解いて比較検討し、過去から現在、さらには未来に至る人間のあり方や社会について研究します。地理学や歴史学は、今日の私たちの生活や文化、経済活動などについて、基盤となった地形や気候、史実やさまざまな事象、最新の研究結果や歴史的な遺構をもとに、その成り立ちから考える分野です。

「文学・歴史・地理」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「日本文学」
はこんな学問です

古事記や万葉集などの上代文学にはじまって、中古、中世、近世、近現代に至る日本の詩歌、日記、物語、戯曲、小説など、あらゆるジャンルの文学的な表現を研究の対象とする学問である。また、それぞれの文学作品が生み出される背景となった作家の個性、同時代的な価値観、さらには、その時代の流行などの文化的な特徴、その作品が社会に与えたインパクトなどについても多面的に考察する。

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