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日本で初めてワープロを使って原稿を書いた文豪は誰?

2015.07.21

提供元:マイナビ進学編集部

日本で初めてワープロを使って原稿を書いた文豪は誰?

この記事をまとめると

  • 日本で初めて原稿を書くときにワープロを取り入れた作家は、安部公房
  • 安部はNEC製の「文豪」というワープロの開発にも携わった
  • 安部の遺稿はフロッピーディスクから発見され、当時はとても珍しいことだった

大量の文章を書く作家も、昔はすべて手書きだった

みなさんは学校のパソコンの授業などで、パソコンを使って文章を書いたことがあると思います。場合によっては、家のパソコンを使って、学校に提出するレポートや友だちとのコミュニケーションツールであるブログを書いたりしている人もいるかもしれません。パソコンで文章を書けば、いつでも簡単に書き直せますし、データにして保存しておけばいつでも見返すことができます。

大量の文章を書く作家も、現代ではほとんどの人がパソコンを使って原稿を書いています。後で読み直して「この部分だけ書き直したいな」と思ったときや、「この部分とこの部分を入れ替えたいな」と思ったときでも、消しゴムを使わないで一瞬で修正できてしまいますから、効率がいいのです。

しかし、パソコンやワープロが普及する前は、作家はすべて手書きで執筆していました。原稿用紙に鉛筆などで直接書くわけですから、書き直したりしているととても時間がかかってしまいますので、想像しただけでも大変な作業ですよね。そのため、機器の発展とともに、作家たちは仕事の効率をよくするために、徐々にワープロを導入するようになっていったのです。

日本でいち早くワープロを取り入れた、作家の安部公房

日本でいち早く執筆にワープロを取り入れたのは、作家の安部公房という人物です。安部公房は、『砂の女』や『箱男』などの作品が有名で、ノーベル賞にもっとも近かった作家としても知られています。その安部が執筆に使っていたワープロは、NEC製の「文豪」。なんと、自分が使いやすいようにワープロの開発にも携わったのだそうです。

安部も作家として作品を書き始めたころは、手書きで原稿を書いていました。間違えると原稿用紙をぐしゃぐしゃに丸めて投げていたのだとか。その丸め方が柔らかいか固いかで、捨てるか捨てないかを奥さんが判断していたという逸話もあります。

手書きのときは、どこで文章を間違えたかは読み直さないと分からないため、200枚もの原稿をすべて捨ててしまったこともあったそう。ワープロを導入してからは修正が簡単にできるようになり、安部は「ワープロができて本当に良かった」と語っています。

遺稿がフロッピーディスクから発見されたことが話題に

安部公房は、1993年に亡くなっています。その際、完成する前の『飛ぶ男』などの遺稿がワープロのフロッピーディスクから見つかったことが大きな話題となりました。パソコンが普及し、多くの作家がパソコンで執筆している現在では特に驚くことでもありませんが、当時は非常に珍しい遺稿の発見のされ方だったのです。

ワープロは、安部の執筆活動をスムーズにしました。しかし、親交のあった作家からは、「手書きのときにあった緊張感がなくなった」とも言われていました。現代のパソコンに慣れているみなさんは意外に思うかもしれませんが、手書きには手書きならではの良さがあるということですね。

日本文学を学ぶときには、こうした作家の執筆方法や生活の様子などを知ってから作品を読むと、新しい発見があるかもしれません。大学の文学部などで学ぶ日本文学は、日本の近現代までの文学史を対象とし、日本文学の多面的な魅力を研究します。その視点で、作家がどんな時代に、どんな環境でその作品を書いていたのか知ることで、日本文学をよりいっそう楽しむことができるのではないでしょうか。

この記事のテーマ
文学・歴史・地理」を解説

文学は、長い歴史のなかで変遷してきた人間の生活や社会、人々の考え方や感情の変化などを、文章表現をもとに考える学問です。文献を読み解いて比較検討し、過去から現在、さらには未来に至る人間のあり方や社会について研究します。地理学や歴史学は、今日の私たちの生活や文化、経済活動などについて、基盤となった地形や気候、史実やさまざまな事象、最新の研究結果や歴史的な遺構をもとに、その成り立ちから考える分野です。

「文学・歴史・地理」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「日本文学」
はこんな学問です

古事記や万葉集などの上代文学にはじまって、中古、中世、近世、近現代に至る日本の詩歌、日記、物語、戯曲、小説など、あらゆるジャンルの文学的な表現を研究の対象とする学問である。また、それぞれの文学作品が生み出される背景となった作家の個性、同時代的な価値観、さらには、その時代の流行などの文化的な特徴、その作品が社会に与えたインパクトなどについても多面的に考察する。

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